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メインストーリー5章「タイトウ」シティ篇 メインシナリオ

こちらはゲーム内に実装予定だった会話劇用の台本となります。
そのため読みづらい箇所や想像しづらい箇所がある点、ご了承ください。



話者/補足       セリフ/ト書き
シーン1
黒中曜
/モノローグ
毎晩、夢を見る…
これまで俺の目の前で、死んでいった人達の夢。
黒中曜
/モノローグ
たとえ、生きて返ってきたとしても…
死を悟り絶望したあの表情が、頭から離れない。
黒中曜
/モノローグ
一体いつまで、この残酷な旅は続くのか…
急いではいけない。だが、終わらせなくてはならない。
黒中曜
/モノローグ
当たり前の日常を取り戻すため。
悲惨な死の無い世界を、取り戻すために…。
四谷探偵事務所
曜、ミウ、ヒカル、日和、夜宵、三田、Qが集まっている
三田三太郎うっし…!
これで、タイトウに行くメンツは揃ったか。
十条ミウええ、準備は万端よ。
黒中曜三田さん、Qさん。
わざわざ駆け付けてくれて、ありがとう。
三田三太郎なに言ってんだよ。
俺達は来たいから来ただけだぜ?
三田三太郎それに、タイトウには古いダチ…つーか、
まあ、戦友みたいな奴がふたりいるもんでよ。
三田三太郎ふたりとも、超強ぇXBプレーヤーなんだ。
曜もきっと気に入ると思うぜ。
黒中曜それは…早く会ってみたいな。
私も、三田が言うそのふたりには興味がある。
もちろん、一番の目的はナンバーズだがな。
四谷ヒカル一体どんな相手が待っているのか…
三流探偵のボクにも、全く想像がつかないね。
落愛夜宵…ヒカル、日和。
くれぐれも気を付けて…。
落愛日和ええ、夜宵。
お店と事務所のお留守番は任せるわね。
落愛夜宵…もちろん。
変な奴が侵入してきたら…刺すだけ。
三田に漫符「!」
三田三太郎あー…夜宵さんって、
もしかしてけっこう心強いタイプ…?
四谷ヒカル夜宵を舐めてもらっては困るな。
こう見えても彼女は…
落愛日和もういいから。行くわよ、みんな。
あんまり喋ってると日が暮れるわ。
落愛夜宵…私、そこまで送るから。
と、事務所を出ていくヒカル達。
曜、ミウ、三田の3人はその場に残る。
三田三太郎…それで? どうなんだ。
ジオウの様子はよ。
十条ミウええ…連絡してた通り
やっぱり少し…様子がおかしいの。
十条ミウ時々、会話が噛み合わないことがあって。
なんていうか、まるでジオウの中で…。
十条ミウ何かが、欠けてしまったみたいに…。
黒中曜………………。
三田三太郎なぁ、あんま考えこむなよ?
三田三太郎あいつになんかあったとして
生きてるだけで充分ではあるんだからよ。
十条ミウ…そうね。とりあえずジオウには、
シンジュクで少し休むよう言っておいたわ。
三田三太郎よしっ、そんじゃ切り替えて
俺達も行くぞ。
黒中曜あのさ、三田さん。
俺も気になってることがあって、ひょっとして…。
三田三太郎だからそう暗い顔すんなって!
心配せずとも、この俺様がついてくんだからな。
黒中曜…そう…だよな。
わかったよ。
シーン2
湯屋町入口
黒中曜ようやく着いたな。
ここが…タイトウか。
四谷ヒカルワオ。
随分と賑やかな町のようだね。
三田三太郎こりゃいいなぁ…! なんか風流があるっつーか。
他のシティと全然違う雰囲気じゃねーか?
落愛日和三田くんは来たことがあるんじゃなかったの?
三田三太郎いいや。マジで知り合いがいるだけだぞ。
3人の町民が近寄ってくる
四越屋おおっ、旅の御一行ですかい?
珍しいねぇ。
たかまし屋ウチはいいモン仕入れてるよぉ…!
タイトウ名物! 『雷せんべえ』はどうだい!?
松阪屋こっちは工芸品に和装小物!
見ていきなよ旦那ァ。
三田三太郎おおっ…! おおおっ!
なんか大歓迎ムードじゃねーか!
黒中曜嬉しいけど…すみません。
俺達は買い物にきたわけじゃ…。
松阪屋はぁ? …なぁに言ってんだい
このスカタン饅頭!!
黒中曜えっ…。
たかまし屋土産もろくに見てかないよそ者があるか!
このトンチキいも虫!
三田三太郎…な、なんか強引だな…こいつら。
十条ミウ曜、行くわよ。
罵られてまで買う義理はないわ。
四越屋まあまあ、お待ちください、旦那。
四越屋タイトウにゃ、ここじゃ気が早い商売人が多くてねぇ。
失礼いたしやした。
四越屋でも、旦那方にとって良いモノもあります。
これならどうでっしゃろ?
『タイトウの地図』がUI上に表示。
黒中曜これは…地図?
四越屋ええ。これは大変貴重な地図でして…。
タイトウのすべてが余すことなく載っているんですよ。
落愛日和地図…それは確かに
持っておくに越したことはなさそうね。
黒中曜なら…買っておくか。
いくらだ?
四越屋やはり欲しいですか、お目が高い…。
では、取引開始!
四越屋ふむふむ、XBボールですかい。
なかなかオツなモノを持ってますなぁ。
四越屋私は取引成立しても構いませんが…
どうでっしゃろ?
落愛日和それって…地図とXBボールを
交換したいって言ってるの?
四越屋その通りです。この町の売買は
すべて《ぶつぶつ交換》で行うことになってますから。
黒中曜なに言ってるんだ…
地図なんかと交換するわけないだろ。
四越屋そうですか…
では取引をやめてもいいですが…ひとつだけ。
四越屋旦那のXBボールですが
この町ではなんの価値もありゃしませんよ?
四越屋…他に高価なモノも持ってなさそうですし…
そんな風に手ぶらでこの町を歩いていると――
四越屋最悪、命を落としますよ。
…黒中。どうやらこいつは
統治ルールのことを言ってるらしい。
黒中曜ああ…どうやら、そうみたいだな。
落愛日和ねぇ、ちょっと待って。取引の前に
統治ルールについて教えてくれないかしら?
四越屋それなら丁度いい! この町のルールなら
地図の裏面に詳しく記載されています!
四越屋さあさあ、どうですかい。
…XBボールと身の安全、どっちを取りますか。
選択肢
取引する
やめておく
取引する
黒中曜わかった…取引しよう。
黒中曜だけど、これは大事なボールなんだ。
あとでもう一度、『取引』ってできるのか…?
四越屋いわゆる、質入れですかい?
へいへい。承知いたしやしたよ。
やめておく
黒中曜悪いけど…どうしても取引はできない。
これは俺にとって、大事なボールなんだ。
四越屋ええ、ええ。わかってますとも。
ではこういうのはどうですかい?
四越屋旦那が統治ルールに慣れるまで
XBボールは私が預かることにしましょう。
四越屋いわゆる質入れってやつですな。
それなら安心でしょう?
落愛日和曜くん…仕方ないわ。
ここはこの人の言う通りに。
黒中曜わかった…取引しよう。
四越屋さすが旦那、お目が高い。
きっとお役に立ちますよ。
分岐終了
四越屋毎度あり! では私はこの辺で!
四越屋が走り去る
三田三太郎はやっ!!
…なんだよあいつ。
十条ミウとにかく…まずは
統治ルールを確認しましょう。
???やれやれ…少々遅かったようですね。
???よそ者だ。
ほっとけよ、ヤジ。
上野弥次郎兵衛と桜花札が登場
三田三太郎おおっ! お前ら…!
久しぶりじゃねーか!
…このふたりが
三田が言ってた知り合いか。
桜花札?…よく見りゃ
どこかで見た顔だな…。
桜花札んー…あぁ! オメー!
ははっ! オメーじゃねーか!
三田三太郎覚えてねーだろ!
ったく、俺ってなんでいつも…。
三田三太郎ミナトトライブのバーサーカー!
三田三太郎だこの野郎!
桜花札…ああ、三太郎な。今思い出したよ。
いつかの、赤髪バカのダチか…。
桜花札随分と久方ぶりじゃねぇか。
ミナトの輩が、こんなところでなにしてやがる。
三田三太郎ちょっと野暮用でな。
こいつらは、トラッシュトライブの曜達だ。
三田三太郎曜、こいつらがタイトウトライブのふたり、
上野と花札だ!
上野を獲得していない場合
上野弥次郎兵衛お初にお目にかかります。
名を、上野弥次郎兵衛と申します。
上野を獲得している場合
上野弥次郎兵衛もうご存じかと思いますが…
改めまして、上野弥次郎兵衛と申します。
分岐終了
花札を獲得していない場合
桜花札オレぁ桜花札。
かったるい自己紹介はこの辺にしとこうぜ。
花札を獲得している場合
桜花札オレぁ桜花札。
って、わざわざ名乗らなくても、もう知ってるか。
分岐終了
十条ミウ知り合いに会えてよかったわ…
早速だけど…統治ルールを教えてもらえないかしら?
黒中曜今さっき、商売人に
ルールが載ってる地図をもらったんだけど…
上野弥次郎兵衛どれどれ、見せてください。
上野弥次郎兵衛ほう、確かにこれは便利ですねぇ。
なになに…『わくわく散策マップ』。
桜花札どれ、オレにも見せろ!
だっはっは! こりゃあ傑作だぜ!
桜花札お望みのルールも書いてあらぁ。
『初心者のための参拝ルール』だってよぉ!
黒中曜…なんだそれ。
あいつが言ってたことと全然違うじゃないか!
上野弥次郎兵衛ちなみにこれは、無料配布の観光用マップですね。
町を歩けばそこかしこに置いてありますよ。
桜花札オメーらは無知につけこまれて
ゴミ同然の紙切れを掴まされたってわけだ。
…黒中、今からでも遅くない。
あの商人を探すぞ。
上野弥次郎兵衛まあまあ、待ちなさい。
慌てても手放したモノは戻りゃしませんよ。
上野弥次郎兵衛ここじゃなんですから、私らの宿で
この町の本当のルールをお教えしやしょう。
桜花札…おい、ヤジ。
めんどくせぇこと引き受けんじゃねえよ。
上野弥次郎兵衛いいじゃないですかい。
せっかく古い知り合いが来訪してきたんですから。
上野弥次郎兵衛それに、こんなところで立ち話をしていると
またケチな商人に絡まれるだけですよ。
桜花札ったく、オメーは…。
シーン3
上野達の宿
上野弥次郎兵衛ここが私らの宿です。
まあ、遠慮なく寛いでください。
桜花札…ところでオメーら、改めて先に聞いとく。
タイトウに何しに来た?
桜花札そもそもここに来るまでも命がけだったはずだ。
まさか…行商人ってわけでもあるめぇ。
黒中曜俺達は、この町にいるナンバーズを倒しに来た。
上野弥次郎兵衛おやおや…そいつぁ…。
桜花札予想外に、大層な目的だな。
…話を聞かせてくれるんだろうな?
時間経過
黒中曜…そういうわけで
俺達はゼロを倒すために、町を渡り歩いてるんだ。
桜花札ッ…だっはっはっはっ!!
桜花札いやぁ…こいつは久々に
極太のバカが現れたなぁ。
三田三太郎おい、バカにすんじゃねーぞ!
こっちは真剣なんだからな!
桜花札いやいや…悪ぃ悪ぃ。
褒めてんのよ、オレは。
桜花札なあ、三太郎
この曜って奴見てると、思い出さねぇか――
桜花札かつてのネオトーキョーには
どこにだってこういう殊勝な大バカがいた。
桜花札XBに命懸けて、勝つためなら
どんな努力も惜しまねぇ大バカがよ。
三田三太郎まあな…。
桜花札曜は、あの頃のプレーヤーと
同じ目ぇしてるじゃねぇか。
桜花札世が世なら…今すぐ打席に出向いて
XBを叩き込んでやりたいところだ。
黒中曜それは是非、お願いしたいな。
上野弥次郎兵衛けど、そんな奴らが早速
XBボールをかっぱらわれたわけですねぇ。
桜花札だーはは! そこだよ! そこ!
そこが傑作!
黒中曜………………
上野弥次郎兵衛花札さん、あんまり笑うと悪いですよ。
上野弥次郎兵衛意地悪してないで、ちょいと
統治ルールを説明してやってくださいな。
桜花札はぁ? オレかよ。
上野弥次郎兵衛花札さんも雑なところがありますからね。
教うるは学ぶの半ば、ですよ。
桜花札テメー、めんどくせーだけだろうが。
桜花札…ったく、しゃあねぇなぁ。
いいかよく聞け。
桜花札ここの統治ルールは
《ホシガリトンデモ鑑定団》だ。
桜花札オメーらが今さっき体験した通り
この町の商売はすべてぶつぶつ交換で成り立ってる。
桜花札欲しいモノがありゃ、それ相応の価値のモノを用意して
相手と合意の上で取引を成立しなきゃなんねぇ。
十条ミウ合意の上って…
私達さっき、ほとんど騙し取られたんだけど…。
桜花札そう、そこが厄介なところだ。
取引成立前なら、ハッタリも誇張も自由。
桜花札いかに手持ちのモノを価値ありげに見せるか。
商売人としての口八丁が求められるってこった。
上野弥次郎兵衛ちなみに…先ほどの商人は伏せてましたが。
上野弥次郎兵衛鑑定団っつうだけに、商品を手に取って
『鑑定』することも、ちゃんと許されてますよ。
三田三太郎んだよ…あの野郎。
完全にカモにしやがって。
桜花札もうひとつ。重要なルールとして
《1日に1回必ず》取引を行うっつう義務もある。
桜花札あとは《番付公開》だの《クーリング・デス制度》だの
厄介なルールがいくつかあるが…
桜花札まあ、今覚えとく必要があんのは
ざっとこんなところだ。
上野弥次郎兵衛おっと花札さん
《ホシガリ》はここで説明しておきやしょう。
桜花札…ああ、はいはい。
オメーらのスマホにも、勝手に入ってるはずだ。
曜達がスマホを取り出す
三田三太郎ほぼフリマアプリじゃねーか!
上野弥次郎兵衛手持ちのモノを、いくつでも自由に出品できます。
それと、他の商人の出品も見れるわけです。
桜花札それみりゃ、わかんだろ。
ここタイトウは、万人が商人になって生きる町。
桜花札いかに上手い取引で所有品の価値をあげていくか。
それがすべてだ。
黒中曜ありがとう。
ひとまず…理解したよ。
黒中曜それで、ひとつ教えてほしいことがある。
桜花札…このタイトウのナンバーズの情報か?
黒中曜ああ、そうだ。
上野弥次郎兵衛それが…厄介なことになっていましてね。
上野弥次郎兵衛この町では、所有品の総資産価値が最も高い者が
チャンピオンになるんですが…。
桜花札実際に会ってみた方が早い。
今頃、雷々門のあたりで商売してんじゃねぇか?
桜花札くれぐれも気をつけろよ…危険な男だ。
そいつの名は――
桜花札『芥塵』という。
十条ミウ芥…塵?
落愛日和まさか…そんなはずないわ。
だってあいつは…
上野弥次郎兵衛あの男を…知ってるんですかい?
黒中曜…とにかく、会って確かめたい。
黒中曜上野さん、花札さん。
取引の場所に、案内してくれないか。
シーン4
キャンディ横丁
上野弥次郎兵衛ここがタイトウの中心地です。
おそらく、この辺りにいるはずですよ。
松川屋おーい、邪魔だ! 野次馬は帰ぇれ!
商品が見えねぇじゃねーか!
万疋屋芥さーん! こっちにも見せてくだせぇ!
四谷ヒカルなにかの叩き売りでもしてるのかな?
町人が集まる先に、芥の姿がある
十条ミウそんな…本当に…。
松川屋そのカカシを俺にくれ!
買いだ、買い!
芥塵慌てずとも、私のカカシは逃げることはない。
ひらかた屋芥屋! あっしとも取引してくれー!
四谷ヒカル…あいつは、死んだはずじゃないのか…?
黒中曜
/モノローグ
そのはずだ…。
俺が、確かにこの手で…。
芥が曜達の存在に気付く
野次馬が道を開け、芥が近寄ってくる
芥塵言ったはずだ、黒中曜。
あれでは、まるで足りないと。
芥塵私は本当のトキメキを手に入れるまで
何度でも、お前の前に現れる。
芥塵このタイトウシティのチャンピオン…
ナンバーズ2として。
黒中曜お前が…タイトウのナンバーズ…。
上野弥次郎兵衛残念ですが…そういうことになっていますね。
桜花札曜、あそこに並んでる《カカシ》が見えるか。
桜花札あれが、芥の商品だ。
三田三太郎…さっきから不気味に思ってたんだよ
あれってどう見ても…
上野弥次郎兵衛そう、人間。
芥は人間を商品にしているんですよ。
黒中曜そんなことが許されるのか…?
芥塵その男の言う通り、私が売っているのは
正真正銘の人間だ。
芥塵そして、この町では
所有品の総資産が最も高い者がチャンピオンになる。
芥塵つまり、私からチャンピオンの座を奪うためには
《命より価値のあるモノ》を手に入れるしかない。
黒中曜そんなもの…あるわけないだろ…!
芥塵では、私と同じように人間の命を売るか?
黒中曜くっ…!
芥塵すべてはお前が選ぶことだ。
芥塵お前が再び私の前に立つことを、期待している。
芥が立ち去る
黒中曜………………
桜花札…情けねぇが
オレ達もあいつには手を焼いてる。
落愛日和人間を売ってるってことは
まさか…どこかから攫ってきてるということ?
四谷ヒカル許せない…どこまで人の命をこけにすれば
気が済むんだ…。
黒中、十条。
あの男は、確かにシンジュクで死んだはずなのか?
十条ミウええ…間違いない。この目で見たわ。
三田三太郎ってことは、ゼロの奴が生き返らせたんだろ。
んなことができんのはあいつしかいねぇ。
黒中曜…けど、ゼロは俺達に芥を倒すようにけしかけた。
四谷ヒカル確かに…それで生き返らせるなんて
まったく理解ができないね。
ならば…自分自身で生き返ったとでも…?
十条ミウ…いいえ。きっと何か…カラクリがある。
十条ミウ曜、芥がどうやって生き返ったのかがわかれば、
ジオウのことも、何かわかるんじゃないのかしら。
黒中曜確かに…そうかもしれない。
一体、なんの話をしている?
黒中曜ジオウさん、少し…様子が変なんだ。
黒中曜一度死んでしまってから
大事な何かが…欠けてるみたいで…。
………………
三田三太郎芥が生き返ってくる謎を、探るしかねーな。
そうしなきゃどっちにしろあいつは倒せねぇ。
黒中曜ああ。
上野弥次郎兵衛おっとその前に
やらないといけないことがありますよ。
上野弥次郎兵衛アプリを開いてみてください。
ホシガリに『取引期限迫る!』という文字と
残り時間が表示される
上野弥次郎兵衛1日1回の、取引期限が迫っています。
黒中曜あれ…俺はさっき
取引したはずだけど…。
桜花札《番付公開》の説明をしねぇとな。
十条ミウ番付…?
上野弥次郎兵衛つまり、総資産の番付が毎日更新されるってことです。
こっちのアイコンをタップしてください。
ホシガリに現在の番付が表示される
上野弥次郎兵衛これが今の番付です。
所有している商品の総価値で、上がったり、下がったり。
桜花札商品の価値っつうのは、まあ相対的なもんだ。
需要と市場によって移り変わる。
上野弥次郎兵衛けど、曜さんの所有品は今…
どう見たって価値のない『わくわく散策マップ』ですね。
十条ミウ曜、他に持ってるモノはないの?
黒中曜えーっと…最低限のモノしか…。
上野弥次郎兵衛…まずいですね。
急いで価値の高いモノを手に入れましょう。
上野弥次郎兵衛もし次の番付公開までに
価値の高いモノを手に入れなくては…
桜花札番付外。
つまり、命を落とすことになる。
四谷ヒカル!?
もう時間がないじゃないか!
上野弥次郎兵衛慌てなさんな。私らも協力します。
みなさんも、それぞれ取引相手を探してください。
黒中曜
/モノローグ
…くそ。こんなことじゃ
芥に近づくことさえ…。
黒中曜
/モノローグ
なんで…あいつは生き返ってくるんだ。
《命より価値のあるモノ》…? そんなものあるのか?
黒中曜
/モノローグ
すべての謎を解かないと…あいつには
…勝てない。
自由探索開始 
シーン5A
湯屋町
セイ屋・ソイ屋に話しかける
セイ屋む? なんでい!
俺っち達と取引したいのか!?
ソイ屋高くつくぜ~?
桜花札出品リストに、良さそうな『高級茶碗』を見た。
ちょっくら、こいつと取引を…
桜花札…つかオメーら
よく見りゃ知った顔じゃねぇか。
セイ屋!?
さ、桜さんじゃないですかい!
ソイ屋バカ、もうこいつに『さん付け』する義理はないやい!
三田三太郎なんだ花札
知り合いなのか?
桜花札まあな、こいつらぁ
タイトウトライブのメンバーよ。
ソイ屋元! タイトウトライブでい!
俺っち達ゃもうやめたんだ!
セイ屋そうだそうだ!
三田三太郎…なんだ?
あんだけ強かったタイトウトライブで揉め事か?
ソイ屋へっへ。今やタイトウトライブは
半壊状態よ。
三田三太郎!? おい、どういうことだよ花札。
桜花札…こっちの話だ。
桜花札曜、とにかく今は取引に集中しやがれ!
黒中曜…ああ、そうだな。
元々XBプレーヤーなら、良いモノがある。
黒中曜XBギアの『メンテナンスキット』はどうだ?
これで、取引をしてくれないか。
ソイ屋はぁ…?
俺っち達はもう、XBなんざやらねぇよ。
上野弥次郎兵衛まあまあ、御両人。
駕籠かき駕籠に乗らず、ですよ。
上野弥次郎兵衛御両人が使うモノでなくても
価値はあるかもしれませんね。
セイ屋なるほど…さすがお頭…。
ソイ屋バカ! 元お頭だろ、元!
セイ屋けど…話くらいは聞いてやらんこともないぜ。
早速、取引開始としゃれこもうか!
セイ屋さあさあ、俺っち達の『高級茶碗』は
正真正銘の高級品でい。
セイ屋書付箱つきの立派なもんでい。
疑うなら、鑑定してもらったっていいんだぜ。
ソイ屋お前さんの『メンテナンスキット』は
高級茶碗と本当に釣り合うってぇ言うのか?
黒中曜それは…。
三田三太郎曜いけぇ!
お前なら説得できる!
選択肢
XBギア以外のメンテにも使える!
お前達もXBが恋しいはずだ!
XBギア以外のメンテにも使える!
黒中曜これは、五反田さんに…
G&Oカンパニーで製造された、高いグロスとオイルだ。
黒中曜XBギアだけじゃなく、
どんな機械にも使えるって言ってた。
ソイ屋なるほど…確かにそいつぁ良いかもな…。
だが、高級茶碗と交換となると…。
セイ屋あ! でも兄貴。
そういやぁ、ウチのドアずっと壊れてるぜ…?
セイ屋錆びついてキィキィうるせぇんだ。
出掛けるたびに頭おかしくなりそうだ…!
黒中曜もちろん錆にも有効なはずだ。
高品質なオイルだからな。
上野弥次郎兵衛オイルの出品なんてなかなかありませんよ?
この機会を逃せば、ドアは錆びたまま…。
ソイ屋くそぅ、魅力的じゃねえか!
よし、買いだ! 買い!
お前達もXBが恋しいはずだ!
黒中曜ひとつ、聞きたいことがある。
ソイ屋フンッ、取引に関係あることなら
なんでも聞きやがれってんだ。
黒中曜たとえ…トライブを降りたとしても
XBの楽しさを、忘れたわけじゃないだろ。
セイ屋っ…!!
黒中曜兄弟ならなおさら、きっと小さい頃から
一緒にキャッチボールしてたはずだ。
黒中曜…XBは試合がすべてじゃない。
よかったら、また昔みたいにふたりで…
セイ屋うっ…ぐすっ…。
ソイ屋おい…泣くんじゃねぇ。
セイ屋だ…だってよぉ
俺っち、また兄貴とキャッチボールがしたいぜ…。
ソイ屋セイ屋…お前…
だけどもう…XBギアは錆びついて…
黒中曜そこでこの、メンテナンスキットだ…!
ソイ屋!!
セイ屋ちきしょー! 買いだ! 買い!
俺っち、それが欲しいぜ!
分岐終了
ソイ屋まあ、うまく丸め込まれた気もするが…
取引成立ってことでいいだろう!
ソイ屋いいモノをありがとよ!
じゃあな!
セイ屋あばよ!
セイ屋とソイ屋が立ち去る
桜花札曜、なんかオメー…
商売人向いてんじゃねぇか?
黒中曜ああ…だけどこれ、結構疲れるな…。
三田三太郎おい、んなことより花札、上野。
ちょっといいか。
三田三太郎俺の聞き間違いじゃなければ
あいつら、上野を『元お頭』って呼んでたな?
桜花札…オメーらには関係ねぇこった。
三田三太郎関係ないことないだろ!
三田三太郎タイトウトライブといえば
天下の軍師、上野いてこそだっただろ?
三田三太郎そんな上野がリーダーから降りたなら
トライブにとっちゃ大事件のはずだろ?
上野弥次郎兵衛…事件かどうかはわかりませんがね。
確かに私は――
桜花札ヤジ! なんも言うんじゃねぇ!!
桜花札こっちにゃこっちの事情があんだよ。
悪いが…首つっこまないでくれねぇか。
桜花札行くぞ…。
三田三太郎…んだよ。
シーン5B
花けしき
おやお屋に話しかける
おやお屋おやおや…
私と取引ですか?
黒中、取引の前に
相手の出品を見ておいた方がいい。
黒中曜ああ、そうだな。
おやお屋どうぞどうぞ。じっくり見てください。
たくさん出品しておりますから。
『おやお屋』の出品リストに、
ゲーム機の箱が大量に並んでいる
黒中曜ゲーム機か…俺の売り物より
かなり価値がありそうだな。
おやお屋お安くしておきますよ。…例えば
あなたが出品している『緑茶セット』でどうでしょう。
黒中曜…これか?
こんなものでいいのか?
おやお屋おやおや、御謙遜を。
見る限り上等なブランド茶葉のようで。
おやお屋どうでしょう、取引しますか?
黒中曜ああ、それなら頼むよ。
おやお屋では、取引開始!
おやお屋ささっと、取引成立してしまいましょう。
いいですね?
選択肢
取引成立にする
念のため鑑定する
取引成立
黒中曜よし…
待て、黒中。
曜に漫符「?」
この商人…なにか怪しい。
なぜ同じゲーム機を
こんなに大量に所有しているんだ。
黒中曜…確かに。
一体どこからこんなに仕入れを…。
少し調べてみたが…このゲーム機は今
販売中止でかなり貴重になっているらしい。
…何か匂う。
一応、しっかり鑑定しておいた方が良い。
念のため鑑定する
黒中曜悪いけど…念のため
鑑定させてもらうよ。
…その方が良さそうだな。
これだけ大量にゲーム機を所有しているのは
どうも怪しく思える。
分岐終了
おやお屋ぎくぅ…!!
黒中曜…なにか言ったか?
おやお屋いいえ? …どうぞどうぞ。
おやお屋ちなみに、『未開封』が価値のひとつなので
開封するのは無しでおねがいしま~す。
黒中曜なっ…そんなのありなのか?
取引を見ていた町人達が話しかけてくる
駿川屋…なぁ、あんたあんた。
ホシガリを見て来たが、その箱どうも怪しいぞ。
虎穴屋おい見ろ! やっぱり、公式が転売対策で作った
専用シュリンクで梱包されてねぇ!
黒中曜! お前…ひょっとして
中身を入れ替えて、箱だけで儲けようとしてるのか?
おやお屋さてと…今日の商売はこの辺に…。
待て、まだ取引中だ。
おやお屋だぁああ! るせえ!!
どうせこれは、重りを入れたただの箱ですよーだ!
おやお屋騙される奴が悪い! 私は悪くない!
誰も私を裁けない!!
黒中曜酷い開き直りだな…。
駿川屋この腐れ外道!
…おいアンタ、あれをお見舞いしてやれ!
虎穴屋そうだ!
《クーリング・デス制度》だ!
黒中曜クーリング…デス?
虎穴屋相手の商品が『偽物』あるいは『模倣品』と
見抜いた場合、発動できる特別ルール!
駿川屋『偽物』であることが証明できれば
取引相手は…町から追放! つまり…
駿川屋死の制裁が与えられる!
黒中曜…!
おやお屋お、おやおや…正気ですか?
おやお屋もし証明できなければ
告発者のあなたが命を落とす制度ですよ。
虎穴屋ゲーム機と称して箱を売ってんだ!
絶対に偽物判定がくだる!
黒中曜………………
黒中、迷っているのか?
選択肢
クーリング・デス制度を使う
やめておく
クーリング・デス制度を使う
黒中曜俺は…人を騙す商売人は
裁かれるべきだと思う…
黒中曜だって…そうじゃないか?
こういう人間がいるから…どのシティも…
だからと言って、命まで奪うのか?
黒中曜………………
黒中曜いや、そうだよな。
少し…頭を冷やすよ。
やめておく
黒中曜………………
おやお屋えーっと、まさか…
まさかね…?
黒中。
命まで奪う必要はない。
黒中曜ああ、わかってる。
制度は使わないよ。
分岐終了
おやお屋ひゅぅ~…。
た、助かった…。
おやお屋では気が変わる前に…さらば!!
駿川屋おいコラ待てぇ!
まだ俺達がいるぞー!
おやお屋、駿川屋、虎穴屋が立ち去る
黒中曜それにしても、結局なにも手に入れられなかったな…。
いや、緑茶セットは手元に残った。
それが成果だ。
シーン5C
谷中霊園
梅津屋に話しかける
梅津屋こんにちは…
取引でしょうか…?
黒中曜えっと…大したモノは持ってないんだけど…
お願いできるか?
落愛日和曜くん…取引前に
そんな弱気なところを見せてどうするの?
落愛日和大したモノを持ってるように見せてこそ
商売上手というものでしょ。ここは私に任せて。
落愛日和こんにちは、さっきホシガリで
素敵な『カンザシ』を見かけたのだけど。
梅津屋はい…私の実家は代々…
…髪飾り工房の老舗でして…。
曜が梅津屋の後ろにいる老婆を見る
黒中曜
/モノローグ
…彼女の後ろにいるお婆さん
どこかで見覚えがあるな…。
黒中曜
/モノローグ
っ!
黒中曜
/モノローグ
そうだ…芥が売りさばいていた人間。
あの中に、確かにいたはず…!
黒中曜
/モノローグ
ということは…この女性
芥と取引を…?
梅津屋ええ…そちらで構いません…。
落愛日和ありがとう…!
嬉しいわ。
落愛日和曜くん、あなたの『わくわく散策マップ』と
『カンザシ』を交換してくれるそうよ。
落愛日和もちろん騙したわけじゃないわ。
私がマップに、付加価値をつけただけ。
梅津屋ふふふ…そのマップには価値があります…
だって…だって私…。
梅津屋お酒が大好きなんです!
でもでも! 本当に良い地酒は全然しらなくてぇ。
梅津屋落愛さんがそのマップに
良い酒蔵の目印を付けてくれるなら、買いです!
黒中曜そっか…さすがだな、日和さん。
落愛日和昔、タイトウ出身のお客さんに
散々、各地の酒蔵の話を聞かされたからね…
落愛日和まさか役に立つとは思わなかったけど
…お礼にNINEしとかなきゃ。
黒中曜ありがとう、助かったよ。
梅津屋ふふっ…
おっ酒♪ おっ酒♪
黒中曜ところで…
ひとつ、聞きたいことがあるんだ。
梅津屋はい、なんでしょうか…?
黒中曜あんたは、芥と取引したことがあるんじゃないか?
黒中曜そこにいるお婆さんを
芥が売っているのを見た。
梅津屋そ…その通りです。
黒中曜なら、お婆さんと話をさせてほしい。
梅津屋…別に構いませんけど
話しかけてもきっと、無駄ですよ。
黒中曜…?
梅津屋お祖母ちゃん…戻ってきてから
全然お話してくれなくなりましたから。
梅津屋以前は、うるさいくらいにお喋りだったんですよ?
でも…今はまるで別人みたいで。
お婆さん………………
マキュウ獲得
『カカシは死んだ本人とは別人のようだ』
黒中曜…わかった。
なら、あなたが教えてくれ。
黒中曜芥は一体どうやって、お婆さんを攫った?
どんな汚い取引を持ち掛けてくる。
梅津屋…あなた、芥さんを探って
どうするつもりなんですか?
梅津屋言っておきますけど
芥さんは悪い人じゃありません!
黒中曜!?
梅津屋芥さんは…この町の希望なんです。
梅津屋もう取引は終わりましたから。
さようなら。
梅津屋と老婆が立ち去る
落愛日和…一体、どういうこと?
芥が…タイトウシティの希望?
黒中曜町の人の弱みでも…握ってるのかもしれない。
落愛日和もう少し調べないと
なにもわからないわね。
シーン6
NINEの着信音
四谷ヒカル
/NINE
曜くん、みんな
そろそろ番付公開の時間だけど
大丈夫?
黒中曜
/NINE
ああ…なんとか
色々手には入れたけど…
四谷ヒカル
/NINE
よかった
ボクも、なんとかなりそうだよ
四谷ヒカル
/NINE
…化粧品もネックレスも
女の子に取られちゃって
参ったけどね
落愛日和
/NINE
ヒカルはサービス精神が
旺盛すぎるから…
女の子との取引はやめたら?
四谷ヒカル
/NINE
そうしようかな
四谷ヒカル
/NINE
ところで、そろそろ集まろう
雷々門の前あたりで待ってるよ
雷々門
黒中曜手に入れた価値がありそうなモノは…
『高級茶碗』と『カンザシ』か。
上野弥次郎兵衛見たところ、なかなかの上物ですね。
おそらく今日は乗り切れるでしょう。
桜花札ただし、油断すんじゃねぇぞ。
取引は1日1回。それに…
桜花札もう身に染みてるはずだが、この町には
相手を騙そうとする奴がうようよいやがる。
上野弥次郎兵衛それも我が身を守るため…
いたしかたねぇことでもありますがね。
一同がスマホを見る
ホシガリに最新の番付が表示される
十条ミウこれが、番付公開?
吉乃屋お願い…神様仏様、弁天様でも何様でも
なんでもいいから、番付外だけは…
大好屋よかった…!
オレぁ、番付に載ってらぁ!!
おやお屋ひぃ…! いやだぁ!!
死にたくねぇ! 死にたくねぇよぉ!!
おやお屋なぁ、アンタ! まだ間に合う!
私と取引してくれ! 頼む!
黒中曜な、なんだ…!
急にそんなこと言われても…
上野弥次郎兵衛曜さん、そいつから離れた方がいいですよ。
おやお屋う、うわぁぁああ!!
ゼロ(マスコット)の顔をした町人が
おやお屋を取り囲んで暴行する
三田三太郎ひ、ひでぇ…!
上野弥次郎兵衛これが…番付外になった人間の
末路ってぇわけです。
黒中曜っ…。
落愛日和はやく、統治ルールを止めないと…。
黒中曜そのためには…芥を倒すしかない。
黒中曜そうだ、みんな。実はさっきの取引で、
少し気になることがあって――
ツバキ屋きゃぁああ! 人殺し!!
なんだ?
人殺し…?
三田三太郎おい、あそこ! 見ろ!
人が倒れてるぞ!
雷々門近くで、人が倒れて血を流している
刀を手にした女が、その場から走り去る
十条ミウ待ちなさい!
三田三太郎…なんだこれ、あの女がやったのか?
ツバキ屋突然、女が斬りつけてきて…!
やだ、死なないで…!!
四谷ヒカル明らかに、統治ルール外での殺しじゃないか…。
黒中曜どうなってる…
なんで、そんなことができるんだ?
マキュウ獲得
『制裁を受けない殺人行為』
上野弥次郎兵衛とにかく、追いましょう。
どうやらベンテン池の方へ逃げたようですよ。
ベンテン池
刀を手にした女が、池の近くに立っている
???………………
???…汚ねぇ血だね。
弁天様の水で洗っても、落ちやしない…。
黒中曜おい、お前…!
???なんだい、うるさいね。
ちょいと待ちなよ。
???ようやっと…綺麗になったところさ。
この鎬地が見えるかい?
???月夜を映して、美しいだろう。
これが、世界のほんとうの姿さ。
???俗世に目がくらんだアンタ達には
わからないだろうけどね。
桜花札浸ってるところ悪ぃが
女、名を名乗れ。
アサガオを獲得していない場合
アサガオ名はアサガオ。
あたしを追いかけてくるなんて、いい度胸じゃないか。
アサガオをガチャで獲得している場合
アサガオ名はアサガオ。
あんた達のことは、よーく知っているよ。
分岐終了
アサガオあんた達、よそ者だろう?
アサガオさっさと出ていきな。
この町にあんた達の望むモノはないよ。
黒中曜お前…一体何者なんだ。
なんで人殺しなんてしてるんだ。
アサガオあたしが人殺し?
アハハハハ!!
アサガオ笑わせてくれるじゃないかい。
あんた達、なにもわかっちゃいないよ。
十条ミウならひとつ教えて?
どうしてあなたは、人を殺すことが許されているの?
十条ミウ統治ルール以外での殺人は
ここでも禁止されているはずよ。
アサガオどうして? なんで? 誰だ?
あんた達は生まれたての赤子かい?
アサガオ言っておくけど、あたしはこの町の
誰一人だって信用してないよ。
アサガオだから誰にだってほんとうのことは話さない。
なんせここは、何処もかしこも…
アサガオ偽物だらけの町だからね。
上野弥次郎兵衛偽物…ですかい。
妙に知った口を利くお嬢さんですね。
上野弥次郎兵衛ですが今、取り囲まれていることをお忘れですか?
私達ぁ、あなたを逃がしや――
アサガオおまえ…!
アサガオが上野に斬りかかる
花札がアサガオを押し返す
桜花札よしなよお嬢ちゃん。
アサガオ邪魔だ、どきな。
アサガオあいつは、ここにいちゃならない…。
偽物だ!
黒中曜!?
桜花札…刀を下ろしな。
オレに女を痛めつける趣味はねぇ。
アサガオ…チッ。
アサガオ…覚えておきなよ。
今に、後悔することになる。
アサガオが走り去る
桜花札くそっ…。
怪我はないか、桜。
桜花札ああ…。
黒中曜………………
十条ミウわけがわからないわね。
どうして、彼女はルール違反を犯しても平気なの…?
桜花札おい、曜。
桜花札オメー、さっきなんか言いかけてたな。
取引で、気になることがどうとか。
黒中曜…ああ。
上野弥次郎兵衛なにかわかったんですかい?
黒中曜…その前に
なあ、上野さん、花札さん…。
桜花札なんだ?
黒中曜そろそろ
ちゃんと話を聞かせてくれないか?
桜花札なんのことだ。
黒中曜あの女、上野さんのことを
『偽物』だと言っていた。
黒中曜何か、隠してることがあるんじゃないのか?
隠し事をされると信用できない。
上野弥次郎兵衛所詮、人殺しの戯言ですよ。
黒中曜ならどうして、町のあちこちで
タイトウトライブの人間が暴れてるんだ?
三田三太郎…正直俺もモヤモヤしてるぜ。
上野がトライブを降りた理由を聞きてぇな。
三田三太郎それに…お前ら程の奴らが
芥の秘密をなんも暴けてねーなんて信じられねぇ。
桜花札………………
黒中曜なにかあるんだな?
桜花札宿に戻ろう。
この話は…人に聞かれたくねぇんだ。
上野弥次郎兵衛………………
シーン7
上野達の宿
桜花札ヤジ、そういやぁ
茶菓子を切らしてなかったか?
上野弥次郎兵衛同じことを思ってました。
ちょいと、手に入れてきましょう。
上野弥次郎兵衛…曜さん達を頼みますよ。
桜花札? …ああ。
上野が立ち去る
桜花札汚ねぇとこだが、あがってくれ。
黒中曜それじゃあ、話してくれ。
桜花札先に言っておくがよ。
あの女が言ってた戯言は、オレにもわかんねぇ。
桜花札だが…まずは謝る。
桜花札別に隠してたわけじゃねぇが…
話しておくべきだったかもしれない。
桜花札ヤジは…上野弥次郎兵衛は――
桜花札一度、死んでるんだ。
曜たちに漫符「!」
桜花札ヤジが死んで、すべてがぶっ壊れた。
この町も…トライブも。
三田三太郎どういうことだよ、そりゃ…。
十条ミウまさかジオウと同じように…
一回死んで、生き返って戻ってきたということ?
黒中曜なにがあったんだ。
詳しく、聞かせてくれ。
桜花札…この話をするには
少し前に遡らなきゃなんねぇ。
桜花札統治ルールが始まってすぐ。
オレ達タイトウトライブは、町のために奮闘してた。
桜花札突然の統治に混乱した奴らを
ヤジが取り仕切ることで治めてたんだ。
桜花札まぁ私設の町奉行みてぇなもんだな。
取引でいざこざが起きれば、トライブが間に入る。
桜花札ヤジの理想に、トライブは一丸となった。
それで救われた町民は山ほどいるだろうよ。
桜花札まあ、別にあいつは
慈善家って柄じゃねぇんだが…
桜花札町が落ち着いた時は
嬉しそうに、こう言ってたな。
上野弥次郎兵衛
/回想
…干天の慈雨ですね。
桜花札
/回想
バーカ、さっさと帰るぞ。
雨が強くなってらぁ。
上野弥次郎兵衛
/回想
お前さんも、せっかくなら
浴びていけばいいじゃないですか。
上野弥次郎兵衛
/回想
町の活気を感じますよ。
どんな世でも、力を尽くせば地は固まる。
桜花札
/回想
…ああ。まさかオメーが
町に情を注ぐなんて思ってなかったけどな。
上野弥次郎兵衛
/回想
力ある者には責任があるんです。
私らタイトウトライブには、力があった。
上野弥次郎兵衛
/回想
この平和な雨を、誇りに思いましょう。
…ハナ。
桜花札統治ルールの下でも
トライブの努力で、平和は保たれてた。
桜花札だが、風向きは変わる。
桜花札奴が現れたんだ。
キタシティから、芥塵が。
十条ミウ………………
桜花札芥は、すぐに悪質な商売をはじめて
番付を駆け上がっていった。
桜花札瞬く間にチャンピオンだ。
当然、オレとヤジは抵抗した。
桜花札そして――オレは…
オレは禁じ手を犯したんだ。
黒中曜禁じ手…?
桜花札芥をぶっ殺そうとした。
ヤジに相談ひとつせず、ひとりでな。
桜花札だが…オレぁ隠し事が苦手でよ。
ヤジには気付かれてたみてぇだな。
桜花札芥と相打ちになりそうになったオレを守るため
あいつは――
桜花札
/回想
おい! ヤジ! ヤジぃ!
バカ野郎! オメー…
上野弥次郎兵衛
/回想
バカは…どっちですかい…
…トライブは、任せましたよ…
桜花札ヤジは死んだ。
十条ミウそんなことが…。
桜花札せっかく刺し違えた芥も
なんでか知らねぇが生き返ってきやがる。
桜花札結果的に、オレのせいで
ヤジを犬死にさせたっつうわけだな。
黒中曜…でもそのあと
上野さんは帰ってきた…。
桜花札ああ、わけがわからねぇ。
ヤジの奴、ケロッとして帰ってきやがった。
桜花札だが、それだけならいいんだが…
そのあと、おかしいことに気が付いた。
黒中曜…なんだ?
桜花札ヤジはよ、タイトウトライブのことを
すっかり覚えちゃいねぇんだ。
桜花札…他のことは覚えてる。
だが、トライブのことはすっかりだ。
十条ミウ………………
桜花札正直…参った。
トライブの連中も、ヤジを不信に思いはじめた。
桜花札それからオレは、芥にかまってる暇はなかった。
トライブを維持すんので、精一杯だったわけだ。
三田三太郎…なるほどな。
桜花札なぁ、ヤジに一体なにが起きてる。
なにかわかんねぇか?
桜花札…オメーらがずっと言ってるジオウって奴も
上野と同じことになってるみてぇだが。
黒中曜…ああ、そうなんだ。
十条ミウでも…花札さんの話を聞いて
ひとつだけわかったわ。
十条ミウ生き返った人間は…なにかを失っている。
………………
十条ミウだとすれば、ジオウの様子も説明がつくわ。
桜花札ジオウってやつは、どう変わったんだ?
十条ミウ一番は、私への接し方よ。
まるで他人と接してるみたいに…よそよそしくなった。
十条ミウ記憶がなくなったとかじゃなくて…
なんていうか…私への感情が、失くなったみたい。
落愛日和確かに、いつものジオウなら
是が非でもタイトウに付いて来たはずよね。
三田三太郎NINEひとつ送ってきやしねーもんな。
いつもはミウミウうるせーのによ。
マキュウ獲得
『ジオウが失ったモノ』
黒中曜
/モノローグ
一度死ぬと…大事な何かを失う…。
黒中曜
/モノローグ
…そういえば、カカシを買ったあの女の人も
お婆さんが変わってしまったって、言ってなかったか…?
黒中曜
/モノローグ
まさか…芥が売ってるカカシって…。
四谷ヒカルねぇ…そういえば
上野くん、遅くないかな?
桜花札確かに、そうだな。
黒中曜…なにかあったのかもしれない。
探しに行こう。
落愛日和ちょっと待って!
みんな、アプリを見て!
一同、スマホをホシガリを開く
芥の出品リストに、『カカシ』の上野がいる
桜花札おい、なんだこれ。
どうなってやがる…!
三田三太郎まさか、芥に攫われちまったんじゃねーか…!?
桜花札あいつに限って…そんなヘマは…
黒中曜…とにかく、助けに行かないと。
芥を探そう…!
シーン8
湯屋町の裏通り
芥に話しかける
黒中曜芥…!
芥塵見つけたのか、黒中曜。
『命より価値のあるモノ』を。
黒中曜そんなことよりも、上野さんを返せ…!
芥塵上野…このカカシのことか。
上野が登場
桜花札!…ヤジ。
オメー…なにやすやすと捕まってやがんだ!
上野弥次郎兵衛………………
芥塵欲しいのであれば、方法はひとつ。
この町ではぶつぶつ交換がルールだ。
黒中曜っ…!!
桜花札曜、もういい。
オレが取引する。
桜花札なにが欲しい?
オメーが欲しいモノ、なんでもくれてやる。
芥塵………………
芥塵では、お前のすべての所有品と取引してやろう。
三田三太郎おい、バカ言うんじゃねー!
んなことしたら、花札が…!
十条ミウもう、次の番付公開までに時間はない。
死の宣告と同じことじゃない…。
桜花札…いいだろう。
その取引受け入れようじゃねぇか。
黒中曜おい、花札さん!
桜花札…元々、オレのせいでヤジは死んだんだ。
これで借りが返せんなら、本望だ。
上野弥次郎兵衛やめなさい、花札さん。
桜花札んだよ、喋れんじゃねぇかヤジ。
桜花札言っとくが、簡単に捕まりやがったことは
末代まで笑わせてもらうぜ。
上野弥次郎兵衛わかってないようですね…。
あなたはこの町に必要な存在です。
上野弥次郎兵衛タイトウトライブは、どうするんですか?
桜花札トライブに必要なのはオメーなんだよ!
桜花札…いい加減
とぼけんのはやめてくれ。
上野弥次郎兵衛………………
桜花札芥、取引だ。
芥塵桜花札。
お前の死には、意味がある。
芥塵黒中曜、その目でこの男の死に様を見届けることだ。
芥塵そこには、いくばかのトキメキがあるはずだ。
芥が立ち去る
黒中曜待て! 芥…!
くそっ…。
桜花札気にすんな、曜。
オレが勝手にやったことだ。
上野弥次郎兵衛本当に、余計なことを…。
桜花札ヤジ…せっかく命張ったんだ。
これからのトライブは任せるぞ。
桜花札オメーなら、もう一度立て直せる。
芥だって始末できるはずだ。
上野弥次郎兵衛私は…。
上野弥次郎兵衛私は、トライブというものに興味はありませんね。
何度言ったらわかってくれるんですかい?
桜花札わかりたくねえよ、ちっともな。
上野弥次郎兵衛…お前さんは、とんだバカ野郎ですよ。
桜花札バカはどっちだよ。
上野が背を向ける
桜花札おい! どこ行きやがる!
上野弥次郎兵衛もう捕まりゃしませんから、心配は不要ですよ。
上野が立ち去る
桜花札…なあ、ミウちゃん。
人が変わっちまうっつうのは辛ぇことだな。
十条ミウええ…。
桜花札悪ぃが、曜。
芥のことは、お前に任せる。
黒中曜…なに勝手に諦めてるんだ。
黒中曜まだ番付公開までに少しは時間がある。
その辺の石でも拾って、俺達と取引すればいい。
桜花札バーカ。オメーらの所有品程度じゃ
オレの分の穴は埋められねぇ。
黒中曜だったら町に出て取引すればいい…!
俺達も、協力するから!
黒中曜人の命っていうのは…
そんなに簡単に諦めたらダメなんだ。
黒中曜人は死んだら…ダメなんだ。
そんなの、当たり前のことだろ!
黒中に同意だ。まだ望みはある。
四谷ヒカルボクも賛成だね。
前に取引した女の子に連絡してみよう。
落愛日和…それって、大丈夫?
美容品もネックレスも、その子に取られたんでしょ?
四谷ヒカルいや、みんな良い子だよ。
ボクがサービスしすぎちゃっただけでね。
黒中曜それなら頼む、ヒカルさん。
四谷ヒカル花札くん
まさか、嫌とは言わせないよ。
桜花札…ヤジもヤジだが
オメーらもとんだ大バカだよ。
自由探索開始
シーン9A
花けしき
四谷ヒカルよし、やっぱりこの辺にいるみたいだね。
さすがタイトウ女子の人気スポットだ。
落愛日和この辺にいるって…
どの女の子のことかしら…?
四谷ヒカルたくさんいるじゃないか。
あそこにいるミカちゃんとかカナちゃんとか…。
黒中曜いつの間にそんなに知り合いができたんだ…。
四谷ヒカル喋っているうちに仲良くなっちゃってさ。
みんな良い子達だよ?
四谷ヒカルそれぞれ、ボクが取引でプレゼントした
美容品やジュエリーを持ってるはずだ。
四谷ヒカル事情を説明すれば
きっと取引に応じてくれると思うよ。
桜花札おい、ヒカル…!
桜花札…オメーとは気が合いそうだ。
オレも乗り気になってきたぜ。
黒中曜なんで乗り気に…?
四谷ヒカルさぁ、どんどん話しかけていこう。
時間は限られているからね。
ミカ屋に話しかける
ミカ屋あら、ヒカルちゃん。
また来てくれたの?
桜花札おいおいちょっと待てヒカル。こいつぁ…
ここらでもお見かけしねぇべっぴんさんだ。
ミカ屋まぁ、うふふ。
お上手なお兄さん。
桜花札お嬢ちゃん、お近づきの印に
ちょいと、取引といかねぇか?
桜花札…つっても、持ち合わせがないもんで
出せんのは、石っころくらいしかないんだが。
ミカ屋それは大変ね…。
番付外になったら大ごとだわ。
四谷ヒカル確かミカちゃんには、ボクから
美容化粧水の試供品をプレゼントしたと思うんだけど…
四谷ヒカルもしよかったら、花札くんにも
少し分けてあげてくれないかな?
ミカ屋もちろんいいわよ。
花札ちゃん、お近づきの印。
桜花札恩に着るぜ、ミカちゃん。
ミカ屋こんなダンディなお兄さんとお知り合いになれて
私も嬉しいわ…。
桜花札また飲みにでも行こうじゃねぇか。
オレの隣ぁ、いつでも空いてるぜ。
四谷ヒカルありがとね、ミカちゃん。
四谷ヒカルさて、花札くん。
もうひとがんばりいこうか。
四谷ヒカル試供品だけど…美容化粧水にもなれば
きっと欲している女の子が他にもいるはずさ。
桜花札なるほどな…わらしべ長者っつうわけか。
おし、やってやろうじゃねぇか。
サキ屋に話しかける
(《美容化粧水の試供品》を持っていない場合)
サキ屋あー! ヒカルっちだ。
四谷ヒカルやぁサキちゃん。
…実は、少し困りごとがあってね。
桜花札おいおいちょっと待てヒカル。こいつぁ…
ここらでもお見かけしねぇべっぴんさんだ。
サキ屋えー、なにこのオッサン。
てかベッピンサンて何語?
桜花札!!
サキ屋ナンパなら他行きなー?
今あーし、お肌のメンテナンスで忙しいから。
サキ屋…はぁあ~、《美容化粧水の試供品》。
もっともらってきたらよかったー。
四谷ヒカル花札くん、他をあたろっか…。
桜花札ああ…。
サキ屋に話しかける
(《美容化粧水の試供品》を持ってる場合)
サキ屋あー! またヒカルっちだ。
四谷ヒカルやぁサキちゃん。
今ちょっといいかな?
サキ屋待ってよ~。見てわかんない?
今メイク中~。
桜花札お嬢ちゃん、話だけでも聞いてくれねぇか?
スッピンでも十分可愛いんだからよ。
サキ屋えっ、ダル。
桜花札………………
四谷ヒカルあ、えーっと…そうだ。
ねぇ、サキちゃんに丁度いいモノがあるよ。
四谷ヒカル美容化粧水の試供品。
シンジュクで仕入れた流行モノさ。
サキ屋え! マジ!?
四谷ヒカル確かサキちゃんには、ボクから
可愛いネックレスをプレゼントしたと思うんだけど…
四谷ヒカル化粧品と取引してくれないかな?
きっとお肌のノリも良くなると思うよ。
サキ屋えー! 全然おねがーい!
今丁度欲しかったところなんよね~。
桜花札ありがとよ…。
四谷ヒカル…さて。
花札くん、もうひとがんばりしようか。
桜花札ああ…。
分岐終了
カナ屋に話しかける
(《可愛いネックレス》を持っていない場合)
カナ屋あれ! ヒカルくんね。
なに? また楽しいお話聞かせてくれるの?
桜花札おう、可愛い子ちゃん。
悪ぃが、今用事があるのはオレなんだ。
桜花札ちょっとしたわけがあってな。
今は持ち合わせが、ほとんどねぇんだが…。
桜花札お近づきの印ってことで、取引でもしねぇか?
カナ屋すみません。
初対面で可愛い子ちゃんって何ですか?
桜花札…こりゃすまねぇ。
カナ屋お近づきの印という言葉も
古くてキモいです。
桜花札…これが、新時代か。
カナ屋せめて《可愛いネックレス》とか
良いモノ持ってくるのが、初対面の礼儀です。
四谷ヒカルごめんね、カナちゃん。
また来るよ。
カナ屋に話しかける
(《可愛いネックレス》を持っている場合)
カナ屋あ! またヒカルくん!
ねぇねぇ、ちょっと愚痴聞いてよぉ~。
桜花札お嬢ちゃん。
悪ぃが、今オメーに用事があるのはオレなんだ。
桜花札この、ネックレス…。
嬢ちゃんに似合うと思うが、どうだい?
カナ屋え…なにそれ、可愛いかも…。
四谷ヒカル確かキミには、ボクから真珠のピアスをあげたかな?
このネックレスの方が、キミに似合うと思うけどな~。
カナ屋うふふ…そうかなぁ。
ヒカルくんがそう言うなら…。
桜花札…ありがとよ。助かったぜ。
カナ屋ヒカルくんありがとっ。
愚痴言いたかったけど、なんか気分晴れちゃった。
四谷ヒカル可愛い女の子には、可愛いものを。
また話そうね、カナちゃん。
四谷ヒカルさて、花札くん。
そろそろみんなのもとに戻ろうか。
桜花札まさか石っころが真珠にまでなるとはな。
感謝するぜ、ヒカル。
四谷ヒカルボクができることは、このくらいかな?
黒中曜充分すぎるよ。
十条ミウただ…まだ真珠のピアスひとつきりだと
心許ないわね…。
十条ミウ湯屋町の方へ出て
もう少し取引を重ねてみましょう。
桜花札よし、わかった。
オレにちょっとした知り合いがいる。
桜花札タイトウトライブのボンボンでな。
あいつなら、なんとかしてくれるだろう。
黒中曜よし、行ってみよう。
シーン9B
湯屋町
タイトウトライブのメンバーに話しかける
三昧屋ああ! 桜の兄貴!!
桜花札おう、暫くぶりだな。
繁盛してるか。
三昧屋心配してましたよ…上野の兄貴が
あんなことになってから、全然顔見せないんですもん。
桜花札ちょいと難儀なことがあってな…。
桜花札ところで、頼みてぇことがある。
三昧屋なんですかい。
兄貴の頼みなら、なんでも引き受けますぜ。
桜花札実は…よんどころねぇことで
今、所有品がからっきしでなぁ。
桜花札『真珠のピアス』
これしか持ち合わせがねぇんだ。
三昧屋…兄貴。
三昧屋だから女遊びはほどほどにって
いつも言ってるじゃねぇですか!
桜花札………………
三昧屋トライブの看板スラッガーが
女に貢いですっかんぴんは情けないですぜ!
三田三太郎これが…日頃の行いってやつだな。
黒中曜だから女の子との取引に
ノリノリだったのか…
桜花札るせぇ! オメーら!!
桜花札なんでもいいから手ぇ貸してくれ。
繁盛してんだろ? 三昧屋。
三昧屋へえへえ。それにはやぶさかじゃないですよ。
高級工芸品から食材まで、なんでもござれです。
三昧屋こんなものはどうでしょう。
三昧屋『高級麻布の反物』に『龍神様の水晶玉』…
それから『ヒラヤマの天然塩』などなど。
桜花札…目移りするな。
三昧屋慎重に選んでください。
一品で番付に載るのはなかなか難しいはずですぜ。
三昧屋なんせ、この町じゃ日々の取引でインフレ中。
あっしにもどれが最適かわかりゃしません。
桜花札おい、曜。
…どう思う。
黒中曜そうだな…俺が選ぶなら…。
選択肢
高級麻布の反物
龍神様の水晶玉
ヒラヤマの天然塩
高級麻布の反物
黒中曜一番高級感があるから…これかな。
三田三太郎俺も賛成だ! なんつったって見ろよ。
金箔がまぶしてあるんだぜ?
三昧屋承知いたしやした。
これで、いいですね?
龍神様の水晶玉
黒中曜これかな。
なんとなく…水晶玉は高価なイメージがある。
台座にも高級感がある。
少なくとも真珠より値打ちがありそうだ。
三昧屋承知いたしやした。
これで、いいですね?
ヒラヤマの天然塩
黒中曜天然塩…にするかな。
三田三太郎うわ…一番ねーやつ選びやがった。
桜花札曜…オメー、ふざけてんのか?
塩が真珠より高価なわけねーだろうが。
黒中曜そうか…それもそうだな。
黒中曜なら、反物にしよう。
きっとこれなら、間違いないはずだ。
三昧屋承知いたしやした。
これで、いいですね?
分岐終了
十条ミウちょっと待って。
十条ミウやっぱり、『ヒラヤマの塩』にしましょう。
三田三太郎はぁ!? ミウさん
急になんだよ。
黒中曜…なにか、理由でもあるのか?
十条ミウええ…『ヒラヤマの天然塩』って
聞いたことがあると思って考えてたんだけど…
十条ミウ…ジオウがよく、特別な日に
ふるまってくれた料理の調味料だわ。
十条ミウ相当な貴重品だって言ってた。
それこそ、微量でも高値で売買されるほど。
なるほど…料理が得意なジオウが言うなら
信用に足る根拠だ。
十条ミウそれに、塩なら小分けにして
さらに取引できるかもしれないでしょう。
桜花札そいつは名案だな。
よし乗った、塩にするか。
三昧屋決まりましたね。
では、取引と行きましょうか。
三昧屋小瓶は割れやすいですから
気を付けてくださいよ、桜の兄貴。
桜花札世話になったな
この借りは必ず返す。
三昧屋水くせぇこと言わないでくださいよ。
黒中曜花札さん、これからどうする?
黒中曜俺は…時間が許す限り
取引をしておいた方がいいと思う。
三田三太郎賛成だな。
黒中曜なら…谷中霊園に行かせてくれないか?
あそこに、梅津屋っていう女の人がいるんだ。
黒中曜彼女に、確かめたいことがある。
桜花札よし、行くか。
一同が立ち去るが、Qが立ち止まる
黒中曜Qさん?
…十条、ひとつ聞きたい。
あの天然塩のことを
滝野川は憶えているのか?
十条ミウ…わからないわ。
けど…きっと――
十条ミウあいつが私に料理を振舞うことは、
もう二度とないかもしれない。
…そうか。
黒中、十条。
私は言うべきことがあるようだ。
黒中曜え…?
おそらく私は、
滝野川と同じように、一度死んでいる。
曜とミウに漫符「!」
黙っていたが…私はお前達が時折話す
『王次郎』という名に、憶えがない。
…ようやく、わかった。
その違和感の正体が。
滝野川が十条への感情を失ったのだとしたら…
私の場合は、記憶を失ったのかもしれない。
十条ミウそのこと…カズキは?
私に話していないだけで、知っているはずだ。
カズキなら。
黒中曜ジオウさんと、Qさんまで…。
黒中曜
/モノローグ
俺が昔のことを覚えていないのは、
やっぱり、そういうことなのか…?
シーン9C
谷中霊園
梅津屋…またあなた達ですか?
黒中曜ああ、もう一度取引をしてほしい。
梅津屋もう…芥さんのことはお話しませんよ。
桜花札まあまあ、そうかっかすんな。
取引してぇのはオレだ。
桜花札ちょいと、良い塩を手に入れてよ…。
アサガオが登場
アサガオどきな。邪魔だよ!
黒中曜!!
…お前!
アサガオが、老婆に刀を突きつける
梅津屋きゃああああ!!
アサガオこの世にお別れを言いな。
十条ミウアサガオ…!
そのお婆さんを離しなさい!
アサガオまた、あんた達かい…。
言わなかったかい? この町から出ていきなって。
手を出すなら
こちらにも考えがある。
アサガオへぇ…なんだい?
あたしを殺すのかい。
アサガオあたしを殺せば、あんた達は
レーザーに打たれて犬死にだよ。
黒中曜………………
梅津屋やめて…お願いっ!!
お祖母ちゃんに乱暴しないで!!
梅津屋もう、お祖母ちゃんが死ぬのは
二度と見たくないんです…!
黒中曜…やっぱり、その人は
既に一度、死んでるんだな?
梅津屋………………
黒中曜芥は…死んだ人間を生き返らせて
カカシにして売ってるんだ。
アサガオだから、『偽物』だって言ってるじゃないか。
梅津屋…偽物なんかじゃありません。
私にとっては…大好きなお祖母ちゃんです。
梅津屋たとえ…変わってしまっていてもいい。
そこにいてくれるだけで…救われるんです。
アサガオ………………
梅津屋あなたにはわからないでしょう!
大切な人が死んでしまう苦しみが!
アサガオ…ちっともわからないね。
黒中曜お前…何か知ってることがあるんだろ。
…なら、俺達に協力してくれないか?
十条ミウ曜…!
黒中曜俺達は、芥を倒そうと思ってる。
アサガオ…言ったじゃないか。
私は誰も信じちゃいないんだよ。
アサガオが立ち去る
十条ミウ曜…一体どういうこと?
芥が、死んだ人を生き返らせてるって。
黒中曜…どういう方法でそんなことをやってるのかは
わからない。
黒中曜でも、カカシには
ジオウさんや…Qさんと同じことが起きてるんだ。
黒中曜芥はきっと…人を生き返らせる方法を知っている。
三田三太郎!? って、ああああああっ!!
三田三太郎おい花札…!
ヒラヤマの塩がっ!!
桜花札っ…さっきあの女にぶつかられて
落としちまったか。
落愛日和瓶が割れて散り散りに…!
でもまだ集めれば…少しくらいは。
三田三太郎こんなちょっとじゃ、どうにもなんねーよ!
桜花札………………
桜花札もういい、オメーら。
残った塩で番付公開に挑んでやる。
桜花札…少しは可能性があるだろ。
ここまでがんばってくれて、ありがとな。
桜…。
桜花札もう時間はねぇ。
悪いが、宿に戻らせてくれねぇか。
桜花札最後になるなら、ヤジと話がしたい。
シーン10
花札達の宿
四谷ヒカル上野くん、見当たらないな。
桜花札…どこ行きやがった。
黒中曜なあ、みんな。
持っているモノを一度全部、出してくれないか。
桜花札ああ?
黒中曜最後まで諦めたくない。
俺達の手持ちを、花札さんに分けられないか考えよう。
落愛日和そうね。
そうしましょう…!
桜花札やめねぇか!
桜花札番付公開まで残り1分。
オメーらを危険に晒したくはねぇ。
桜花札それに、最初に言った通り
これはオレが勝手にやらかした事だ。…後悔はねぇ。
一同、スマホでホシガリを開く
最新の番付公開が表示される
桜花札………………
桜花札…曜、オメーに頼みがある。
ヤジに伝えといてくれ――
黒中曜最後まで諦めるな!
上野が登場
上野弥次郎兵衛…これだけ走ったのは…
いつぶりですかね…。
桜花札ヤジ…。
上野弥次郎兵衛花札さん、今すぐに取引を。
そこの座布団でも、畳のイ草でも構いやしません。
桜花札…なに言ってやがる。
もう、とうに諦めはついてんだ。
上野が『XBボール』を取り出す
黒中曜!…それは。
上野弥次郎兵衛四越屋から取り返してきました。
強情な奴で、少々手こずりましたがね。
上野弥次郎兵衛ほら早く。時間がありませんよ。
桜花札…だが、ヤジ。この町ではもう
XBボールに価値なんかないだろ。
2人のタイトウトライブのメンバーが登場
セイ屋桜さん! 上野のお頭は
タイトウトライブに戻るそうですぜ!!
ソイ屋俺っち達ぁ、お頭の指示で
トライブが復活だって町中の商人に伝えてきたんすよ!
桜花札おい、どういうことだ?
上野弥次郎兵衛わからないんですか?
XBボールの価値をあげるためですよ。
上野弥次郎兵衛私が戻ることで、トライブの士気があがる。
そいつは花札さんの言った通りでした。
上野弥次郎兵衛そして、トライブが元に戻るってぇことは
またXBが見れるという期待値も高まるわけです。
三田三太郎そうか! そうすりゃ町民たちにとっての
XBボールの市場価値もあがる、ってわけか…!
上野弥次郎兵衛町の熱量次第ですがね。
とにかく、賭けるしかありません。
桜花札ったく…わーったよ。
上野弥次郎兵衛………………
ホシガリに取引終了が表示される
黒中曜…いけたのか?
落愛日和やったわ! 乗り切ったみたいよ!
セイ屋ったりめぇだ! 俺っち達が
どんだけお頭の復活を望んでたと思ってんだい!
ソイ屋まだ知らねぇ仲間もいる。
セイ屋! 伝えに行くぞ!
と、セイ屋とソイ屋が出ていく。
十条ミウふぅ…本当に危ないところね。
三田三太郎花札、よかったな!
超ギリギリ紙一重の、特大滑り込みセーフだ!
上野弥次郎兵衛この町には、随分…
XBが好きな連中が多いみたいですね。
桜花札…当たりめぇだろ。
オメーが積み上げてきたもんだ。
上野弥次郎兵衛…何度聞いても、思い当たりませんね。
ただ…。
上野弥次郎兵衛花札さん、あなたとここまで一緒にいたことだけは
忘れちゃいないんですよ。
上野弥次郎兵衛…まぁ正直、タイトウトライブっつう奴には
まだあんまり愛着がわかないんですがね…。
上野弥次郎兵衛ですが、忘れちまったことは
また積み上げていけばいい。
上野弥次郎兵衛そう思いませんか。
花札さん。
桜花札…くそ。バカ野郎。
三田三太郎よかったな、花札。
三田三太郎まあ…にしてもよ。あの上野弥次郎兵衛が
やすやすと芥に捕まるなんて、情けねぇなぁ。
上野弥次郎兵衛おや。誰も捕まっていやしませんよ。
私は、芥を探るために身を差し出しただけです。
桜花札はぁ!?
上野弥次郎兵衛だから言ったじゃないですかい。
余計なことはしなくていいと。
桜花札ったく、オメーは…。
黒中曜上野さん、芥のことで何かわかったことは?
上野弥次郎兵衛期間が短かったものですからねぇ。
ただひとつ、気になることは…
上野弥次郎兵衛カカシを殺して回ってる、アサガオという女。
上野弥次郎兵衛芥はどうしてか、そいつのことを
さっぱり気にしていない様子だったことですかね。
落愛日和自分の商品を傷つけられているのに…?
たしかに、それは妙ね。
黒中曜…やっぱり、アサガオにもう一度会いに行こう。
黒中曜カカシを『偽物』って呼んでたのも気になる。
あいつは、きっと何か知ってるはずなんだ。
落愛日和でも…どうやって探すの?
上野弥次郎兵衛それなら、簡単ですよ。
上野弥次郎兵衛私が捕まっている間に
芥からカカシを買った人を見ました。
上野弥次郎兵衛カカシを狙う女なら
必ずその人の元へも現れるんじゃないですかい?
上野弥次郎兵衛その人は湯屋町の裏通りにいますよ。案内しましょう。
黒中曜ありがとう、上野さん。
黒中曜今度こそ…あいつにすべてを喋ってもらう。
シーン11
湯屋町の裏通り
男女の町人が立っている
上野弥次郎兵衛あの男ですよ。
末広屋…お前さんが帰ってきてぇ、俺は幸せだよぉ。
無言の女性………………
十条ミウまだ、アサガオは来てなかったみたいね。
四谷ヒカル彼らからも話を聞こう。
何かわかるかもしれない。
アサガオが登場
黒中曜
アサガオ…またあんた達かい。
いい加減、邪魔すんじゃないよ…!
黒中曜話を聞くまで…俺は諦めない。
黒中曜お前、カカシを『偽物』だって言ってたな。
どうしてそう呼んでるんだ。
桜花札芥の秘密を知ってるのか…
それとも、芥の仲間か。
アサガオ…芥の仲間?
誰が、あんな獣と。
十条ミウ相当毛嫌いしているみたいね。
それなら…私達と気が合いそうだわ。
黒中曜なあ、頼む。協力してくれ。
俺達は、芥の秘密を暴かないといけないんだ。
黒中曜この町で…ネオトーキョーで
人が生き返る秘密を、暴かないといけないんだ!
アサガオ………………
アサガオ…あたしは、秘密なんか知りやしないよ。
アサガオただ…芥が出入りしてる
《地下への入口》だけは知ってる。
上野弥次郎兵衛…地下? ですか?
アサガオそうさ。あたしも、あんた達と同じように
芥の秘密を探ってたんだ。
アサガオあの獣は…タイトウの癌さ。
あたしが生まれたこの町を、めちゃくちゃにしやがった。
アサガオ偽物だらけの町に変えちまったんだからね。
黒中曜地下に、いったいなにがあるんだ?
アサガオさあねぇ…。
あたしは失敗したんだ。
アサガオ地下を突き止めたところで
芥にとっ捕まえられちまってね。
アサガオけど…あのときあいつは、こう言っていた。
芥塵
/回想
女。
死について、どう思う。
アサガオ
/回想
殺すなら…さっさと殺しなよ。
芥塵
/回想
死は、望むものではない。
不意に訪れ、否応なく引きずりこまれるものだ。
芥塵
/回想
少なくとも、かつてはそうだった。
アサガオ
/回想
…なにを言ってやがる。
芥塵
/回想
美しいと思わないか。
拒むことのできない、絶望というものが。
アサガオ
/回想
………………
芥塵
/回想
…だが、ここにその死はない。
ここにあるのは、憎むべき永遠。
アサガオ
/回想
おい…どこへ行きやがる。
あたしを殺さないのか…。
芥塵
/回想
意味のない殺しには、トキメキがない。
黒中曜…憎むべき、永遠?
アサガオあの男は…イカれてるんだよ。
言葉の通じない、正真正銘の獣さ。
アサガオけど、地下には間違いなく奴のすべてがある。
黒中曜そこに案内してくれないか?
アサガオ…本気で、芥を倒すつもりなんだね。
黒中曜ああ。
アサガオ………………
アサガオそれは雷々門にある。
ただ…かなり危険だよ。
アサガオなんせ雷々門はタイトウの聖域さ。
荒そうとする者には、容赦のない神嵐が吹く。
黒中曜…わかった。
みんな、警戒して臨もう。
雷々門
アサガオ着いたよ。
ここが、地下への入口さ。
三田三太郎ここに来るまで、とくになんもなかったな。
な~にが荒そうとする者には神なんとか~だよ。
アサガオ…静かにしな。
三田三太郎こいつ、やっぱ敵なんじゃねーのか?
俺達をビビらせて、邪魔するつもりなんじゃねーのか?
アサガオ静かにしろってんのがわからないのかい!
このうすのろチビタヌキ!
三田三太郎!? …チビタっ…はぁあ!?
アサガオ…聞こえないかい?
風の渦巻く音が…。
アサガオどうやら、来たみたいだよ。
風神・雷神が登場
黒中曜!!
三田三太郎…なんだ、こいつら…!
十条ミウみんな、さがって!
アサガオタイトウの護法善神…
《風神》、《雷神》。
上野弥次郎兵衛…こいつは、驚きましたね。
数百年も前の守り神が、未だ健在とは。
桜花札地下へ通す気はねぇらしい。
曜! 蹴散らすぞ!
黒中曜…ああ!
ボス:風神・雷神
ボスバトル終了後
シーン12
黒中曜はぁ…はぁっ…
みんな、無事か!
十条ミウええ…なんとか。
四谷ヒカル今のうちに、早く行こう!
風神・雷神から不気味な念仏が聞こえてくる
風神死者ノ…転生ヲ…許サズ…
風神・雷神が上野を攻撃する
桜花札ヤジ…! 危ねぇ!
花札が上野をかばい、攻撃を受ける
上野弥次郎兵衛!!
桜花札っ…!!
上野弥次郎兵衛花札さん…!
三田三太郎嘘だろ!?
花札ぁぁああ!!
桜花札…はぁ…はぁ…くそっ…
へへ…こいつぁ…。
上野弥次郎兵衛なにをやってるんですか…。
桜花札こっちのセリフだよ…ヤジ。
ぼーっと突っ立ってんじゃねぇ…。
桜花札…だが…これで本当に…
借りは…返したぜ。
倒れる花札を上野が支える
この布で、血を抑えろ。
落愛日和ダメよ…この出血量じゃ…。
桜花札…曜…ヤジ。
…オレは置いて、先に行け。
黒中曜なに言ってんだ、花札さん!
桜花札っ…はははっ!
これしきじゃ死なねぇよ。なぁ? ヤジ…。
上野弥次郎兵衛………………
桜花札…オメーが戻って来たトライブは
これからだ…。
桜花札オレぁ、楽しみでしょうがねぇんだよ。
またオメーと…XBができんのが。
上野弥次郎兵衛…傷に障る。喋るのはよしなさい。
タイトウトライブのメンバーが登場
セイ屋桜さん…! 桜さぁーん!!
ソイ屋だ、大丈夫ですかい!
なんでこんなことに…!?
上野弥次郎兵衛お前さん達、今すぐ花札さんを療養所へ。
ソイ屋へ、へい! お頭!
桜花札…様になってんじゃねぇか。
昔を思い出したか。
上野弥次郎兵衛………………
上野弥次郎兵衛花札さん、必ず生き延びなさい。
これは命令ですよ。
桜花札…ははっ、ちょっと違ぇな。
桜花札オレは、『ハナ』だろ。
そんくらい憶えとけ。
桜花札おい、曜! オメーら!
行ってこい!
桜花札…必ず芥の鼻を明かしてこい。
それから、これを返しておく。
花札、XBボールを出したイメージ。
桜花札XBボールだ。
黒中曜………………
黒中曜いや…預けておくよ。
俺達も、必ず戻ってくるから。
黒中曜行こう、みんな。
曜達が地下に入る
桜花札…くそ。バカがよ。
シーン13
タイトウ地下
三田三太郎なんか…思ってたよりバカデケェ空間だな。
十条ミウ芥のやつ、ここでなにをしていたのかしら…。
上野弥次郎兵衛…とにかく、もう少し先へ
行ってみましょう。
上野弥次郎兵衛先へ行く一同。
すると曜、なぜか呆然と立ち尽くして。
黒中曜………………
黒中曜
/モノローグ
なんだ…ここは。
どこかで見覚えがあるような…。
十条ミウ曜? 行くわよ。
黒中曜…ああ。
四谷ヒカルみんな!
ここに、別の空間に繋がる入口があるみたいだよ。
落愛日和…行ってみましょう。
黒中曜………………
アサガオあんた…どうしたんだい?
黒中曜いや…何か、嫌な予感がして…。
黒中曜…ここには
人が生き返る秘密が…あるんだよな?
アサガオ…さあねえ。
黒中曜………………
黒中曜
/モノローグ
…いや、ある。
必ずある。
黒中曜
/モノローグ
地下へ来てからずっと…なぜかはわからないけど
俺はここに、来たことがある気がするんだ。
黒中曜
/モノローグ
ここに…重大な何かがある。
俺は…それを、知っている…?
アサガオ…おい、あんた。
黒中曜………………
黒中曜いや…ごめん。
行こう。
曜、入っていく。
アサガオ
タイトウの地下・培養室
黒中曜………………
黒中曜…なんだ、これは。
十条ミウ信じられない…
ここにあるのは、一体なんなの…?
黒中曜
/モノローグ
目の前に広がる空間には…
俺の想像を超える世界が、広がっていた。
黒中曜
/モノローグ
数百…いや、数千を超える人間の肉体が
安らかに、眠っているような表情をして…浮遊している。
黒中曜
/モノローグ
俺は…暫くの間
声すらも出せないまま、呆然と立ち尽くすしかなかった。
落愛日和これって…生きてるの?
四谷ヒカルさあ、わからないよ…。
呼吸はしていないように見えるけど。
三田三太郎おい…曜! …曜!
三田三太郎こっちに来い…! これ、見ろよ…。
黒中曜っ…!?
黒中曜これは…俺?
十条ミウどこからどう見ても…曜にしか見えないけど…。
三田三太郎ツキも…カズキも…
みんないるじゃねーか…!
黒中曜これは…
黒中曜………………
アサガオ惑わされてるんじゃないよ。
こんなものは…『偽物』の肉体さ。
アサガオこれがカカシの正体…
芥が弄んでいたおもちゃの正体ってわけだね。
…だが
それだけでは説明がつかない。
十条ミウ…こんなもの、なんのために。
落愛日和はぁ…はぁ…なんか、息苦しい…。
四谷ヒカル日和! 大丈夫か!?
上野弥次郎兵衛曜さん、みなさん
ここから早く出たほうが良さそうです。
上野弥次郎兵衛どうやら、私達が侵入したことで装置が作動して
この空間から酸素が排出されているみたいです。
十条ミウ! …急いでここから出ましょう!
シーン14
タイトウ地下
黒中曜はぁっ…はぁっ…。
三田三太郎間一髪だ…上野、ありがとよ。
落愛日和…あれは一体なんだったの?
十条ミウわからないけど…きっと
あの偽物の体を使って、町の人を騙してるのよ。
アサガオこれで、芥を倒すだけの証拠は
充分揃ったんじゃないのかい?
アサガオあれは…どう見たって人間じゃない。
人間の形をした『偽物』なんだよ。
上野弥次郎兵衛なるほど…クーリング・デス制度を使えば
ひとまず、芥を倒すことはできるというわけですかい。
黒中曜………………
四谷ヒカル…曜くん?
黒中曜あ…ああ。
黒中。とにかく、芥のもとへ向かおう。
すべては、あの男から聞き出せばいい。
黒中曜…そうしよう。
十条ミウそれなら、早くここから出ましょう。
こんなところにもういたくないわ…。
黒中曜
/モノローグ
…俺の体が、あんなにもたくさん
浮かんでいた。俺の偽物の、体が…。
黒中曜
/モノローグ
――それなら、この体は…?
黒中曜
/モノローグ
ここにいる、この俺が本物だって
誰が言えるんだ…?
雷々門
芥が出口の前で立っている
黒中曜…!
三田三太郎ようよう、芥。自らおでましか。
ちょうど探しにいくところだったから、助かったぜ。
芥塵ようやくすべてをその目にしたか。
上野弥次郎兵衛ええ…カカシの秘密は暴きましたよ。
お前さんが売ってたのは、すべて『偽物』ですね。
黒中曜………………
芥塵黒中曜。
死について、どう思う。
芥塵この世界には何故、死が存在する?
黒中曜…そんなこと、わかるわけないだろ。
黒中曜だけど…芥。お前がやっていることが
間違っていることだけはわかる。
黒中曜これ以上、タイトウシティの人達を
混乱させるのはやめろ。
芥塵混乱…? 今、最も混乱しているのは
黒中曜。お前自身のはずだ。
芥塵お前は今、私の秘密を暴くことに怯えている。
黒中曜っ…なにが言いたいんだ。
俺は…怯えてなんかいない!
黒中曜芥、XBで勝負だ…。
俺は、お前のカカシが偽物であることを証明する。
芥塵いいだろう。
芥塵では、この町の入口で待つ。
今度こそ、本当のトキメキを期待している。
芥が立ち去る
黒中曜………………
シーン15
芥塵来たか、黒中曜。
黒中曜ああ。
大勢の町人が集まる
西友屋おい! テメーら!
芥さんになにするつもりだ!
万疋屋よそ者は帰れ!
梅津屋お願い…! 私達から希望を奪わないで!
芥塵死を怖れる人間が集まって来たようだ。
黒中曜ちょうどいい…俺達が、町の人の目を覚ます。
芥、取引だ。
黒中曜クーリング・デス制度を使う。
芥、お前のカカシはすべて、偽物の人間だ!
芥塵なるほど、では
私のカカシが偽物であると、証明しろ。
どこからともなく、曜たちのそっくりのカカシが登場
黒中曜!!
上野弥次郎兵衛…気味の悪いことを。
三田三太郎お…俺がいる…!
偽物の俺が…!
三田三太郎【カカシ】偽物はお前の方だろ!
バーカ!
三田三太郎!! …しゃ、喋りやがった!
芥塵さあ、どちらが本物だろうな。
黒中曜。お前なら、どのようにして証明する?
黒中曜………………
花札が登場
桜花札おうおう…こいつぁ随分
気味の悪いことになってんな…。
四谷ヒカル花札さん…!
無事だったんですね!
桜花札へへっ、当たり前ぇよ。
あんなことで、俺ぁくだばっちゃいられねぇ。
上野弥次郎兵衛…なにを粋がってるんですかい
さっきまで寝床でうう、うう、唸っていたくせにねぇ。
桜花札るせぇ! …まだ完全に傷は癒えちゃいねぇが
こいつらをぶっ倒すことくれぇ造作もねぇ
桜花札曜、びびんじゃねぇぞ。
XBっつうのはな、気合だ。
黒中曜…ああ。
芥塵………………
XB開始
黒中曜
/モノローグ
舞台は、整った。
黒中曜
/モノローグ
偽物と欺瞞に満ちたこのタイトウシティで
俺達はずっと、振り回されることしかできなかった…。
黒中曜
/モノローグ
そしてさらに…殺したはずの芥の再襲来。
その謎はあまりに深く、黒く…俺達の前に立ちはだかる。
黒中曜
/モノローグ
…目の前で起きていることのすべてが
とても信じられるものではなかった。
黒中曜
/モノローグ
だが、真相に近づいていくにつれ
これは、タイトウシティだけの謎ではない――
黒中曜
/モノローグ
この世界の仕組み
そのものだということに気付いたんだ。
黒中曜
/モノローグ
この戦いの結末が…どうなるのか
今の俺には、まだわからない。
黒中曜
/モノローグ
だが、目の前にいるこの男が
混乱を呼び起こす『悪』であることは確かなんだ。
黒中曜
/モノローグ
――芥塵、死を弄ぶ男。
黒中曜
/モノローグ
俺は倒す。
たとえその結果、世界の裏側を知ることになろうとも。
黒中曜
/モノローグ
たとえ…自分自身の知られざる真実を
知ることになろうとも…。
黒中曜
/モノローグ
――命を懸けた、XBで。

メインストーリー5章「タイトウ」シティ篇 ストーリーXBシナリオ へ続く

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