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メインストーリー4章「シンジュク」シティ篇 メインシナリオ
こちらはゲーム内に実装予定だった会話劇用の台本となります。
そのため読みづらい箇所や想像しづらい箇所がある点、ご了承ください。
話者/補足 | セリフ/ト書き |
シーン1 | |
黒中曜 /モノローグ | ネオチヨダで俺は、大きな間違いをした… それをみんなが、正してくれたんだ。 |
黒中曜 /モノローグ | だから…この借りを、 なんとかしてみんなに返したい。 |
黒中曜 /モノローグ | 誰かが助けを必要としているなら、 今度こそ、俺が力を貸す番だ。 |
黒中曜 /モノローグ | 失ってはいけないものを、 失わせないために…。 |
hina☆cafe | |
寝ている曜を小石が診察している | |
小日向小石 | …うん、この様子ならそろそろ大丈夫かな。 でも、いきなり無茶はしないでね。 |
小日向小石 | ひとりで勝手に行動したり…さ。 話を聞いただけの僕に言われたくないだろうけど。 |
黒中曜 | わかってる…寝てる間にたくさん反省したよ。 |
曜、起き上がってキョロキョロあたりを見回す | |
黒中曜 | ところで…みんなは? |
小日向小石 | 各々動いてるよ。街の復興を手伝ったり、 いろんな用事で出かけていたりね。 |
黒中曜 | なら…何か手伝えることはないかな? |
小日向小石 | まだあまり動いてほしくはないけど… 気になるならNINEで聞いてみたら? |
NINEの着信音 | |
十条ミウ /NINE | 急な連絡ごめんなさい |
十条ミウ /NINE | みんなに助けてほしいことがあるの 少し個人的なことではあるんだけど |
滝野川ジオウ /NINE | ミウの頼みを断れるわけないよね? |
滝野川ジオウ /NINE | ああ、ちなみに僕とミウは 今シンジュクシティだよ |
十条ミウ /NINE | シンジュクにいる ナンバーズの情報も話せると思うわ |
滝野川ジオウ /NINE | 今詳しく伝えたいところだけど どうせ検閲で止められちゃうだろうしね |
十条ミウ /NINE | 簡単に倒せる相手じゃ ないことだけは確かよ |
十条ミウ /NINE | これまでの戦いと違って… 力だけでなく運も必要になるわ |
滝野川ジオウ /NINE | まあそんなわけだからさ 手が空いている人がいたらよろしく! |
黒中曜 | ナンバーズがシンジュクに…。 |
小日向小石 | 詳しくはわからなかったけど、 一筋縄では行かない相手みたいだね。 |
黒中曜 | …行こう、シンジュクに。 ナンバーズを放ってはおけない。 |
小日向小石 | 体調的には問題なさそうだけど…無茶は駄目だよ? |
黒中曜 | そうならないよう善処するよ。 もうみんなに迷惑をかけたくないし。 |
小日向小石 | でも黒中さん、 急に突っ走る節があるしなあ…。 |
黒中曜 | う…それを言われると…。 |
小日向小石 | …わかった、じゃあ僕も一緒に行くよ。 |
小日向小石 | 困っている十条さん達も、 すぐ暴走しちゃう黒中さんも放っておけないしね。 |
黒中曜 | ありがとう、小石。もしまた、 俺が暴走しそうなときは力ずくで止めてくれ。 |
小日向小石 | 僕に止められるかな…。 |
??? | 心配ご無用にござる! |
??? | ひな達にお任せだお! |
市之助とひなぎくが天井から登場する | |
小日向小石 | 市之助さんに…ひなぎくさん!? |
秋葉市之助 | Q様より曜殿が無茶をせぬよう、 お目付け役を命じられております故。 |
秋葉ひなぎく | 曜くんがおかしなことをしそうなときは、 ひな達が全力で止めるにゃ! |
秋葉市之助 | 拘束術には少々覚えがあります。安心なされよ。 |
秋葉ひなぎく | ロープもガムテープもタップリ用意してるお! |
小日向小石 | それなら安心だね、黒中さん! |
黒中曜 | あ、ああ…。 |
秋葉市之助 | なれば早速シンジュクシティに参ろう。 道中の案内は任せられよ。 |
黒中曜 /モノローグ | シンジュクシティ… どんなナンバーズが待ち構えてるんだろうか。 |
黒中曜 /モノローグ | どんなやつだろうと、俺にできることをするしかない。 ミウさんを、困っている仲間を助けるんだ。 |
黒中曜 /モノローグ | もう…みんなには迷惑をかけたくないから。 |
シーン2 | |
不舞喜町入口 | |
出迎えに来ていたミウとジオウが近づいてくる | |
十条ミウ | お疲れ様。わざわざ呼びつけて悪かったわね。 |
滝野川ジオウ | ミウからの頼みなんだ。 みんな喜んで駆けつけてくれたさ。そうだろ? |
小日向小石 | ええと、まあその…。 |
十条ミウ | くだらない話はそのへんにして。 それより、まずこれを渡しておくわ。 |
ミウ、曜達にパチンコ玉を渡す | |
小日向小石 | これって…パチンコ玉? |
十条ミウ | 本当はもっと渡しておきたいんだけど… あいにく今は手持ちがこれしかないの。 |
滝野川ジオウ | 統治ルールに関係するものなんだ。 これを持っていないとどうにもならないよ。 |
滝野川ジオウ | 貸し借りや譲渡は許されているから、 まずはこれを使ってくれ。 |
黒中曜 | どういうことなんだ? 貸し借りって―― |
![]() | |
うるさい女性 | ちょっと! ヒカルくんを離しなさいよ! これからあたしと同伴なんだから!! |
大人しい女性 | ヒカルきゅん、今日は私とずっと店外の約束… 離すのはそっち…。 |
四谷ヒカル | 参ったなあ…じゃあ今日は 3人で一緒に過ごすってのは…ダメかな? |
うるさい女性 | ダメに決まってるでしょっ!! |
大人しい女性 | そんなの…イヤ…! |
秋葉市之助 | 何やらやかましい連中が来ましたな… 場所を移した方がいいのでは? |
十条ミウ | …ヒカル、ひとりで来るって話じゃなかった? |
四谷ヒカル | ごめんよ。来る途中に 彼女達に見つかっちゃってさ。 |
黒中曜 | 知り合いなのか? |
ヒカルを獲得していない場合 | |
四谷ヒカル | やあ、ボクは四谷ヒカルだ。よろしく! ミウちゃんからキミ達のことは聞いてるよ! |
ヒカルを獲得している場合 | |
四谷ヒカル | あれ、もうボクのことは知ってるよね? 改めまして、四谷ヒカルだ。 |
四谷ヒカル | ミウちゃんからキミ達のことは聞いてるよ! |
分岐終了 | |
マキュウ獲得 『四谷ヒカル』 | |
十条ミウ | 頼み事っていうのは、 このヒカルに関することなの。 |
うるさい女性 | はーなーせー!! |
大人しい女性 | 離さない…! |
マキュウ獲得 『うるさい女性』『大人しい女性』 | |
滝野川ジオウ | やれやれ…ゆっくり話が できそうな状況じゃないね。 |
Mr.Dが走って登場 | |
Mr.D | Heaven or Hell! |
秋葉ひなぎく | にゃ、にゃんだこいつー!? |
Mr.D | 四谷ヒカルが選ぶのは ふたりの女性のうちどちらか? |
Mr.D | ベット玉数は100発! それではベット開始!! |
黒中曜 | え? 何が始まったんだ!? |
十条ミウ | 説明はあとでするわ。 とにかく適当に選んでベットして! |
選択肢 うるさい女性にベット 大人しい女性にベット | |
うるさい女性にベット | |
黒中曜 | えっと…じゃあそっちの声が大きい人で。 |
Mr.D | ベット終了! さて、決着はいかに!? |
うるさい女性 | ねえ、あたしとその女どっちを選ぶの!? |
大人しい女性 | ヒカルきゅん…。 |
四谷ヒカル | 女性に優劣なんてボクにはつけられないよ… それでも今どちらかを選ばなくちゃいけないなら…。 |
四谷ヒカル | 1時間だけ先に出会い、 それだけ時間を積み重ねている…キミだ。 |
大人しい女性 | 酷い…たった1時間の差なのに…! |
四谷ヒカル | 今は選ぶ理由がそれくらいしかなかっただけなんだ。 キミもボクにとっては大事な人だよ。 |
四谷ヒカル | この埋め合わせは必ずする。約束だ。 |
大人しい女性 | わかった…またお店に行くね…。 |
大人しい女性、その場を去る | |
うるさい女性 | ヒカルくん、好き…ってあれ? |
うるさい女性 | じゃあこの間あたしと別れた1時間後に、 あの女と会ったってこと? |
四谷ヒカル | そうだよ? 出会いはいつだって突然だからね。 |
うるさい女性 | …サイッテー!! |
うるさい女性、ヒカルの頬を叩き、その場を走り去る | |
大人しい女性にベット | |
黒中曜 | えっと…じゃあそっちの声が小さい人で。 |
Mr.D | ベット終了! さて、決着はいかに!? |
うるさい女性 | ねえ、あたしとその女どっちを選ぶの!? |
大人しい女性 | ヒカルきゅん…。 |
四谷ヒカル | 女性に優劣なんてボクにはつけられないよ… それでも今どちらかを選ばなくちゃいけないなら…。 |
四谷ヒカル | 1時間だけ先に出会い、 それだけ時間を積み重ねている…キミだ。 |
うるさい女性 | たった1時間の差で!? もー何よそれっ!! |
四谷ヒカル | 今は選ぶ理由がそれくらいしかなかっただけなんだ。 キミもボクにとっては大事な人だよ。 |
四谷ヒカル | この埋め合わせは必ずする。約束だ。 |
うるさい女性 | ん~ホントにい? わかった、じゃあ今度またお店に行くね! |
うるさい女性、その場を去る | |
大人しい女性 | ヒカルきゅん、好き…あれ? |
大人しい女性 | じゃあ…この間私と別れた1時間後に、 あの女と会ったの…? |
四谷ヒカル | そうだよ? 出会いはいつだって突然だからね。 |
大人しい女性 | …最低。 |
大人しい女性、ヒカルの頬を叩き、その場を走り去る | |
分岐終了 | |
Mr.D | ゲーム終了! 勝者に盛大な拍手を! |
Mr.D | それでは、次のギャンブルでお会いしましょう! |
Mr.Dが走り去る | |
小日向小石 | …大丈夫ですか? だいぶ強く叩かれてたけど。 |
四谷ヒカル | 本当に痛いのはボクより彼女達のハートさ。 |
四谷ヒカル | 叩かれるくらいは甘んじて受けないと、 心臓の女神様に怒られちゃうよ。 |
小日向小石 | えーと…大丈夫みたいですね? |
黒中曜 | もしかして…今のが統治ルールなのか? |
十条ミウ | お察しの通りよ。 |
十条ミウ | 聞きたいことはいっぱいあるだろうけど、 まずは統治ルールの説明をしておくわね。 |
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滝野川ジオウ | 統治ルールの名前は 『一発革命! Heaven or Hell』。 |
滝野川ジオウ | シンジュクではあらゆる場所で、そのときの状況に応じた 二択形式のギャンブルが発生するんだ。 |
十条ミウ | いつどこで始まるかは誰もわからないわ。 |
十条ミウ | さっきのMr.Dって奴が現れたら、 強制的に参加させられるの。 |
滝野川ジオウ | ベットする玉数はランダムで決められて、勝てば倍返し。 ごく稀にだけど、すごい玉数を求められることもあるよ。 |
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小日向小石 | つまり…パチンコ玉をチップ代わりに、 ギャンブルをやっていくってことかな? |
滝野川ジオウ | その認識で合ってるよ。ルールにはもう少し続きが あるんだけど、長くなるからその話はあとにしよう。 |
滝野川ジオウ | ちなみに…持ち玉が0になると、 Mr.Dに連行されてしまうんだ。 |
黒中曜 | 連れて行かれるって、どこに? |
十条ミウ | 噂だと、地下のさらに地下… 地のどん底の洞窟らしいわ。 |
秋葉市之助 | そんな場所で、いったい何をさせられるのか… 少なくとも愉快な想像は難しいでござるな。 |
秋葉ひなぎく | 玉がなくならないよう、 常に気を配らないとですね…。 |
滝野川ジオウ | ただ、玉の貸し借りはできるからね。 |
十条ミウ | まあ、そのせいで生まれた弊害もあるのだけど… そこのヒカルが置かれた状況みたいにね。 |
四谷ヒカル | ハハ。まったくパチンコ玉には振り回されているよ。 女の子に振り回されるのは、大歓迎なんだけどね。 |
小日向小石 | は、はあ…。 |
十条ミウ | 聞き流していいわ。とにかく街にいたら、 いつギャンブルが発生するかわからない。 |
十条ミウ | 少し落ち着ける場所に移動しましょう。 |
四谷ヒカル | じゃあ、ボクの事務所がいいね。案内するよ! |
シーン3 | |
四谷探偵事務所 | |
四谷ヒカル | ようこそ四谷探偵事務所へ。 狭いけど各々くつろいでくれ! |
小日向小石 | 四谷さんは探偵なんですか? |
十条ミウ | 三流のね。 |
四谷ヒカル | ハハ。手厳しいな、ミウちゃんは。 せめて四流くらいはあるだろう? |
小日向小石 | 増えた!? |
十条ミウ | …まともにできるのは女性の浮気調査だけ。 おまけに調査対象の女性とのいざこざも頻発。 |
十条ミウ | 副業のホストで食いつないではいるけど、 統治ルールはいつも脱落寸前…確かに四流ね。 |
四谷ヒカル | 認めてくれて嬉しいよ。でも五流、七流… いつかもっと上の探偵になりたいと思うよ。 |
秋葉市之助 | この御仁…先ほどから何を言っているでござるか? |
秋葉ひなぎく | 数が多いほどよいと勘違いしているのでは… 頭が痛くなってきました…。 |
黒中曜 | えっと…ふ、ふたりはどういう関係なんだ? |
十条ミウ | それもちゃんと説明してなかったわね。 私とヒカルは古い知り合いなの。 |
十条ミウ | 以前仕事でシンジュクにいた時期があって… 最初に会ったのは、もう何年も前ね。 |
四谷ヒカル | それがまさかあんな形で再会するなんてね。 って言うか、空から落ちてきたのには驚いたよ。 |
滝野川ジオウ | 僕とミウがゼロにドローンで飛ばされた先が シンジュクだったんだ。 |
滝野川ジオウ | もちろんパチンコ玉なんか持ってないから、 ギャンブルが始まれば危ない状態だった。 |
十条ミウ | そこにヒカルが現れてパチンコ玉を貸してくれたの。 …今考えると、よく私達に気がついたわね? |
四谷ヒカル | 探偵としての勘…かな。 女性が空から降ってきそうだなっていうね。 |
秋葉ひなぎく | それ、探偵要素あるかにゃ? |
十条ミウ | とにかくそんな感じでシンジュクにいる間、 ヒカルには世話になったの。 |
滝野川ジオウ | つまりミウと僕の恩人ってわけだ。そんなヒカルくんが 困っているというから手を貸してあげたくてね。 |
黒中曜 | なるほど…それでその、困りごとっていうのは? |
四谷ヒカル | …囚われている妹達を助けたいんだ。 ボクの大切な妹達…日和と夜宵を。 |
黒中曜 | え…それって―― |
秋葉市之助 | 待たれよ。…何者かが来たでござる。 |
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古池瑠璃色 | ヒカルちんいるー? 瑠璃色ちゃんが取り立てに来たよー! |
四谷ヒカル | …今は来客中なんだ。 日をあらためてくれないかな? |
古池瑠璃色 | 来客…あー知ってる知ってる! トラッシュトライブって子達でしょ? |
黒中曜 | 俺達のことを知ってるのか…? |
古池瑠璃色 | そりゃそーだよ! シンジュクのことで ウチが知らないことなんてないんだから! |
古池瑠璃色 | ま、そんなどーでもいい話はあとあと! で、どうなのヒカルちん? 返済の方はさ? |
四谷ヒカル | あいにく持ち玉が増えてないんだ… 今日は勘弁してくれないかな。 |
古池瑠璃色 | ふ~ん…けど、わかってるよねえ? 日和ちゃん達の返済期限、もうすぐだってのは? |
古池瑠璃色 | …それともひょっとして、例の話受ける気になった? |
四谷ヒカル | ボクがキミの店で働くことはできないよ。 ボクはともかく、日和と夜宵が許してくれないんだ。 |
古池瑠璃色 | あっそ。でも実際のハナシ、期限はあと2日だよ? 何かアテはあるのかな~。 |
四谷ヒカル | …なんとかするさ。 |
四谷ヒカル | 家族が背負った借金は、ボクが必ず返す。 |
古池瑠璃色 | そんなに家族が大事ぃー? 捨てちゃえばもっと楽になるよ~。 |
古池瑠璃色 | 結局最後に頼れるのなんて、 自分しかいないんだし! |
四谷ヒカル | ……………… |
曜達は、少し離れた場所で会話を聞いている | |
秋葉市之助 | 先ほどの会話から察するに…ヒカル殿は 妹君達の借金を返そうとしている、と? |
十条ミウ | まあ、そうなるわね。 |
秋葉ひなぎく | 少し思っていた印象と違いました… もっと軽い人かと…反省しないとですね。 |
十条ミウ | これがパチンコ玉の弊害よ。 この街では玉の貸し借りが重い意味を持っているの。 |
滝野川ジオウ | さっき話さなかった統治ルールの続きとも、 深く関わっているんだ。簡単に説明するよ。 |
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滝野川ジオウ | まず、パチンコ玉は他人に貸し付けることができる。 その際、貸す方は好きに期限や利子を設定できるんだ。 |
十条ミウ | 期限は明日まで、利子は10倍なんて無茶も可能よ。 |
滝野川ジオウ | そして期限までに返せないと… 地下深くに連行される。 |
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滝野川ジオウ | つまり、取り立ての強制力を、 シンジュクでは統治ルールが担っているんだ。 |
十条ミウ | これが強制ギャンブルと合わさると… どういう事が起こるかわかる? |
秋葉市之助 | 負けて持ち玉が0になった人は誰かに借り… それにより人同士の諍いは拡大していく…。 |
十条ミウ | そう…それこそがこの統治ルールが作り出す 裏のゲームなのよ…。 |
黒中曜 | 命が懸かっているなら…借りたほうが貸した側の 言いなりになるしかないじゃないか…。 |
古池瑠璃色 | だよねだよね~! わかってんじゃん、曜くん! |
古池瑠璃色 | ゆうしゃの黒中曜くんでしょ? ネオチヨダではちょっとおイタしちゃった。 |
小日向小石 | なっ…。 |
古池瑠璃色 | お、君は小日向小石くんだね! |
小日向小石 | え? あ、はい。 |
古池瑠璃色 | なかなかの腕前のお医者さんって聞いてるよ? それにゲーム好きなんでしょ? 今度一緒にやろ! |
古池瑠璃色 | こっちは、市之助くんにひなぎくちゃんのニンニン兄妹! 今日は才蔵くんはお休みかなー? |
古池瑠璃色 | 噂に違わぬ渋い忍者っぷりアーンドプリティメイド! こりゃおねーさん夢中になっちゃうでござるよ! |
秋葉市之助 | この情報収集能力…忍びの者並か…? |
秋葉ひなぎく | いったい何者…。 |
黒中曜 | なんでそんなに俺達のことを知ってるんだ? |
古池瑠璃色 | そりゃ知ってるよ~だってウチは―― |
古池瑠璃色 | シンジュクシティのナンバーワンキャバ嬢にして 統治ルールのチャンピオン! その正体は―― |
古池瑠璃色 | ナンバーズ7! 古池瑠璃色だもの! |
黒中曜 | ナンバーズ7…! お前が!? |
古池瑠璃色 | 「お前」はやめてよね。ウチの名前は る・り・い・ろ! 瑠璃色おねーさんでもいいよお? |
十条ミウ | …ふざけて見えるけど事実よ。 彼女がシンジュクシティの現チャンピオン。 |
滝野川ジオウ | その豪運で勝負は無敗。シンジュクシティの パチンコ玉の20%は保有していると言われている。 |
古池瑠璃色 | やだ、大げさだな~ジオウくん! ま、ホントのことなんだけどさー! |
十条ミウ | NINEで言ったでしょ? 簡単に倒せる相手じゃないって。 |
古池瑠璃色 | あら、やる前から諦めちゃダメよ? ジオウくんだって、ミウちゃん諦めないじゃない。 |
滝野川ジオウ | そんなものと僕のミウへの思いを 一緒にしないでほしいな。 |
古池瑠璃色 | フフッ、嫌いじゃないよ、そーゆーの! |
古池瑠璃色 | ってことで曜くん。 アナタ、ナンバーズを全員倒したいんだってね!? |
黒中曜 | …そのつもりだ。 |
古池瑠璃色 | おっけー! じゃ、さっそくひと勝負しない? |
黒中曜 | でも…ギャンブルはいつどこで発生するか、 わからないんじゃないのか? |
古池瑠璃色 | だいじょーぶ、だいじょーぶ! ウチが勝負したいなあって思ったら…。 |
どこからともなくMr.Dが登場 | |
Mr.D | Heaven or Hell! |
黒中曜 | Mr.D!? |
滝野川ジオウ | こんなタイミングで現れるなんて…。 |
古池瑠璃色 | ね!? すごいでしょ、ウチの豪運! さ、勝負しよっ! |
Mr.D | この部屋にいる全員の持ち玉の合計は偶数か奇数か? ベット玉数は―― |
Mr.D | 777777発です!! それではベット開始!! |
黒中曜 | …え!? |
小日向小石 | そんな玉、持ってないよ! |
古池瑠璃色 | あは、やっぱ運あるなーウチ! 持ってないなら貸してあげるよ~? |
四谷ヒカル | ダメだ、借りたら彼女の思うままだ! |
古池瑠璃色 | あ、ひっどいなー、ヒカルちん! ウチのこと高利貸しみたいに言って~! |
古池瑠璃色 | 常識的な感じで貸してあげるよ~。 えっと、じゃあねえ…。 |
古池瑠璃色 | 利子は1日で倍、期限は 日和ちゃん達と同じ2日にしとこっかな! |
秋葉市之助 | そ、それはあまりに暴利であろう! |
古池瑠璃色 | べつにいいんだよ? ウチから借りなくても。 ま、他にそれだけ持ってる人がいたらだけど。 |
古池瑠璃色 | それにさ、当てれば即返して借金はチャラ! おまけにパチンコ玉大量ゲット! いい話じゃん! |
Mr.D | まもなくベットを締め切ります! |
十条ミウ | 今は借りるしかないわ。 締め切られたら強制的に徴収されてしまう…。 |
古池瑠璃色 | さっすがミウちゃん、大人の判断できるね~。 じゃあ、さっそく貸してあげる! |
古池瑠璃色 | さあ、曜くんは当てられるかな~? あ、先に決めていーよ! |
滝野川ジオウ | 他人の持ち玉は見ることができない… これはもう、運に任せるしかないね。 |
十条ミウ | …あなたに委ねるわ、曜。 ここまで生き延びてきたあなたの悪運を信じる。 |
黒中曜 | …わかった。 |
選択肢 偶数にベット 奇数にベット | |
偶数にベット | |
黒中曜 | …偶数だ。 |
古池瑠璃色 | なるほどねえ~。 じゃ、こっちは逆を張らせてもらおっかな! |
古池瑠璃色 | ウチは奇数! |
Mr.D | ベット終了! さて、決着はいかに!? 集計を開始します! |
秋葉ひなぎく | お願い…偶数来るにゃ…! |
Mr.D | 集計が出ました! 結果は―― |
Mr.D | 奇数です! |
奇数にベット | |
黒中曜 | …奇数だ。 |
古池瑠璃色 | なるほどねえ~。 じゃ、こっちは逆を張らせてもらおっかな! |
古池瑠璃色 | ウチは偶数! |
Mr.D | ベット終了! さて、決着はいかに!? 集計を開始します! |
秋葉ひなぎく | お願い…奇数来るにゃ…! |
Mr.D | 集計が出ました! 結果は―― |
Mr.D | 偶数です! |
分岐終了 | |
古池瑠璃色 | あはっ! なんかこっちの気分だったんだよね~! やっぱウチ、ツイてるうっ! |
小日向小石 | そんな…。 |
Mr.D | ゲーム終了! 勝者に盛大な拍手を! |
Mr.D | それでは、次のギャンブルでお会いしましょう! |
Mr.Dが走り去る | |
古池瑠璃色 | あは! 曜くんにはちょっと、難しかったかなあ? |
黒中曜 | くっ…。 |
古池瑠璃色 | ってことで曜くん、これから返済頑張ってね~! |
四谷ヒカル | 瑠璃色…これはあんまりじゃないか? もう少し期限だけでも…。 |
古池瑠璃色 | 一度決めたらもう変えられないよ~。 だってそれがシンジュクのルールだもん! |
古池瑠璃色 | あ、でも…ヒカルちんがウチの店に来てくれるなら、 その子達の分もまとめてチャラにしてあげてもいーよ! |
四谷ヒカル | それは…。 |
古池瑠璃色 | ま、まだ期限はあるし、ゆっくり考えなよ! んじゃ、今日は帰るね~! |
古池瑠璃色 | あ、こんなとこに1個玉落ちてんじゃん! ラッキ~! もらってくね~。 |
瑠璃色がその場から立ち去る | |
四谷ヒカル | 結果的にキミ達を巻き込んじゃったね…ゴメンよ。 |
黒中曜 | …いや、ヒカルさんのせいじゃない。 勝負に負けたのは俺だ。 |
黒中曜 | それに相手はナンバーズ… どのみち、倒さないといけない相手だ。 |
ヒカル、スマホを取り出す | |
四谷ヒカル | …っと、こんなときに申し訳ないんだけど、 ちょっと妹達のことを迎えに行ってもいいかな? |
十条ミウ | 日和と夜宵、近くに来てるの? |
四谷ヒカル | うん。次の出勤まで すこし時間ができたみたいなんだ。 |
四谷ヒカル | そうだ! せっかくだしみんなに ボクの自慢の妹達を紹介させてよ。 |
黒中曜 | あれ…さっき、妹達は囚われているって 言ってなかったか? |
四谷ヒカル | まあ…それも後で説明するよ。 じゃ、準備ができたら一緒に向かおう。 |
シーン4 | |
地下駅構内 | |
四谷ヒカル | あ、いたいた。 日和~夜宵~! |
日和と夜宵が歩いてくる。 | |
落愛日和 | ミウ…シンジュクに戻ってたのに、 どうして会いに来てくれなかったの? |
落愛夜宵 | ヒカルに無茶な頼みごとされなかった…? パチンコ玉返済の話とか…。 |
十条ミウ | ごめんなさい、色々あって。 頼みごとは…その通り、ご明察よ。 |
黒中曜 | …このふたりが、ヒカルさんの妹の? |
四谷ヒカル | うん、白い服が日和、黒い服が夜宵だ。 |
四谷ヒカル | ふたりは前にミウちゃんから聞いてるだろ? 彼らがトラッシュトライブだよ。 |
日和を獲得していない場合 | |
落愛日和 | 日和よ。よろしくね。 |
日和を獲得している場合 | |
落愛日和 | いまさらって感じもするけど…日和よ。 あらためてよろしくね。 |
分岐終了 | |
マキュウ獲得 『落愛日和』 | |
夜宵を獲得していない場合 | |
落愛夜宵 | 私は夜宵…よろしく…。 |
夜宵を獲得している場合 | |
落愛夜宵 | やっと会えた…夜宵よ。 |
分岐終了 | |
マキュウ獲得 『落愛夜宵』 | |
落愛日和 | ところでヒカル、ひょっとして… 瑠璃色がまた事務所に来たの? |
四谷ヒカル | うん…まあね。 ほんと、毎回のこととはいえ参っちゃうよ。 |
落愛夜宵 | 絶対にヒカルは渡さない…。 |
四谷ヒカル | それはちゃんと断ったけどね。 ただ…トラッシュのみんなを巻き込んでしまったんだ…。 |
落愛日和 | まさか、誰かが瑠璃色との勝負に負けたの…? |
滝野川ジオウ | 残念ながら、その通りだ。 曜くんが、とんでもない借金を背負う羽目になったよ。 |
落愛夜宵 | そんな…私達と同じ状況に…。 |
小日向小石 | そっか、ふたりもあの瑠璃色から借金を…。 |
落愛日和 | ええ、そうよ。その借金のカタに、 私達は瑠璃色の店で働くことを強要されてるの。 |
秋葉市之助 | 囚われの身…というのはそういうことでござるか。 |
十条ミウ | …とにかくこうなった以上、 私達もゆっくりはしていられないわ。 |
滝野川ジオウ | 玉の返済もあるけど、 今のままじゃ大きな勝負が来たときに参加すらできない。 |
滝野川ジオウ | まずは当面の持ち玉を増やさないとね。 |
黒中曜 | けど…結局運の勝負ってことなら、 思うようには集められないんじゃないか? |
十条ミウ | そうとは限らないわ。持ち玉が命に関わる影響で、 シンジュクでは玉が通貨みたいに扱われているの。 |
滝野川ジオウ | ある意味、お金より大事なものだからね。 いろんな報酬としてパチンコ玉が使われているんだ。 |
小日向小石 | なるほど…それなら、僕達の得意な方法で、 玉を増やすこともできるかもしれないね…。 |
滝野川ジオウ | もちろん行動中は、いつどこで ギャンブルが発生してもおかしくないけどね。 |
黒中曜 | だとすると…まずは、報酬として パチンコ玉をくれる人を探すところからか…。 |
四谷ヒカル | それに関しては、四流探偵にお任せあれ。 こう見えていろんな依頼は集まるんだよ? |
四谷ヒカル | まあ、ほとんどはボクの手に余るもので、 ほったらかしにしてたんだけどね! |
秋葉ひなぎく | 頼もしいような、頼もしくないようなだお…。 |
十条ミウ | とにかく瑠璃色を倒せれば、 統治ルール自体を変えることができるわ。 |
滝野川ジオウ | そうなれば、万事解決だね。 |
四谷ヒカル | XG…ってやつのことだよね? ミウちゃんから話は聞いてるよ。 |
四谷ヒカル | もちろん、ボクも全力で協力する。 妹達のために…できることは全部ね。 |
四谷ヒカル | じゃあ、さっそくパチンコ玉が稼げるような依頼を ボクが見繕うよ! |
自由探索開始 | |
ヒカルと話す | |
四谷ヒカル | ぜひボクに頼みたいっていう依頼がひとつあるんだ。 探偵冥利に尽きるよね。 |
四谷ヒカル | よければ一緒に来てくれないかな? 詳しい話はシンジュク駅構内でしてくれるみたいだ。 |
ジオウと話す | |
四谷ヒカル | ジオウくんには、ちょっとした恋愛相談みたいな 依頼を手伝ってもらおうかな。 |
滝野川ジオウ | 任せてくれ。恋のアプローチは得意だよ! |
黒中曜 | 得意なのはアプローチだけじゃ…? |
四谷ヒカル | 依頼相手も詳しい内容も、 全然わからないんだけどね。 |
四谷ヒカル | とにかく待ち合わせ場所の シンジュク駅構内に行ってみよう。 |
シーンAへ | |
ミウと話す | |
四谷ヒカル | ミウちゃんにはそうだなあ…。 |
四谷ヒカル | 女性に贈るプレゼントを一緒に考えるって 依頼はどうかな? 女性の意見を聞きたいみたいだ。 |
十条ミウ | プレゼントね… 参考になる意見くらいは言えるかしら。 |
四谷ヒカル | 詳しい内容は依頼人が不舞喜町入口で話すってさ。 気になるなら行ってみないかい? |
シーンBへ | |
小石と話す | |
四谷ヒカル | 小石くんは物を探すのは得意かな? ちなみにボクは得意じゃないよ! |
小日向小石 | 探偵とは思えない発言だね… まあ、それなりには得意かな? |
四谷ヒカル | なら、探し物の依頼を手伝ってもらおうかな。 依頼者は地下の洞窟にいるみたいだ。 |
シーンCへ | |
市之助と話す | |
四谷ヒカル | 市之助くん、聞いた話だと、 これまでいろいろ苦労してきたらしいね? |
秋葉市之助 | まあ、ネオチヨダではそれなりにな… Q様の御苦労と比べればたいしたものではないが。 |
四谷ヒカル | 曜くんもいろいろあったみたいだし… あの依頼はふたりに来てもらおうかな。 |
黒中曜 | どんな依頼なんだ? |
四谷ヒカル | すごく運の悪そうな人を連れてきて、って依頼なんだ。 不無喜町の奥に連れてくればいいらしい。 |
シーンDへ | |
ひなぎくと話す | |
四谷ヒカル | ひなぎくちゃんは流行には敏感かい? |
秋葉ひなぎく | ん~それなりにかにゃ~? |
四谷ヒカル | シンジュクの最新流行を調べてほしいって 依頼があってね。じゃあ、これを手伝ってもらおうかな。 |
四谷ヒカル | 依頼者は旧都庁前で待ってるって。 そこでもう少し詳しい話を聞いてみよう。 |
シーンEへ | |
※シーンA~Fのうち任意のチャレンジを2つ達成で ストーリーが進行 | |
シーンA | |
シンジュク駅構内 | |
熱いホスト | チッ…ようやく来たか、ヒカル。 相変わらず呑気な顔しやがって…。 |
四谷ヒカル | あれ? 知り合いだったかな? |
熱いホスト | 瑠璃色さんのやってるホストクラブで 何度も会ったことあるだろ。忘れんじゃねえよ。 |
四谷ヒカル | ゴメンゴメン。 男性の顔はぜんぜん覚えられなくてさ。 |
四谷ヒカル | それで依頼は何かな? かなり高額の報酬らしいけど。 |
熱いホスト | …ウチの店で働け、ヒカル。 契約報酬はパチンコ玉10万発だ。 |
熱いホスト | シンジュクなら、 高級外車が手に入る位の数だろ。 |
黒中曜 | すごい…! |
熱いホスト | 瑠璃色さんはヤケにお前を評価してるみてえだがな… 俺にはそんな価値があるホストには見えないぜ。 |
四谷ヒカル | その話なら、少し前にも 彼女自身に断ったばかりなんだけどな。 |
熱いホスト | んなことはこっちも聞いてんだよ。 それでも勧誘しろって言われてんだ。 |
四谷ヒカル | 何度言われてもボクの答えは変わらないよ。 |
熱いホスト | ケッ…そうかよ。なら勝手にしろ。 こっちも無駄な勧誘してる暇ねえからな。 |
熱いホスト | ったく…なんだってこんな奴を瑠璃色さんは… 俺なら喜んで瑠璃色さんの言う通りにするのに…。 |
四谷ヒカル | 手間を掛けさせちゃったね。 …ああ、手間賃にひとつだけアドバイス。 |
熱いホスト | あぁ? |
四谷ヒカル | 彼女は自分の思い通りに動く男はタイプじゃないんだ。 好かれたいなら覚えておくといいよ。 |
熱いホスト | …うるせえっ! てめえに瑠璃色さんの何がわかるってんだ! |
四谷ヒカル | 彼女のことはちゃんと見ているからね。 キミよりは知っているつもりさ。 |
熱いホスト | 俺だってあの人の下でずっと働いてる… 毎日のように瑠璃色さんを見てんだ! |
熱いホスト | 朝から晩までその一挙手一投足のすべてをな! てめえなんかより、何倍も彼女のことを見てるぜ! |
黒中曜 | ほとんどストーカーだな…。 |
どこからともなくMr.Dが登場 | |
Mr.D | Heaven or Hell! |
黒中曜 | またこいつか…いちいちビックリするな。 |
Mr.D | 四谷ヒカルと熱いホストの男性、 より古池瑠璃色について詳しいのはどちらか!? |
Mr.D | ベット玉数は100発! それではベット開始!! |
熱いホスト | ハッ、ちょうどいい。ここで白黒つけてやるよ! |
選択肢 ヒカルにベット 熱いホストにベット | |
ヒカルにベット | |
黒中曜 | じゃあ…ヒカルさんに賭けるよ。 |
四谷ヒカル | オーケー、期待に添えるよう頑張るよ。 |
熱いホストにベット | |
黒中曜 | じゃあ…そっちのホストの人に…。 |
四谷ヒカル | ここはボクを信じてくれないかな? 負けるつもりはないよ。 |
黒中曜 | …わかった。 やっぱり、ヒカルさんに賭ける。 |
分岐終了 | |
Mr.D | ベット終了! さて、決着はいかに!? |
熱いホスト | そうだな…じゃあ俺がお前にひとつ、瑠璃色さんに関する クイズを出してやる。正解すればお前の勝ちだ。 |
四谷ヒカル | ボクは構わないよ。 |
熱いホスト | じゃあいくぜ…。 |
熱いホスト | 瑠璃色さんが好きな、アイシャドウのブランド名は? |
四谷ヒカル | ブランド名? う~ん、どうだったかなあ…。 |
熱いホスト | ハッ、降参か? なら教えてやるよ。 瑠璃色さんがいつも使ってるのは―― |
四谷ヒカル | ミヴ・ロンサーラン。 |
熱いホスト | ………………チッ。運がいいやつだな。 正か―― |
四谷ヒカル | ミヴ・ロンサーランだ・け・ど、好きなのは 実はお手軽なプチプラのやつなんだよね。 |
熱いホスト | なっ…そ、そんなわけ…! |
熱いホスト | …ハッ! そういえば以前ゴミ箱を漁った時、 使い切った安いアイシャドウのパレットが…。 |
黒中曜 | この人、だいぶヤバいことしてるな…。 |
四谷ヒカル | 前に一度だけつけていてね。ボクが指摘したら、 プライベート用のを間違って使ったみたいだったよ。 |
四谷ヒカル | 本当はこっちが好きなんだけど、 仕事用の化粧品は分けてると言っていたな。 |
熱いホスト | そんな…知らなかった…。 |
黒中曜 | えっと… これはヒカルさんの勝ち…ってことだよな? |
熱いホスト | うぐぐ…。 |
Mr.D | ゲーム終了! 勝者に盛大な拍手を! |
Mr.D | それでは、次のギャンブルでお会いしましょう! |
Mr.Dが走り去る | |
四谷ヒカル | キミもホストならさ、表面的なところだけじゃなく、 もっと色んなところを見てあげるといいと思うよ。 |
四谷ヒカル | 人の真実は隠されたところにもあるものだからね。 |
黒中曜 | なんか、ここだけ聞くと名探偵っぽいんだけどな…。 |
熱いホスト | チクショウ…いい気になるなよ! 俺はもっと瑠璃色さんのこと知ってやるからな! |
熱いホストが立ち去る | |
四谷ヒカル | まあ結果的に玉は増えたし、 目的は達成できたってことで! |
シーンB | |
シンジュク駅構内 | |
うるさい女性 | あ、ヒカルくん、こっちこっちー! |
四谷ヒカル | あれ? キミがボクに依頼したのかい? |
滝野川ジオウ | 確か依頼は恋愛相談だとか… もしかしてヒカルくんとヨリを戻したいとかかな? |
うるさい女性 | 違う違う! あたしはね、恋に生きる女なの! 過ぎ去った過去の恋は振り返らない! |
四谷ヒカル | 少し複雑な気分だな…。 |
滝野川ジオウ | うん、それもひとつの選択だね。 まあ僕のミウへの思いは何があっても―― |
十条ミウ | それで相談ってのはなんなの? |
うるさい女性 | 探してほしいの、あたしが一目惚れした人を! |
うるさい女性 | この前あたし、道で転びそうになっちゃってさ。 それを男の人がスマートに助けてくれたんだよね! |
うるさい女性 | お礼を言おうと思ったんだけど、 何も言わずにカッコよく去っちゃって…。 |
四谷ヒカル | 男性の人探しはあまり得意じゃないんだけどね…。 |
滝野川ジオウ | 僕も手伝うからやってみよう。 その相手の人の特徴は分かるかい? |
うるさい女性 | んーとねえ…スーツ姿でシュッとした人! このあたりじゃあまり見ない雰囲気だったな。 |
うるさい女性 | お願いできるかな? あ、報酬はパチンコ玉500発ね! |
黒中曜 | わかった。引き受けるよ。 |
うるさい女性 | ありがとー! じゃ、見つかったら報告に来てね! |
黒中曜 | それで、どうやって探そうか? |
十条ミウ | まずは、このあたりで聞き込みとかじゃない? |
四谷ヒカル | 探偵は足で稼ぐってやつだね! じゃあボクはアンパンと牛乳を買ってくるよ! |
滝野川ジオウ | それは張り込みじゃないかな? とにかく似た人を見ていないか話を聞いてみよう。 |
軽そうな女性 | え~なになに? もしかしてナンパ? |
滝野川ジオウ | この辺でスーツを着た男性を見なかったかい? シンジュクじゃあまり見かけないタイプの。 |
軽そうな女性 | う~ん、どうかなあ? この辺っていろんな人が来るから。 |
軽そうな女性 | スーツってだけじゃあまり覚えてないかも~。 |
黒中曜 | へえ…待ち合わせスポットか何かなのか? |
四谷ヒカル | それもあるけどね、この辺りは 有名なナンパスポットでもあるんだ。 |
四谷ヒカル | さまざまな形の恋を求める人達が集まって、 新たな出会いが始まる場所なんだよ。 |
軽そうな女性 | おにーさん達けっこうカッコイイし、 お茶くらい付き合ってあげてもいいよ~? |
滝野川ジオウ | ステキな申し出ありがとう。 けど、僕にはミウがいるから、どんなに君が―― |
十条ミウ | 心当たりがないならいいわ。 ありがとう。 |
軽そうな男性 | お、もしかしてオレ、ナンパされてる? |
黒中曜 | いや、そういうわけじゃないんだけど…。 |
軽そうな男性 | なんだよ、冷やかしならどっかいけよ。 こっちは本気でパートナー探してんだぜ。 |
四谷ヒカル | すまないね。実はボク達、人を探してるんだ。 |
十条ミウ | このあたりでスーツの男性を見かけなかった? 少し珍しい雰囲気らしいんだけど。 |
軽そうな男性 | …そういやさっき、スーツの奴が話しかけてきたな。 この先の方に歩いてったぜ。 |
黒中曜 | ありがとう、行ってみるよ。 |
スーツの男性 | ん? ワタシに何かご用ぉ? |
黒中曜 | ちょっと聞きたいんだけど、 最近、転びそうな女性を助けてあげなかったか? |
スーツの男性 | そういえば…何日か前にそんなことがあったかも。 それがどうかしたのぉ? |
十条ミウ | どうやらビンゴね。 |
スーツの男性 | え? 何の話ぃ? |
四谷ヒカル | ところでキミのスーツ、なかなか魅力的だね。 確かにこのあたりじゃあまり見ないタイプだな。 |
スーツの男性 | ありがとぉ~! いいでしょこれ! シナガワトライブの服を真似て作ったのよぉ! |
スーツの男性 | あそこの元リーダーって人が、 ワタシすっごいタイプなのぉー! 会いたいなぁ~。 |
滝野川ジオウ | そうなんだ。会う機会があったら伝えておくよ。 |
スーツの男性 | あはは、まるで知り合いみたいな言い方ね! それでワタシに何の用なのぉ? |
黒中曜 | ええと…。 |
滝野川ジオウ | いや、ゴメン。人違いだったみたいだ。 ジャマしちゃったね。 |
スーツの男性 | そう? でもスーツ褒めてもらって嬉しかったわ。 今度は可愛い服着てくるからまた褒めてねー。 |
十条ミウ | いいの? 依頼人のところに連れて行かなくて。 |
滝野川ジオウ | …僕がうまく伝えるよ。 |
うるさい女性 | ヒカルくん、おかえり~。 それで見つかった? あのステキな人! |
四谷ヒカル | うん、見つけたよ。けど…。 |
滝野川ジオウ | あの人には、心に決めた相手がいるみたいだね。 残念だけど…君が入る隙はなさそうだよ。 |
十条ミウ | …ジオウ? |
うるさい女性 | そっかあ…残念…。 |
滝野川ジオウ | 力になれなくて、すまなかったね。 |
うるさい女性 | ううん、気にしないで! ありがとね、はいこれ! |
滝野川ジオウ | いいのかい? 君の恋は叶わなかったのに。 |
うるさい女性 | スッキリさせてくれたお礼だよー。 さ、じゃあまた次の恋を探そっと! |
うるさい女性 | ヒカルくん、今度またお店行くね! じゃねー! |
うるさい女性が立ち去る | |
十条ミウ | 本当のこと言わなくて…よかったのかしら。 |
滝野川ジオウ | 絶対に叶わない思いを持ち続けるのは辛いからね。 きっと、これでいいんだよ。 |
十条ミウ | ……………… |
滝野川ジオウ | さ、僕達も行こう。 |
シーン5 | |
NINEの着信音 | |
落愛日和 /NINE | ミウ、まだヒカルと一緒? |
十条ミウ /NINE | ええ、そうよ |
落愛日和 /NINE | うちの店に寄っていかない? サービスするわ |
落愛夜宵 /NINE | 氷を削るのは得意…任せて |
十条ミウ /NINE | そうね…なにか新しい情報も 聞けるかもしれないし… わかったわ |
落愛日和 /NINE | スリープレスの場所はわかる? 店はそこの中にあるわ |
落愛夜宵 /NINE | 早く来ないと… ちょっとだけ刺すかも… |
滝野川ジオウ /NINE | これは断れる雰囲気じゃないね… |
スリープレスの前 | |
黒中曜 | ここがスリープレス? これは…建物なのか? |
四谷ヒカル | 正確には超巨大なリムジンバスといったところかな。 これ自体が移動できるビルなんだよ。 |
秋葉市之助 | 日和殿達は、この中で働いているでござるか? |
四谷ヒカル | そう。このビルだけでなく、 中の店もすべて瑠璃色がオーナーなんだ。 |
秋葉ひなぎく | スケールがすごすぎるお…。 |
四谷ヒカル | ここにいてもしょうがないからね、 中のお店にいこうか。 |
スーツの女性が近寄ってくる | |
スーツの女性 | あの…不躾に申し訳ありません。 あなた方は、瑠璃色さんの知り合いなのですか? |
スーツの女性 | 今、お名前を小耳に挟みまして…。 |
マキュウ獲得 『スーツの女性』 | |
滝野川ジオウ | まあ、知り合いといえば知り合いかな? 彼女がどうかしたのかい? |
スーツの女性 | 実は私…キャバ嬢になりたくてここに来たんです。 あの超有名なキャバ嬢、瑠璃色さんのもとで! |
スーツの女性 | それで、もしお知り合いなのでしたら、 紹介していただければと…。 |
四谷ヒカル | なるほど…わかった、キミの素敵な夢を 手伝えるのなら、ボクは喜んで―― |
十条ミウ | ちょっとヒカル…いくら顔を知ってるからって、 私達はいずれ瑠璃色とはぶつかることになるのよ? |
小日向小石 | そうだね…ややこしくなるようなことは、 避けた方がいいかも…。 |
スーツの女性 | あ、ごめんなさい! 無茶なお願いでしたよね! |
四谷ヒカル | すまないね…力になってあげたいんだけど、 今はちょっと手伝えそうにないよ。 |
スーツの女性 | い、いえ、いいんです! ありがとうございました! 私自分でなんとかしてみせます! |
スーツの女性が立ち去る | |
四谷ヒカル | あんなふうに瑠璃色に憧れて、 ここの店に来る子は、最近は特に多いみたいだね。 |
秋葉市之助 | ふむ…シンジュクのカリスマといったところか… まあ、Q様の御威光には及ばぬが。 |
四谷ヒカル | 道草を食っちゃったね。さあ、店に向かおう。 |
スリープレス内キャバクラ | |
黒中曜 | ここがキャバクラか… 初めて来たな…たぶんだけど。 |
秋葉市之助 | なんときらびやかな…目が眩みそうでござる。 |
ベテラン黒服が近寄ってくる | |
ベテラン黒服 | いらっしゃいませ、ご指名はございますか? |
マキュウ獲得演出 『ベテラン黒服』 | |
小日向小石 | え…し、指名? |
四谷ヒカル | やあ、日和と夜宵はいるかな? |
ベテラン黒服 | おや、四谷様のお連れでしたか。 それでしたらすぐにご案内いたします。こちらへ。 |
案内され、曜たちは着席する | |
秋葉ひなぎく | なんだか…ひな達、場違いな感じがするお…。 |
四谷ヒカル | リラックスしなよ。 一応ここは楽しむ場なんだからさ。 |
十条ミウ | あなたはくつろぎ過ぎじゃない? |
日和と夜宵が来て、一緒に座る | |
落愛日和 | いらっしゃい、みんな。 リラックスして楽しんでいってね。 |
落愛夜宵 | 飲み物も沢山注文して… いっぱい削る…。 |
秋葉ひなぎく | なんだか思ってたより、ふたりとも 楽しそうに働いている感じだにゃ? |
落愛日和 | まあ、この仕事自体は悪くないわ。 たまに身の程知らずなお客さんが来るくらいね。 |
落愛夜宵 | そういう客が来たら刺すだけ…。 |
四谷ヒカル | 瑠璃色も、そこだけは気を遣ってくれたのかな。 |
落愛日和 | まさか。あいつは私達のこと、 交渉材料くらいにしか思ってないんだから。 |
落愛夜宵 | 私達に借金を負わせたのも、 きっと最初から作戦…。 |
落愛日和 | 瑠璃色はそうやってがんじがらめにして、 ヒカルを自分のものにするつもりなのよ。 |
四谷ヒカル | 本当に…瑠璃色はそこまで悪い子なのかな…。 |
落愛日和 | ヒカルの女性を見る目は信じてるけど、 それだけは間違ってる。 |
落愛夜宵 | あの女のヒカルへの執着は私達と同じくらいある… 舐めてかかったらダメ…。 |
落愛日和 | 瑠璃色のところに行くのは、絶対許さないから。 |
四谷ヒカル | …そうならないよう頑張るよ。 みんなも手伝ってくれてるしね。 |
落愛日和 | ごめんね、私達のことにも巻き込んじゃって…。 |
落愛夜宵 | ミウ達は…迷惑じゃない? |
十条ミウ | 気にしないで。 私達もナンバーズを倒すって目的があるから。 |
秋葉ひなぎく | ふたりともミウちゃんとは、 昔からの知り合いなのかにゃ? |
落愛日和 | うん、昔の同僚よ。 ほんの少しの間だけど。 |
落愛夜宵 | こことは別のキャバクラに、同じ頃に入店したの。 |
落愛夜宵 | でもミウは、最初は誰ともあまり話さなかったけど。 |
落愛日和 | あの頃のミウって今よりも壁があったというか… 私達と少し距離をおいてたわよね。 |
十条ミウ | …そうだったかしら。 |
落愛夜宵 | でも、店によく来ていたヒカルも交えて 話しているうちに、少しずつ打ち解けていった。 |
落愛日和 | そうそう。一緒に後輩の子を世話したりね。 覚えてる? |
十条ミウ | ええ、よく覚えてる。確か名前は―― |
ベテラン黒服 | あ、ああ…。 |
何者かが店に入ってくる ベテラン黒服が後ずさる | |
黒中曜 | 誰だ…? |
??? | 失礼、間を空けてくれるかな。 |
落愛夜宵 | うわ…。 |
落愛日和 | 何こいつ…。 |
十条ミウ | …!! |
滝野川ジオウ | まさか…そんな…。 |
![]() | |
芥塵 | 十条、滝野川。 随分と久しぶりだ。 |
十条ミウ | 芥塵…! |
黒中曜 | ジオウさん…知り合いなのか? |
十条ミウ | ……………… |
滝野川ジオウ | …まあね。 |
芥塵 | ふたりとも変わったようだ。 特に…滝野川、あの頃とはまるで別人だ。 |
滝野川ジオウ | 僕とミウを…連れ戻しにきたのか? |
芥塵 | 連れ戻す? |
芥塵 | それは自分を買い被っていないと出てこない言葉だ。 そうだろう? |
滝野川ジオウ | っ…。 |
芥塵 | 私が会いに来たのは、お前だ。 黒中曜。 |
黒中曜 | …俺に? |
芥塵 | 私は、お前が古池瑠璃色と決着をつけるのを 待っている。 |
黒中曜 | なんでお前がそんなこと… だいたい、何者なんだ? |
芥塵 | ……………… |
芥塵 | 私はこの街に来て、ある賭けに参加することになった。 統治ルールの二択勝負、というやつだ。 |
芥塵 | 黒中曜は古池瑠璃色をチャンピオンの座から 引きずり下ろすことができるか、否か。 |
芥塵 | 私は黒中曜、お前の勝利にベットした。 だからそれを待っている。 |
黒中曜 | 俺がお前の賭けに…? |
十条ミウ | 何を…考えてるの? |
芥塵 | 十条。私の考えはいつも変わらない。 求めていることは単純だ。 |
芥塵 | まだ、ここにはトキメキがない…。 |
芥がその場から立ち去る | |
落愛日和 | なんなのあの男…不気味…。 |
落愛夜宵 | あと少しで刺すところだった…。 |
黒中曜 | ジオウさん、あの芥って何者なんだ? |
滝野川ジオウ | …古い知り合いさ。 僕とミウにとっては…因縁のある相手でね。 |
滝野川ジオウ | とにかく、あいつには関わらない方がいい。 |
十条ミウ | …そうね。 |
滝野川ジオウ | どちらにせよ僕達はまだ、 瑠璃色とまともに戦うことさえできない状況だ。 |
滝野川ジオウ | 芥の動向は気になるけど、 今はパチンコ玉を集めることを優先しよう。 |
黒中曜 | ああ…わかった。 |
マキュウ獲得 『芥塵』 | |
※シーンA~Fのうち任意のチャレンジを2つ達成で ストーリーが進行 | |
シーンC | |
不舞喜町入口 | |
裕福な男性 | 君らがヒカルくんから頼まれたって人達かな? じゃあ、あの依頼を受けてくれるんだね。 |
十条ミウ | 依頼は確か… 女性に贈るプレゼントを一緒に考えてだったかしら? |
落愛日和 | いつもたくさんもらってるから、 私も役に立てると思うわ。 |
裕福な男性 | おお、助かるよ! ヒカルくんより、よっぽど期待できそうだ! |
黒中曜 | ホントに探偵としての信頼度は低いんだな…。 |
落愛日和 | …それは言わないであげて。 |
十条ミウ | それで、どんな人に贈るの? |
裕福な男性 | 古池瑠璃色にだよ。 もちろん知っているだろ? |
落愛日和 | 瑠璃色…。 |
裕福な男性 | 僕は客として彼女のファンでね。 ずっと彼女にプレゼントを贈り続けてるんだ! |
黒中曜 | すごい執念だな…。 |
裕福な男性 | ただ、さすがに最近は プレゼントのネタが尽きてしまってね…。 |
裕福な男性 | そこで彼女に贈る真新しいプレゼントを、 一緒に考えてほしいというわけだ! |
十条ミウ | なるほど…それなら私も少しは役に立てそうかしら。 |
落愛日和 | あいつへのプレゼントとか… あまり気乗りはしないけど。 |
裕福な男性 | いいプレゼントを考えてくれたらもちろん礼はする。 報酬はパチンコ玉2000発でどうかな? |
黒中曜 | 引き受けても…いいか? |
落愛日和 | パチンコ玉のためだもの…仕方ないわ。 |
裕福な男性 | おお、そうか。 では、プレゼントが決まったら報告してくれ! |
黒中曜 | けど、どうやって考えたらいいかな? 適当に選ぶんじゃダメだろうし…。 |
落愛日和 | 瑠璃色のファンや知り合いは、そこら中にいるわ。 どんなものが好みか聞いてみる? |
十条ミウ | それがよさそうね。 まずは色んな人に話を聞いてみましょう。 |
オタク男性 | 瑠璃色ちゃん? もちろん知ってるよ! ボク、あの子の大ファンだからさ~。 |
オタク男性 | うん、プレゼントしたことあるよ! 人気アニメのキャラフィギュアとかレア同人誌とか! |
オタク男性 | 彼女、そっち方面もメチャクチャ詳しくてさ! その価値をちゃんとわかってくれるんだよね~。 |
オタク男性 | もちろん大喜びだったさ! ホントホント! |
若いキャバ嬢 | 瑠璃色さんが貰って喜びそうなもの? う~ん、なんだろなあ。 |
若いキャバ嬢 | だってさあ、あの人がプレゼント貰って、 ガッカリしてるとこ見たことないんだよね。 |
若いキャバ嬢 | 男性向けの腕時計とか、お硬い経済書とか、 フツーちょっと困っちゃうようなものでも大喜びなの。 |
若いキャバ嬢 | きっと趣味の幅が広いんだよね~。 はあ、あれがナンバーワンなんだろうなあ…。 |
元気な老人 | ワシは以前、瑠璃色嬢に XBギアを贈ったことがあるぞ。 |
元気な老人 | ああ見えて彼女、XBにも造詣が深くてな。 プレーヤーとしてもなかなかの腕だったらしいぞ。 |
元気な老人 | ワシが贈った高級ギアも、 大切に持っていてくれてるじゃろうか…むふふ…。 |
裕福な男性 | どうだ? いいプレゼントは思いついたか? |
黒中曜 | 色々話を聞いてみたけど… どうも大体の贈り物は喜んでくれそうだな。 |
裕福な男性 | うむ…まあ想像通りの結果だな… さて、どうしたものか…。 |
十条ミウ | ありきたりだけど…美容品とかどうかしら。 最新の人気商品くらいなら教えられるわ。 |
落愛日和 | さすがにそんな基本的なものは、 とっくに贈ってるんじゃない? |
裕福な男性 | なんと、美容品…! その考えはなかった! |
黒中曜 | え…? そんな沢山贈ってるのに!? |
裕福な男性 | 他の客より目立とうと、嗅いだことない匂いの花や、 貴重な鉱石など、珍しいものばかり贈ってきたが…。 |
裕福な男性 | 美容品とはな…盲点だった。 |
十条ミウ | 元々のセンスに難がありそうね…。 |
落愛日和 | 私もたまにバットとかハンマーとか わけのわからないプレゼントもらうことあるから…。 |
落愛日和 | ちょっとだけ気持ちはわかるわ。 |
黒中曜 | …独特な客が多いんだな。 |
裕福な男性 | ではさっそく買ってこよう! あとでお勧めをぜひ教えてくれ! |
裕福な男性 | ああ、そうだ。これは約束の謝礼だ。 |
裕福な男性 | また何か頼みがあれば連絡するよ。ありがとう。 |
シーンD | |
シンジュク洞窟 | |
裕福な女性 | アナタが依頼を受けてくれた探偵さん? あまり頼りになりそうな感じじゃないわねえ…。 |
小日向小石 | いえ、僕はその探偵さんじゃなくて お手伝いというか…。 |
落愛夜宵 | 大丈夫…たぶん探偵としては ヒカルよりはマシだと思うから…。 |
黒中曜 | 家族でもそこは容赦がないんだな… それで、探してほしいものっていうのは? |
裕福な女性 | 指輪ですの。 先日間違って手洗い場で流してしまって。 |
裕福な女性 | 調べたらこのあたりに流れ着くみたいで… それを探してくださる? |
小日向小石 | この広い洞窟で? さすがに難しそうだなあ…。 |
裕福な女性 | とても貴重な物ですの! 見つけてくれたらお礼に パチンコ玉1万発差し上げますわ! |
落愛夜宵 | 1万発…それなら…。 |
黒中曜 | そうだな…。 |
裕福な女性 | あら、ありがとう! じゃあ、見つけたら声をかけてくださるかしら。 |
小日向小石 | 探すにしても、こんなに広いと どこから探せばいいかもわからないね…。 |
落愛夜宵 | このあたりはよくゴミ拾いをしてる人がいる… その人達に話を聞いてみたらどうかな…。 |
黒中曜 | こんな場所に? |
落愛夜宵 | シンジュクの地下は… 地上の華やかさとはまったく違う世界…。 |
落愛夜宵 | 持ち玉が少ない人とか借金を背負ってる人とかが… このあたりにはいっぱい暮らしている…。 |
落愛夜宵 | 地上から流れてきた物を売ったりして… それを生活の糧にしている人も多いの…。 |
落愛夜宵 | 私達も小さい頃…同じようなことをしてたから…。 |
小日向小石 | そんなことが…。 |
黒中曜 | だとすると…指輪を見つけた人がいるかもしれないな。 少し辺りで話を聞いてみよう。 |
汚れた服の男性 | な、なんだよ…俺は今忙しいんだ。 |
小日向小石 | 実は探し物をしていて… このあたりに流れ着いてるかもしれないんです。 |
汚れた服の男性 | 探し物…? し、知らねえな。 |
黒中曜 | 貴重なものなんだ。 それらしいものを見なかったか? |
汚れた服の男性 | 知らねえって言ってんだろっ! 俺は忙しいんだ! あっちにいけ! |
黒中曜 | 取り付くシマもないな…。 |
落愛夜宵 | あいつなんか怪しい…刺して問い詰めていい…? |
小日向小石 | ダメだよっ! |
痩せた少女 | なに? お兄ちゃん達もパチンコ玉探し? |
落愛夜宵 | 私達は落とし物を探してるの… このあたりにあるかもしれなくて…。 |
痩せた少女 | ふうん? でも、珍しいものは見てないな。 |
黒中曜 | そうか…地上から流れちゃったらしいんだけど、 どの辺りを探せばいいかわからないか? |
痩せた少女 | 地上からの水が出てくるのはこのあたりだよ。 流されてなければあるんじゃないかなあ? |
小日向小石 | ありがとう、助かったよ。 |
黒中曜 | とにかく一度このあたりを探してみるか… 簡単には見つからなさそうだけど。 |
どこからともなくMr.Dが登場 | |
Mr.D | Heaven or Hell! |
小日向小石 | こんなとこにも来るの…!? |
Mr.D | 黒中曜達は30分以内に、 探し物を見つけることができるか、できないか!? |
Mr.D | ベット玉数は20発! それではベット開始!! |
汚れた服の男性 | 俺は…見つけられないにベットだ。 |
痩せた少女 | え…わたし、20発しか玉持ってないのに…。 |
Mr.D | まもなくベットを締め切ります。急いでください! |
痩せた少女 | じゃあ…見つけられるに…。 |
Mr.D | ベット終了! さて、決着はいかに!? |
小日向小石 | あの子、持ち玉全部使っちゃったみたいだ…! もし僕達が見つけられなかったら…。 |
黒中曜 | みんなで手分けして探そう! |
落愛夜宵 | うん…服汚れそうだけど…頑張る…。 |
小日向小石 | ダメだ、見つからない…もう時間が…。 |
黒中曜 | このままじゃあの子が…。 |
落愛夜宵 | そんなの…ダメ…! |
Mr.D | タイムアップ! 黒中曜達は見つけることができませんでした! |
Mr.D | ゲーム終了! 勝者に盛大な拍手を! |
痩せた少女 | あ、あ…。 |
Mr.D | パチンコ玉所持数0の人物が確認されました。 これよりペナルティが実行されます。 |
落愛夜宵 | あの子に…玉を貸してあげないと…! |
黒中曜 | 間に合うか…!? |
汚れた服の男性 | …お前にやるよ、この20発。 利子も期限もなしだ。 |
Mr.D | 持ち玉が確認されたため、ペナルティは中断されました。 |
痩せた少女 | え…いいの? |
汚れた服の男性 | 目の前でガキが連れてかれるのは気分悪ぃからな… 20発くらいくれてやる。俺は羽振りがいいんだよ。 |
小日向小石 | 羽振りがいい…こんな場所で暮らしてるのに? |
落愛夜宵 | やっぱりちょっと怪しい…刺す…? |
汚れた服の男性 | な、なんでもねえって言ってんだろっ! 指輪なんか見てねえって! |
小日向小石 | …なんで指輪って知ってるの? 僕達は何を探してるかは話してないはずだけど。 |
汚れた服の男性 | あっ…。 |
Mr.D | ギャンブル当事者による不正が確認されました。 これよりペナルティが実行されます。 |
汚れた服の男性 | おい待て…待てよ! 俺が何したってんだっ!? |
Mr.D | 不正は厳重に処罰されます。 |
黒中曜 | 何が起きてるんだ…!? |
小日向小石 | あの人は…指輪を持っていたんだ。 |
小日向小石 | 僕達が絶対に見つけられないのがわかっていたのに、 「見つけられない」に賭けたから…。 |
黒中曜 | けど、その人は女の子を助けようとしただろ? 処罰はやりすぎじゃないのかっ!? |
Mr.D | 例外は認められません。 |
汚れた服の男性 | やめろ…やめてくれっ! |
Mr.D | 対象者は退場となります。お疲れ様でした。 |
汚れた服の男性 | やめ―― |
Mr.Dが汚れた服の男性を連れ去る | |
Mr.D | それでは、次のギャンブルでお会いしましょう! |
落愛夜宵 | いま何か…落ちた音が…。 |
小日向小石 | 指輪だ…。 |
裕福な女性 | ンマー! これよこれ! よく見つけてくださったわね! |
裕福な女性 | それじゃさっそく、お礼の1万発を…。 |
小日向小石 | それなんだけど…半分を 向こうにいる女の子にあげてくれませんか? |
黒中曜 | …小石? |
小日向小石 | 実際に見つけたのはあの男の人だし… あの人は女の子を助けようとしたよね。 |
小日向小石 | だったら…こうするのがいいかなって。 本当はあの人に渡してあげたいけど…。 |
落愛夜宵 | うん…私も同じ気持ち…。 |
落愛夜宵 | 女性を大切にする人に悪い人はいないって… ヒカルも言ってた…。 |
黒中曜 | …わかった。そうしよう。 |
裕福な女性 | よくわからないけど… アナタ達には半分を渡せばいいのね? |
裕福な女性 | 女の子にも後で渡しておきますわ。 とにかく見つかってよかった! ありがとう! |
シーン6 | |
NINE着信音 | |
ゼロ /NINE | はいはい曜くんお久しぶりー どう、シンジュクは? 楽しんでる? |
黒中曜 /NINE | ゼロ…なんの用だ |
ゼロ /NINE | なんかちょっと目を離してるあいだに 曜くんがまた可哀想な目に 遭ってるんだも~ん |
ゼロ /NINE | だから放っておけなくってさ ここは大量出血大サービスを しちゃおうかなって! |
黒中曜 /NINE | …何を考えてるんだ? |
ゼロ /NINE | ふふーん、やっぱり気になるでしょ? |
ゼロ /NINE | 詳しく知りたかったら 指定の場所に来てね! じゃ~ね~ |
シンジュク駅構内 | |
古池瑠璃色 | あれ~? 曜くん達じゃん。 もしかしてアナタ達も呼び出し~? |
黒中曜 | え…お前もゼロに? |
古池瑠璃色 | だーかーらー「お前」はやめてってば! ウチはる・り・い・ろ! |
小日向小石 | ナンバーズと一緒に呼び出すなんて… 何を考えてるんだろう。 |
ゼロ(マスコット)が登場 | |
ゼロ | はいはい、お待たせお待たせ~。 みんなよく来てくれました! |
秋葉ひなぎく | なんだか嫌な予感しかしないにゃ…。 |
ゼロ | ひなぎくちゃん、そんな後ろ向きなこと言っちゃだめ! いつだって希望を持って生きなきゃだよ! |
秋葉市之助 | 正論ながら、こやつに言われると どうにも納得しづらいでござるな…。 |
ゼロ | こほん…ではまず瑠璃色ちゃん、 パチンコ玉に差があるからってのんびりしすぎ! |
古池瑠璃色 | はぁ? 何がいけないわけ? ナンバーズとしてふさわしく勝ち続けてるじゃない。 |
ゼロ | だめだめ! ぼくとしては、きみ達にもっとこう、 ギリギリのタマの取り合いをしてほしいわけ! |
ゼロ | あ、パチンコ玉って意味じゃなくてね? |
小日向小石 | …これって、笑うところじゃないよね。 |
ゼロ | ってことで、みんなにもっとゲームを 楽しんでもらうために、いいこと思いついちゃいました! |
ゼロ | ヘイ、カモン! |
どこからともなくMr.Dが登場 | |
Mr.D | Heaven or Hell! |
ゼロ | これはぼくからのスペシャル二択! Mr.D、よろしくうっ! |
Mr.D | 黒中曜は24時間以内に、 古池瑠璃色不敗の秘密を暴けるか、暴けないか? |
Mr.D | ベット玉数は決着時のオールイン! それではベット開始! |
黒中曜 | なっ…? |
滝野川ジオウ | 瑠璃色不敗の…秘密? なんの話だい。 |
古池瑠璃色 | …また、ずいぶんと勝手なことしてくれるわね。 |
ゼロ | こうした方が緊張感出て面白いでしょ? それともあれ? 焦っちゃった? |
古池瑠璃色 | フンッ…。 |
ゼロ | さあさあ、曜くんはどうする? 早くしないとタイムオーバーで全玉没収だよ~。 |
ゼロ | あ、ちなみに負けた時点で持ち玉全部没収だから、 誰かに借りるなんて甘いことできないからね? |
黒中曜 /モノローグ | 瑠璃色に…どんな秘密があるんだ? まったく見当がつかない…。 |
黒中曜 /モノローグ | しかも24時間以内なんて… くそっ、迷ってる時間もない…それなら…。 |
選択肢 「暴ける」にオールイン 「暴けない」にオールイン | |
「暴ける」にオールイン | |
黒中曜 | 「暴ける」にオールインだ…。 |
「暴けない」にオールイン | |
黒中曜 | 「暴けない」にオール…。 |
ゼロ | ダメダメ! 曜くん達次第で暴かないことが できちゃうんだから、そっちには賭けられないよ! |
黒中曜 | なら、最初から選択肢はないんじゃないか…! くそ…「暴ける」にオールインだ…。 |
分岐終了 | |
Mr.D | ベット終了! それでは、決着のときにお会いしましょう! |
Mr.Dが走り去る | |
ゼロ | これで勝負成立だね! うんうん! きみ達も積極的になってくれて先生嬉しい! |
ゼロ | ってことで、いよいよXG本番開始ぃっ! |
古池瑠璃色 | …で、用はこれだけ? ならもう行くわ。 |
古池瑠璃色 | じゃあね、曜くん。 ま、どうせアナタ達にはわかりっこないけど。 |
古池瑠璃色 | 女の子のヒミツは厳重にガードされてるんだから! |
瑠璃色が立ち去る | |
ゼロ | うふふっ、盛り上がってきたねえ! それじゃあ、ぼくもこのへんで―― |
十条ミウ | ちょっと待って。 あの男…芥もあなたの差し金なの? |
ゼロ | あ~芥くんね…。 |
ゼロ | 彼にはぼくもちょっと手を焼いてるんだよね~。 今回も勝手に他のシティに来ちゃって…。 |
ゼロ | あ、ところでその反応… やっぱりミウちゃんは彼が気になっちゃう? |
十条ミウ | …べつに、たいしたことじゃないわ。 |
滝野川ジオウ | ……………… |
ゼロ | そう? ま、ぼくの知ったことじゃないから、 そのへんはそっちで勝手にやってね。じゃね~。 |
ゼロが消える | |
黒中曜 | 「不敗の秘密を暴け」…か。 |
小日向小石 | しかも期限は24時間しかないんだよね? のんびりしてられないな…。 |
秋葉ひなぎく | もし暴けなかったら、 パチンコ玉を全部没収されて…。 |
滝野川ジオウ | 連行されてしまう…ということだね。 |
四谷ヒカル | そんな…。 |
秋葉市之助 | …いまは情報収集を続けるしかないでござろう。 さすれば、活路も見い出せるかもしれぬ。 |
黒中曜 | ああ…その通りだ。 |
四谷ヒカル | なら、とりあえず スリープレスのお店に行ってみたらどうかな? |
四谷ヒカル | 日和と夜宵はお店で瑠璃色と会う機会が多い。 何か気づいてることがあるかもしれないよ。 |
秋葉ひなぎく | 珍しくまともな提案にゃ! それじゃ、さっそく行くにゃ。 |
シーン7 | |
スリープレス内キャバクラ | |
落愛日和 | ヒカル。どうしたの、また店に来て。 いろいろ忙しいんでしょ? |
四谷ヒカル | ちょっと聞きたいことがあってね。 …瑠璃色に関してなんだ。 |
四谷ヒカル | 彼女が統治ルールで不敗の理由… 何か思い当たることはないかい? |
落愛夜宵 | 負けない理由…なんだろう…。 |
落愛日和 | 私達が借金を負うことになった勝負のときは、 何も考えずに、二択を選んでるように見えたよね。 |
落愛夜宵 | うん…それで当然のように勝ってた…。 |
黒中曜 | でも、瑠璃色には何か秘密があるみたいなんだ。 それさえわかれば…。 |
落愛夜宵 | そういうのはあの人…絶対に見せない気がする…。 |
落愛日和 | 他人をまったく信用していないとこあるものね。 自分の本当のところは誰にも見せないっていうか…。 |
四谷ヒカル | それはボクもわかるな…。 |
落愛夜宵 | ごめん…役に立てなくて。 |
十条ミウ | ううん、ありがとう。 |
落愛日和 | あ、ミウ。そういえば ちょっと懐かしいものが出てきたの。 |
十条ミウ | 懐かしいもの? |
落愛日和 | うん。ほら、これよ。 |
十条ミウ | これって…私? 写真はほとんど撮らなかったのに…。 |
十条ミウ | 左は…ルミね。 |
マキュウ獲得 『ルミ』 | |
落愛夜宵 | ルミが持ってて…いつかミウに会ったら、 渡しておいてって頼まれてたの。 |
落愛夜宵 | それをさっき、急に思い出して…。 |
滝野川ジオウ | これは…激レアショットだね。 右半分でいいから僕に譲ってくれないかな? |
落愛日和 | ダメよ。この頃のミウの写真、これしかないんだから。 私達とも全然撮らなかったし。 |
落愛夜宵 | 覚えてるよね、ルミのこと? |
十条ミウ | うん…私達の少し後に店に入ってきて、 3人で色々教えてあげた…。 |
四谷ヒカル | ああ、るーちゃんだ。懐かしいな…。 |
落愛日和 | ヒカル、よく指名してたよね。 |
四谷ヒカル | うん。話とかはあまり得意じゃなかったけど、 とても優しくていい子だったからね。 |
落愛夜宵 | 結局ルミにはヒカルしか指名客がつかなくって… その分ヒカルが店に来るといつも喜んでた。 |
秋葉市之助 | 左の女性がルミ殿ですかな? その…随分と目の大きな方ですな。 |
秋葉ひなぎく | これは加工だにゃ! 市之助お兄ちゃん、 そのへんのこと知らなすぎだお…。 |
秋葉市之助 | むむ…このような変装術があるとは…。 |
落愛夜宵 | ルミ、写真を撮るときは、 いつもすごく加工してたから…。 |
十条ミウ | 今はどうしてるの? 私がお店を辞めたあともいたんでしょ? |
落愛日和 | うん。でも、シンジュクで統治ルールが始まった頃、 突然店を辞めちゃったの。 |
落愛夜宵 | ヒカルは何か知らないの…? |
四谷ヒカル | 残念ながらね。姿を消したあと、 しばらく探してはみたんだけど…。 |
十条ミウ | …元気にしてるといいわね。 |
落愛日和 | ごめんね、忙しいときに。 でも、どうしてもミウに見せておきたくて。 |
十条ミウ | いいえ…私も懐かしい写真が見れて嬉しかった。 |
滝野川ジオウ | そしたら、そろそろ僕達は行こうか。 ヒカルくんの集めてくれた依頼も残ってるし。 |
滝野川ジオウ | ああ、その前に…さっきの写真の写真を 撮らせてもらってもいいかな? 右側だけでいいんだ。 |
十条ミウ | やめて。さっさと行くわよ。 |
※シーンA~Fのうち任意のチャレンジを2つ達成で ストーリーが進行 | |
シーンE | |
不無喜町奥地 | |
四谷ヒカル | あれ、おかしいな? 依頼人に ここに来るよう言われたのに誰もいない。 |
秋葉市之助 | どんな依頼人なのでござるか? |
落愛日和 | シンジュクのママって呼ばれてる占い師よ。 よく当たる占いだって有名なの。 |
オタクメイドが路地から出てくる | |
オタクメイド | 探し物は北西にあり…つまり長年追い求めた 限定アクスタはそこに…むはー滾るッ! 滾るぞおッ! |
黒中曜 | あの人、路地の奥から出てきたな… あんなところに何かあるのか? |
落愛日和 | 少し話を聞いてみるわ。 ねえあなた、ちょっといい? |
オタクメイド | …えっ、あああ、あたしに話しかけてるですか? いやいやこんなキレイな女子が、あたしごときになど! |
落愛日和 | あなたに話しかけてるのよ? 今その路地から出てきたけど、奥に何かあるの? |
オタクメイド | ひゃいっ! えっとあのその、この奥には 有名な占い師シンジュクのママの店がありまひて。 |
秋葉市之助 | おお、この場所であっていたのでござるな! |
オタクメイド | む、その格好にその言葉遣い…お主さては 『忍キチ蓮五郎』のガチオタでござるな!? |
秋葉市之助 | いや、そのようなものまったく知らぬが…。 |
オタクメイド | ああスイマセンスイマセン、あたし勝手に 決めつけちゃって最低です、すぐ消えます今すぐに。 |
オタクメイド、猛スピードで走り去る | |
黒中曜 | …とにかくこの奥みたいだな。行ってみよう。 |
シンジュクのママ | おや、お客さんかい? 何を占ってほしいのかね? |
四谷ヒカル | ボクは探偵の四谷ヒカル。 運の悪そうな人を連れてきてって依頼で来たんだ。 |
シンジュクのママ | おお、アンタがそうだったのかい。 なるほど…確かに女運の悪そうな相だね…。 |
四谷ヒカル | いや、運が悪そうなのはボクじゃなくて…。 |
シンジュクのママ | こっちの子かい? なるほど…こちらは男運があまり…。 |
落愛日和 | ちょ、ちょっと! 私じゃなくて、こっちのふたり! |
シンジュクのママ | なんだい、慌てちゃったね。 ではちょっと…むむ…むむむっ! |
黒中曜 | そんなにじっと見られると緊張するな…。 |
シンジュクのママ | アンタに死相が…いやこれは死相なのか…? それがいくつも重なってるような…さっぱりわからん…。 |
黒中曜 | 死相…!? |
シンジュクのママ | こんなとんでもない相を見たのは久々だよ。 あの古池瑠璃色以来だね。 |
落愛日和 | 瑠璃色も来たことがあるの? |
シンジュクのママ | ああ、随分前だがね。あの子は人相も手相も、 何もかもがすごかった。 |
シンジュクのママ | すべてがとんでもない幸運の相でね。 およそどんな勝負も負けないくらいの豪運の持ち主さ。 |
秋葉市之助 | しかし、所詮は占いであろう? |
シンジュクのママ | あの子の運は本物だよ…私は目の前で見たからね。 |
黒中曜 | 何を…見たんだ? |
シンジュクのママ | 自分の運のよさを試してみると、 拳銃を取り出して5発の弾をそこに詰めたんだ。 |
シンジュクのママ | 弾が出ないのは1箇所だけ…あの子はクルクルと回すと 自分の頭に向かって引き金を引いた…迷いなくね。 |
秋葉市之助 | 弾は…出なかったのでござるか? |
シンジュクのママ | 見事にね…驚いたもんさ。 あの子の運だけじゃなく、その度胸にね。 |
落愛日和 | 瑠璃色なら…やりそうなことね。 あいつ、命を賭けるようなことも平気でするから。 |
黒中曜 | そんな相手に勝たなくちゃいけないのか… 本当に勝てるのか? |
シンジュクのママ | …アンタならわからないね。 |
黒中曜 | え…? でも俺の相はよくないんだろ? |
シンジュクのママ | いいわけじゃない…だが、悪いとも言い切れない。 |
シンジュクのママ | とんでもない幸運と、とんでもない不幸、 いわば光と影の両方をアンタからは感じるよ…。 |
黒中曜 | 光と…影…。 |
四谷ヒカル | よくわからないけど… とりあえず依頼の内容は叶ったかな? |
シンジュクのママ | ああ。最近はパチンコ玉の数でしか 運を測れないような、つまらない客が多くてね。 |
シンジュクのママ | たまに来る変わった相の客を見るのだけが楽しみなのさ。 面白いものを見せてもらえた。ありがとうよ。 |
シンジュクのママ | こいつが依頼の謝礼だよ。 |
秋葉市之助 | ところでシンジュクのママ殿… 拙者の相はどうでござるか? |
シンジュクのママ | アンタは…少し前までは悪い運気だったようだね。 だが今は、自分を導く光を見つけたようだ。 |
シンジュクのママ | まあ、悪くはないよ。あまり面白くもないがね。 |
秋葉市之助 | 導く光…ハッ! つまりQ様のことか…! 見事な占いであるぞ、シンジュクのママ殿! |
秋葉市之助 | ついでではあるが、拙者とQ様の相性占いは―― |
黒中曜 | そろそろ行こう。 占いの内容は…覚えておくよ。 |
シーンF | |
旧都庁前 | |
記者の男性 | お、ヒカルくんに頼んだ件だね? それじゃさっそく仕事をお願いしていいかな。 |
黒中曜 | 依頼はシンジュクの最新流行を調べてだったか? どんな調査をすればいいんだ? |
記者の男性 | 僕はシンジュクのニュースサイトをやっていてね。 それ用に最新のネタが必要なんだ。 |
記者の男性 | そこで、いろんな人から話を聞いてほしいってわけだ。 謝礼は1000発。頼めるかな? |
黒中曜 | わかった、請けるよ。 |
黒中曜 | とりあえず、近くを歩いている人から 話を聞いてみるか…。 |
落愛夜宵 | 知らない人と話すの…苦手かも…。 |
秋葉ひなぎく | なら、ひなにお任せだお! 知らない人とお話しするのは得意にゃ! |
黒中曜 | 頼もしいな。じゃあ始めよう。 |
秋葉ひなぎく | お姉さんお姉さん、お話いいかにゃ? |
おしゃれな女性 | あら、可愛いメイドさんね。 少しくらいならいいわよ。 |
秋葉ひなぎく | ひな達は、シンジュクの流行を調べてるんだお! お姉さんは今、何が流行ってると思うかにゃ? |
おしゃれな女性 | 最近の流行りって言ったら…ポリエステルかな? |
黒中曜 | ポリエステル? そんなものが流行ってるのか? |
おしゃれな女性 | ああ、服の素材って意味だよ? |
おしゃれな女性 | 光沢のあるショートパンツとか、 白いアウターとか大人気なんだから! |
落愛夜宵 | それ…まんま瑠璃色…。 |
おしゃれな女性 | そりゃそうだよ! 瑠璃色っていったら、 シンジュクのファッションリーダーだもん! |
おしゃれな女性 | 彼女、流行を敏感に嗅ぎ分けて、 いっつもひと足先に流行りの格好で身を固めるの! |
秋葉ひなぎく | にゃるほど…ひなも見習いたいお。 |
おしゃれな女性 | 次の流行を知りたければ瑠璃色を見ろ! なんてよく言われてるしね。憧れちゃうよね~。 |
秋葉ひなぎく | ねえ、僕。ちょっとお話いいかにゃ? |
ゲーム少年 | うわ、その格好…もしかして、 『メイドにゃん』のコスプレ!? |
黒中曜 | 『メイドにゃん』? |
落愛夜宵 | スマホゲームのキャラ…私もやってる…。 |
ゲーム少年 | 知らないのかよ! 今子供から大人まで、 大流行のアクションゲームのキャラだぜ! |
黒中曜 | …あとで小石に聞いてみよう。 |
秋葉ひなぎく | そのゲームはシンジュクでも流行ってるのかにゃ? |
ゲーム少年 | あったりまえじゃん! それどころか今の ランキング1位は、シンジュクの人ってウワサだぜ! |
ゲーム少年 | 確か名前は…「ふるふるルリー」とかいうヤツ! |
落愛夜宵 | その名前…確か瑠璃色のハンドルネーム… 前に無理矢理フレンド登録されたときに見た…。 |
ゲーム少年 | すっげー! 知り合いなのか!? |
ゲーム少年 | あいつどんなゲームでもあっという間に攻略して、 対戦でも負けなしなんだ! |
ゲーム少年 | どんだけやり込んでんだってハナシだよな~。 悔しいけど…ちょっと憧れちゃうぜー。 |
秋葉ひなぎく | すみませーん! 少し時間いいかにゃ? |
怪しい男性 | なんだよ…キャッチならお断りだ。 |
秋葉ひなぎく | むー! キャッチじゃないお! |
黒中曜 | 実は今シンジュクで流行っているものを調べていて…。 |
怪しい男性 | 知るか、とっとと失せろ。 痛い目に遭いたいのか? |
黒中曜 | 随分と横柄だな…。 |
秋葉ひなぎく | …人に対してそういう態度を取るのは、よくないかと。 後悔しますよ。 |
落愛夜宵 | 教えて…教えろ…。 |
怪しい男性 | ひっ…ぶ、物騒なもん向けんなよ!? わかったわかった…。 |
怪しい男性 | 流行ってるものねえ…あまり大っぴらには言えねえが、 裏でこっそり流行ってるものなら知ってるぜ? |
怪しい男性 | そうだな…パチンコ玉100発で教えてやるよ。 |
落愛夜宵 | パチンコ玉…取るの…? |
怪しい男性 | だから、そのアイスピック下げろって! |
黒中曜 | まあ…そのくらいなら渡していいんじゃないか? |
怪しい男性 | ったく…それで今、裏で流行ってるもんだが… 簡単に言や、他のシティの物や情報よ。 |
黒中曜 | どういうことだ? |
怪しい男性 | 他のシティの話なんて、 これまではほとんど入ってこなかったろ? |
怪しい男性 | ところが最近、規制が甘くなったのか ちょいちょい入ってくるようになったんだよ。 |
怪しい男性 | ネオチヨダやミナト…あとシナガワあたりからな。 |
秋葉ひなぎく | それって…曜くんが解放してきたシティじゃないかにゃ? |
黒中曜 | そんな事が起きてたんだな…。 |
怪しい男性 | ま、流行のもとを辿れば、ある奴が他のシティの情報を かき集めてるのが始まりらしいけどな。 |
落愛夜宵 | それ、誰…? |
怪しい男性 | そりゃシンジュクのナンバーズ… おっと100発じゃここまでだ。 |
怪しい男性 | 余計なこと話して目をつけられたくもねえしな。 それじゃあな。 |
記者の男性 | フムフム、なるほど…シンジュクの流行の影に 古池瑠璃色ありってことだね。 |
秋葉ひなぎく | ホントに色んなところで名前が出るにゃ。 まるでシンジュクのことなんでも知ってるみたいだお。 |
記者の男性 | ナンバーズってだけじゃなく、 ナンバーワンキャバ嬢の情報網はすごいってことだね。 |
記者の男性 | ありがとう、記事の参考になったよ。 謝礼を渡さないとね。 |
記者の男性 | またなにか面白い話を聞いたら、ぜひ教えてくれ。 謝礼は弾むよ? |
シーン8 | |
NINE着信音 | |
落愛日和 /NINE | ねえみんな、さっきまた あの不気味な大男が店に来たんだけど… |
十条ミウ /NINE | 芥が? なにかされなかった? |
落愛夜宵 /NINE | それは平気… でも…みんなに伝言頼まれた |
黒中曜 /NINE | 伝言? |
落愛夜宵 /NINE | 「古池瑠璃色に勝つ方法がある」 |
落愛夜宵 /NINE | 「それを知りたければ、 指定の場所に来い」って… |
滝野川ジオウ /NINE | 芥…いったい何のつもりだ… |
十条ミウ /NINE | あいつは何をしでかすかわからないわ 罠の可能性もある… |
黒中曜 /NINE | …でも、瑠璃色に関する情報を なにか持っているのかも |
黒中曜 /NINE | 瑠璃色の仲間ってわけでも なさそうだし… できれば確かめてみたい |
秋葉市之助 /NINE | 虎穴に入らずんば…でござるか |
滝野川ジオウ /NINE | …わかった でも注意は怠らずにね |
落愛日和 /NINE | じゃあ場所の情報を送るわね みんな、気をつけて |
シンジュク駅構内 | |
芥がその場にいる | |
黒中曜 | こんなところに呼び出して、どういうつもりだ? |
芥塵 | ……………… |
芥塵 | まだトキメキがない…それが問題だ。 |
黒中曜 | …? 何を言って―― |
芥塵 | 黒中曜。私はお前が、 古池瑠璃色との勝負に勝つことを望んでいる。 |
芥塵 | その方法を提案しよう。 |
黒中曜 | 方法…? |
芥塵 | 単純だ。古池瑠璃色を、殺せばいい。 |
秋葉ひなぎく | 何を言っているんですか、あなたは…。 |
黒中曜 | 馬鹿げてる…だいだい、 統治ルール下での殺人は禁止されてるはずだ。 |
ゼロ /回想 | ルール外での殺しはご法度! ダメ絶対! ノーモアルールやぶり!! |
ゼロ /回想 | もし勝手なことをしようものなら… また、レーザーを撃つことになっちゃうよ? |
芥塵 | ああ、それは知っている。 |
黒中曜 | ふざけるな…! 俺達がそんな話を聞くわけないだろ! |
芥塵 | お前自身が手を下す必要はない。 そのための仲間が、近くにいるはずだ。 |
小日向小石 | この人…何を言ってるの…? |
芥塵 | 十条。 |
芥塵 | お前を慕って共に働いていた者達は、今どうしている? |
十条ミウ | …知らないわ。 知っていたとしても、教えるわけないでしょう。 |
十条ミウ | 彼女達は、もうあなたとは無関係よ。 二度と戻ることはないわ。 |
芥塵 | そうか。 |
芥塵 | では教えておこう。 彼女達は、今も元気だ。 |
十条ミウ | え…? |
芥塵 | 一度はお前達とともに私の元を去ったが、 今は昔のように働いている。 |
十条ミウ | !! |
滝野川ジオウ | まさか…捕まって…。 |
十条ミウ | そんな…。 |
ミウが芥から後ずさる | |
黒中曜 /モノローグ | どうしたんだ…? ミウさん達の様子がおかしい…。 |
芥塵 | 皆、以前よりも協力的だ。 少々言葉は拙くなったが、仕事に支障はない。 |
十条ミウ | なにを…あの子達に何をしたのっ!? |
芥塵 | 十条、お前は過去のことよりも、 未来のことを心配すべきだ。 |
芥塵 | 彼女達の健やかな生を、願うのならば。 |
滝野川ジオウ | 芥…!! お前は…! |
十条ミウ | ……………… |
滝野川ジオウ | ミウ、よすんだ。 |
十条ミウ | でも…。 |
十条ミウ | 曜…みんな。 …ごめんなさい。 |
黒中曜 | え? |
ミウがその場から走り去る | |
滝野川ジオウ | ミウッ! |
小日向小石 | 十条さん、いったいどうしちゃったの…? |
滝野川ジオウ | ミウを追う! 付いてきてくれ! |
ジオウがミウを追いかけて走り去る 全員がそれに続く | |
芥塵 | 黒中曜。 |
芥塵 | これから起こることは、十条や滝野川が選ぶことだ。 しっかりと見届けるといい。 |
黒中曜 | …? |
小日向小石 | 黒中さん、早く! |
黒中曜 | あ、ああ…。 |
シーン9 | |
古池瑠璃色 | あら~何か用、ミウちゃん? もしかしてウチの秘密、探りに来たとか~? |
十条ミウ | ……………… |
古池瑠璃色 | 何、黙っちゃって? そんな脅すような顔したって教えてあげないよ? |
ミウが瑠璃色と距離を詰める | |
十条ミウ | …ごめんなさい。許して…。 |
古池瑠璃色 | は? |
滝野川ジオウ | ダメだ! ミウッ!! |
ジオウがミウを押さえつける | |
十条ミウ | 離して…ジオウ…。 |
滝野川ジオウ | ダメだミウ…やめるんだっ! |
滝野川ジオウ | 殺してしまったら…僕達はまたあの頃に…! |
十条ミウ | ……………… |
遅れて曜たちが駆けつける | |
秋葉市之助 | ミウ殿、落ち着くでござる! この者を殺せばレーザーが…! |
秋葉ひなぎく | ミウちゃん! どうしちゃったのにゃ!? |
小日向小石 | と、とにかく一旦落ち着かせよう! 前に青山さんからもらったこれで…。 |
小石、スプレーでミウを眠らせる | |
滝野川ジオウ | ミウ…。 |
古池瑠璃色 | ふ~…何よもー。もしかしてウチに賭けで 勝てないからって実力行使? |
古池瑠璃色 | も~、服が汚れちゃった…着替えてこよっと。 |
古池瑠璃色 | あ、こんなやり方はマナー違反だって ミウちゃんが起きたら伝えといてよね! |
瑠璃色が立ち去る | |
黒中曜 | ジオウさん、ミウさんにいったい何が…。 |
滝野川ジオウ | あとで話すよ…とりあえず今は ミウを落ち着けるところに運びたいな。 |
四谷ヒカル | わかった。 日和と夜宵に店で休ませてもらえるよう頼んでみるよ。 |
ソファーにミウが寝かされている | |
落愛夜宵 | ミウ…大丈夫なの…? |
小日向小石 | 今は寝ているけど… あの芥って人と話してから様子が変だった。 |
落愛日和 | ヒカル…いったい何があったの? |
四谷ヒカル | ボクにも何がなんだか… でも、とにかくミウちゃんの様子は普通じゃなかった。 |
黒中曜 | ジオウさん…何か知ってるんだろ? 話してくれないか? |
黒中曜 | ふたりは、あの芥とどういう関係なんだ? |
滝野川ジオウ | ……………… |
滝野川ジオウ | 僕とミウは…昔、芥から仕事を教え込まれたんだ。 |
小日向小石 | 仕事? |
滝野川ジオウ | …暗殺だよ。 |
全員、ジオウの言葉に驚く | |
滝野川ジオウ | 僕とミウは、かつてキタシティにあった 暗殺組織の一員だったんだ。 |
滝野川ジオウ | 僕達は子供の頃から組織にいて… 芥は組織の長だった。 |
滝野川ジオウ | ミウは幼い頃から芥に殺しの技術を叩き込まれたんだ。 親のように…いや、そんな言い方は相応しくない。 |
滝野川ジオウ | それこそ獣がしつけられるかのように育てられ… 奴の命令には、逆らえないようになった。 |
黒中曜 | そんなことが…。 |
滝野川ジオウ | 望まない仕事をミウは何度もやらされてきた。 それは、かつてシンジュクでも…。 |
落愛夜宵 | え…? |
滝野川ジオウ | ミウが以前シンジュクでキャバ嬢をやっていたのは、 店の常連だったターゲットに近づくためだったんだ。 |
落愛日和 | 嘘…。 |
四谷ヒカル | ボクには、あの頃のミウちゃんは、 とても楽しそうに見えていたけど…。 |
四谷ヒカル | ときおり…とても暗い顔を見せることがあったのは、 そういうことだったんだね…。 |
秋葉市之助 | …芥が言っていた、彼女達、というのは? |
滝野川ジオウ | 僕やミウと同じく、芥に暗殺を強要されていた仲間だ。 中には、僕達より年の若い子もいた。 |
滝野川ジオウ | でも、彼女達はミウのことは慕っていた。 だから僕やミウと一緒に、芥の元から逃げ出したんだ。 |
滝野川ジオウ | お互いに逃げきれたと思っていたのに… 芥に捕まっていたなんて…。 |
秋葉ひなぎく | じゃあ…まさかあの男が言っていたことは… ミウちゃんへの脅し…? |
滝野川ジオウ | …その通りだよ。 |
四谷ヒカル | そんな…ひどすぎる…。 |
黒中曜 | だからミウさんは瑠璃色を… 昔の仲間を守るために…。 |
滝野川ジオウ | 黙っていて…悪かったね。 いつかは話そうと…いや、違うな。 |
滝野川ジオウ | …僕もミウも、互いの過去を探らない トラッシュの空気に甘えていたんだ。 |
滝野川ジオウ | いつかこんな日が来ると…覚悟していたのに。 これは、その報いなのかな…。 |
滝野川ジオウ | だとしたら、それを受けるべきは…。 |
黒中曜 | ……………… |
黒中曜 /モノローグ | 俺は、想像もしなかった現実を前に ふたりにかける言葉すら思いつかなかった。 |
黒中曜 /モノローグ | あの男…芥の底知れない悪意の大きさも、 ジオウさん達が背負った運命の過酷さも…。 |
黒中曜 /モノローグ | なにひとつ…言葉にできなかった…。 |
数時間後 ミウが目を覚まし、周囲を見渡す | |
十条ミウ | え…ここは…? |
秋葉ひなぎく | ミウちゃん、目が覚めたにゃ!? 調子はどうにゃ? |
十条ミウ | 少しフラフラするけど…大丈夫よ。 |
十条ミウ | ごめんなさい、いろいろと…。 |
黒中曜 | ミウさん、ジオウさんから…事情は聞いた。 |
十条ミウ | …そう。 |
小日向小石 | 十条さんがどうしてあんな行動に走ったのかは 理解したけど…。 |
小日向小石 | それでも、あんなやり方は…ダメだよ。 |
十条ミウ | …ええ、そうね。 小石の言う通りよ。 |
十条ミウ | でも芥の言う通りしないと、あの子達が―― |
ミウがなにかに気づく | |
十条ミウ | 待って、ジオウはどこ…? |
落愛夜宵 | ミウ…! |
落愛日和 | 目が覚めたのね…よかった。 |
十条ミウ | あなた達、ジオウを知らない!? |
四谷ヒカル | ジオウくん? さっきまではここにいたけど…。 |
小日向小石 | ど、どうしたの十条さん? 急に動かないほうが…。 |
十条ミウ | ジオウ…何する気なの…? 早く探さないと…! |
ヒカルに話しかける | |
四谷ヒカル | ボクは日和達と店で待ってるよ。 |
四谷ヒカル | ジオウくんが戻って来たときに、 入れ違いになるといけないからね。 |
日和or夜宵に話しかける | |
落愛日和 | そういえばミウが寝てたとき、 ジオウくん、何か神妙な顔してたわ。 |
落愛日和 | 少し思い詰めたような感じで… ちょっと嫌な予感がするわね…。 |
落愛夜宵 | 店の子も何か見てるかも… 聞いてみたら? |
新人キャバ嬢に話しかける | |
新人キャバ嬢 | ジオウ…? ああ、あの少しかっこいいお兄さん? |
新人キャバ嬢 | そういえば、なんか変なこと聞かれたなー。 「人気のないところを知らないか」って。 |
新人キャバ嬢 | 私が昔よく遊んでた洞窟のあたりを教えたけど… まさか…あんなとこ行ったのかな? |
マキュウ獲得 『新人キャバ嬢』 | |
シーン10 | |
シンジュク洞窟 | |
ジオウが瑠璃色を追い詰めている そこに曜たちが駆けつける | |
十条ミウ | ジオウッ! |
黒中曜 | ジオウさん!? 何をする気だ! |
古池瑠璃色 | ちょっ…ちょっとなんなのよこの状況!? こんなの統治ルール違反でしょ!! |
滝野川ジオウ | ここまで来ちゃったか…さすがだね。 |
滝野川ジオウ | でも、こうするしかないんだ。 君がやる必要はないよ。 |
十条ミウ | あなた、まさか…。 |
滝野川ジオウ | ミウ…覚えているかい? あのときのことを。 |
十条ミウ | …え? |
滝野川ジオウ | 人を殺すことしかできなかった僕に… 君が生きる意味を与えてくれたあの日を。 |
十条ミウ | なんで今…そんな話を…。 |
滝野川ジオウ | あれは…君がシンジュクでの仕事を終えて、 しばらくしてからだったかな。 |
滝野川ジオウ | 次の依頼で同行することになった僕に、 君が相談してきたんだ。 |
滝野川ジオウ | 「もう人を殺したくない」って。 |
十条ミウ | ……………… |
滝野川ジオウ | 驚いたよ。僕と同じように育てられ、 生きてきた君がそんなことを言うのに。 |
十条ミウ | そんな話…今はいい。 それより、私達と一緒に…。 |
滝野川ジオウ | …僕は言ったよね。「殺人しかできない 自分達がそんなことを考えても無意味だ」って。 |
滝野川ジオウ | そしたら君は言ったんだ。 |
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十条ミウ | 私があなたに生きる意味を与えたら… 一緒に逃げてくれる? |
滝野川ジオウ | …何を言っている、十条。 |
十条ミウ | 私達には殺ししかない… そう思うように生かされてきた。 |
十条ミウ | けど、きっとそれは間違ってる。 生きる意味は自分で見つけることができる。 |
十条ミウ | シンジュクで必死に生きる人達を見て… 私はそれに気がつくことができた。 |
滝野川ジオウ | …ならお前は今、なんのために生きてるんだ? |
十条ミウ | まだ…わからない。 |
滝野川ジオウ | 自分の生きる意味すらわかってない奴が、 他人に意味を与えようってのか? |
滝野川ジオウ | 随分とおこがましいな。 |
十条ミウ | そうかもしれない…でも、これだけはわかる。 ここを出ないと、きっとそれは見つけられないわ。 |
滝野川ジオウ | …勝手にひとりで抜けろ。 面倒だから見なかったことにしてやる。 |
十条ミウ | あなたを置いてはいけない。小さい頃から知っていて たったふたりだけ生き残った…家族のようなあなたを。 |
滝野川ジオウ | くだらないな。そんな感情はない。 |
十条ミウ | なら私がそれを与える。 それをあなたの生きる意味にして。 |
十条ミウ | 今だけの偽りの感情でいい。 それを盲信して…ここを抜け出すの! |
滝野川ジオウ | お前は何を…。 |
十条ミウ | 『私を愛し、守って』、ジオウ。 それが今このときから…あなたが生きる意味よ。 |
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滝野川ジオウ | あのときは、意味がわからないって思った。 けど…なぜか僕はその言葉にすごく惹かれたんだ。 |
滝野川ジオウ | それから僕達は… 一緒にキタシティから逃げ出した。 |
十条ミウ | ジオウ…。 |
滝野川ジオウ | そしていつしか… 僕も君と同じことを思うようになっていたんだ。 |
滝野川ジオウ | 「もう人を殺したくない」って。 |
十条ミウ | そう…そうよ、ジオウ! もう私達は自分の手を汚す必要なんてない! |
十条ミウ | すぐそっちに行く! だから、もう―― |
滝野川ジオウ | そうだね…だから、もう―― |
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滝野川ジオウ | これが最後だ。 |
ジオウが瑠璃色の身体を手刀で貫く | |
秋葉ひなぎく | あっ…! |
黒中曜 | …ジオウさん!? |
滝野川ジオウ | すまない…本当に…。 |
古池瑠璃色 | あは…やってくれるじゃん…ジオウくん…。 |
瑠璃色が倒れる どこからともなくMr.Dが登場 | |
Mr.D | 統治ルール下での殺人が確認されました。 これよりペナルティが実行されます。 |
ジオウにスペーススカイツリーのターゲットがつく | |
十条ミウ | ジオウっ!! |
滝野川ジオウ | ミウ…これだけは伝えておくよ…。 |
滝野川ジオウ | とっくにもう…僕の気持ちは偽りじゃ―― |
レーザーがジオウを貫く | |
十条ミウ | いやああああっ!!!! |
Mr.D | それでは、次のギャンブルでお会いしましょう! |
Mr.Dが走り去る | |
黒中曜 /モノローグ | 何度か嗅いだことのある 焦げたような嫌な匂いが鼻の奥を突く。 |
黒中曜 /モノローグ | 目の前の受け入れがたい光景に、 俺は…吐き気を抑えるのに必死だった。 |
倒れたジオウに駆け寄る | |
十条ミウ | 小石! どうなの…!? |
小日向小石 | 傷は少ないけど…たぶん一撃で…。 |
十条ミウ | そんな…! |
黒中曜 /モノローグ | くそ…なんとかジオウさんを助ける方法はないのか… ツキや彗だって…蘇ったのに…。 |
黒中曜 /モノローグ | …そうだ! |
黒中曜 | おい、ゼロ! 出てこいっ! どうせ様子は見てたんだろっ! |
十条ミウ | 曜…? |
ゼロ(マスコット)が登場 | |
ゼロ | はいは~い。なんか用? 曜くんから呼ぶなんて珍しいじゃん! |
黒中曜 | …頼みがある。 ジオウさんを、生き返らせてくれ。 |
黒中曜 | お前なら、なんとかできるんだろ!? ジオウさんの体は傷も少ない。 |
黒中曜 | 彗のときとは…違うはずだ! |
十条ミウ | ゼロ! ジオウを蘇らせてっ! |
十条ミウ | お願い、ゼロ…お願い…! |
黒中曜 | 俺はもう…仲間を失いたくない… 頼む、ゼロ! |
ゼロ | そんなことぼくに言われてもなぁ~。 |
黒中曜 | お前以外に頼めないだろ…! |
ゼロ | だってこれって、自然の摂理っていうか、 そもそもの話っていうか…。 |
黒中曜 | …? |
ゼロ | …でもまあ、元々キタにいたジオウくんなら 比較的耐性もあるだろうし、大丈夫かなあ。 |
ゼロ | ま、試してはみるけど あんま期待しないでね~。 |
ゼロがジオウの死体とともに消える | |
秋葉ひなぎく | …行っちゃったにゃ。 ほんとに、あんなのに任せて大丈夫だったにゃ? |
黒中曜 | でも…頼みの綱はそれしかない…。 |
十条ミウ | ……………… |
小石が瑠璃色の死体を調べる | |
黒中曜 | …何してるんだ、小石? |
小日向小石 | ナンバーズとはいえ放ったらかしにはできないからね…。 |
黒中曜 | …そうだな。 |
NINEの着信音 | |
四谷ヒカル /NINE | ジオウくんは見つかった? |
黒中曜 /NINE | 見つかった…けど… 詳しくは、あとで話す… |
四谷ヒカル /NINE | そうかい? じゃあ落ち着いてからでいいよ |
四谷ヒカル /NINE | ああ、そういえばさっき お店に瑠璃色が来たよ |
黒中曜 /NINE | え…? |
四谷ヒカル /NINE | 相変わらずご機嫌そうだったな 気まずいからボクはお店を出ちゃった |
十条ミウ /NINE | ちょっと待って! それ本当なの!? |
四谷ヒカル /NINE | ん? もちろんそうだよ それがどうかしたの? |
十条ミウ /NINE | …一言でいうと とても説明しづらい状況よ |
四谷ヒカル /NINE | ? そうなんだ じゃあ不舞喜町入口で待ってるから 着いたら話を聞かせてよ |
黒中曜 | 瑠璃色が…生きてる? じゃあここにいるのは…。 |
小日向小石 | …うん やっぱり、この人が死んでるのは間違いないよ。 |
秋葉ひなぎく | どう見ても…本物の古池瑠璃色、ですよね…。 |
黒中曜 | じゃあ、あっちに現れたっていう方が偽物…? |
小日向小石 | …わからない。 とにかく、四谷さんと合流しよう。 |
黒中曜 | ああ…そうだな。 |
黒中曜 /モノローグ | いったい…何が起きてるんだ? |
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シーン11 | |
不舞喜町入口 | |
四谷ヒカル | キミはもう少しだけお化粧を頑張れば、 もっとステキになれるよ。ボクが保証する! |
自信のない女性 | でも…私みたいな地味な子が、 ちょっと化粧したくらいじゃ何も…。 |
マキュウ獲得 『自信のない女性』 | |
四谷ヒカル | そんなことはないさ! 女の子は日々変わるからね。 キミだって必ず人気者になれるはずだ。 |
自信のない女性 | …ホント? 私も瑠璃色さんみたいに…なれるかな? |
四谷ヒカル | 瑠璃色みたいにならなくたって、 キミなりのステキな女性にきっとなれるさ! |
黒中曜 | あの、ヒカルさん…。 |
四谷ヒカル | あ、曜くん! ごめんごめん。 ちょっとこの子にアドバイスしてたんだ。 |
自信のない女性 | あの…ありがとうございました…! 私、頑張ってみます! |
四谷ヒカル | 応援してるよ! もし店に入れたときは 必ず遊びに行くからね! |
自信のない女性が立ち去る | |
秋葉ひなぎく | こんなときまでナンパなんて…本当に呆れます。 |
四谷ヒカル | 女性のために使う時間はすべてに優先されるのさ。 …ところでジオウくんがいないね。一緒じゃないのかい? |
十条ミウ | ……………… |
黒中曜 /モノローグ | 俺達は洞窟で起きたことを ヒカルさんに説明した。 |
黒中曜 /モノローグ | ジオウさんが瑠璃色を殺し、 そのあとレーザーで撃たれたこと。 |
黒中曜 /モノローグ | ヒカルさんはそれを聞き、動揺を隠せないようだった。 |
四谷ヒカル | ちょ、ちょっと待って…頭がこんがらがってきた…。 ジオウくんと…瑠璃色が死んだ…? |
秋葉ひなぎく | ひな達も同じ気分だお…。 |
秋葉市之助 | ヒカル殿が、さきほど店で瑠璃色を 見たというのは真でござるか? |
四谷ヒカル | もちろん…ボクが瑠璃色を… というか女の子を見間違えるはずがないよ。 |
小日向小石 | じゃあ、どっちかの瑠璃色は 姿がそっくりな偽物ってこと…? |
黒中曜 | ……………… |
四谷ヒカル | だとしても、どうしてそんなことを… う~ん…自分の代わりに出勤してもらうため、とか? |
秋葉ひなぎく | 確かに、スタッフは多ければ多いほど助かるにゃ! hina☆cafeも人手不足だお…。 |
黒中曜 | 多ければ…助かる…。 |
黒中曜 | …そうか、ひょっとして…! |
小日向小石 | どうしたの、黒中さん? |
黒中曜 | 古池瑠璃色の偽物が ひとりだけだなんて証拠はどこにもない。 |
小日向小石 | もし偽物が、もっと何人もいるとしたら…。 |
黒中曜 | それこそが、 古池瑠璃色不敗の秘密なんじゃないのか…!? |
古池瑠璃色 | 大正解~! 曜くん、やっるじゃん~! |
瑠璃色が登場する | |
全員が驚く | |
秋葉市之助 | 本当にもうひとり…。 |
小日向小石 | どう見ても本人にしか見えないね…。 |
古池瑠璃色 | あ、そうそう。聞いたよ~? ジオウくん、 ウチを殺そうとして死んじゃったんだってね~。 |
古池瑠璃色 | いいとこまで行ったのにざんね~ん! まあ彼も運がなかったよね~! |
小日向小石 | どうしてそれを知ってるの…? |
古池瑠璃色 | あら、そんなの… ヒ・ミ・ツに決まってんじゃ~ん! |
十条ミウ | けどジオウは…自分の死と引き換えに、 あなたの秘密の糸口を残してくれた。 |
十条ミウ | 私の代わりに…。 |
黒中曜 | 俺達が洞窟で見たのは、 本物の古池瑠璃色じゃない。 |
黒中曜 | 少なくともふたり以上…この街には お前と同じ姿の人間が存在するんだ。 |
古池瑠璃色 | ま、ジオウくん頑張ったもんね。 そのくらいはバレちゃっても仕方ない…か。 |
どこからともなくMr.Dが登場 | |
Mr.D | ゲーム終了! 黒中曜は24時間以内に、 古池瑠璃色に隠された秘密を暴くことに成功しました! |
Mr.D | オールインベットのため、 正解者の持ち玉が倍となります! |
黒中曜 | よしっ…!! |
小日向小石 | やった…黒中さんの勝ちだ! |
Mr.D | 不正解者の持ち玉は、オールインベットのため すべて没収とさせていただきます。 |
Mr.D | パチンコ玉所持数0の人物が確認されました。 これよりペナルティが実行されます。 |
Mr.D | 対象者は退場となります。お疲れ様でした。 |
Mr.D | それでは、次のギャンブルでお会いしましょう! |
Mr.Dが瑠璃色を連れ去る | |
小日向小石 | えっと…これって、 僕達の勝ち…ってことでいいのかな…? |
古池瑠璃色 | あははっ、そんな簡単にいくわけないじゃん? 世の中ナメちゃ駄目だよ~。 |
新たな古池瑠璃色が登場する | |
四谷ヒカル | また瑠璃色…!? ああ、もう何がなんだか…。 |
古池瑠璃色 | あははっ! ヒカルちんにはちょっと難しいお話だったかな~? |
十条ミウ | …あなたが本物なの? それとも…また偽物? |
古池瑠璃色 | さあ、どうかな~? 正直ウチも、 自分が本物かどうかなんてわかんないよ。 |
古池瑠璃色 | ってか、そんなのどうでもよくない? どうせこの街は虚構まみれなんだしさ。 |
四谷ヒカル | なんで…こんなことを続けるんだ!? なんで、そうまでしてナンバーズに…。 |
古池瑠璃色 | なんでって…聞きたい? じゃあ教えてあげるわ。 |
古池瑠璃色 | ウチは…シンジュクが大嫌いだった。 弱いものから奪い、強いものだけが生き残るこの街が。 |
古池瑠璃色 | 昔のウチも、何度も騙され奪われ、利用された。 その度にどん底に突き落とされたわ。 |
古池瑠璃色 | そこから這い上がるためには… ウチも誰かから奪うしかなかった。 |
四谷ヒカル | 瑠璃色…。 |
古池瑠璃色 | そして統治ルールが始まり…ウチはこれまで以上に 人を騙し、欺いてパチンコ玉を増やした。 |
古池瑠璃色 | そしてチャンピオンになったとき、 ゼロからのごほうびで力を得た。 |
古池瑠璃色 | ウチと同じように奪われた人達を、 ウチと同じ姿に変える技術をね。 |
黒中曜 | それを使って 他人に古池瑠璃色を演じさせてたのか。 |
古池瑠璃色 | ムリヤリみたいな言い方やめてくれる? だってそれは、みんなが望んだことだもの。 |
十条ミウ | あなたはそれで… 苦しむ人達を救ったとでも言うの? |
古池瑠璃色 | そうよ! 古池瑠璃色になれば 同じ豪運が得られるだけじゃない! |
古池瑠璃色 | この地位とパチンコ玉があれば、 すべてを手に入れることができる! |
古池瑠璃色 | そして、たとえひとり瑠璃色が死んでも、 新しい瑠璃色が生まれ続ける…。 |
古池瑠璃色 | ウチらは永遠にこのゲームの勝者でいられるの! |
小日向小石 | そんなのまるで…残機無限のイカサマだよ…! |
古池瑠璃色 | この世界は奪い合いのゲームなんだよ。 イカサマ使おうが何しようが奪ったもん勝ちのね! |
古池瑠璃色 | てかさあ…曜くん、そろそろ返済期限だよ? どうせまだ玉足りないんだよね~? |
古池瑠璃色 | こんなとこで名探偵ごっこしてないで、 またセッセと玉集めしたほうがいいんじゃな~い? |
黒中曜 | くっ…。 |
黒中曜 /モノローグ | どうすればいいんだ… このままだと永遠に瑠璃色には勝てない…。 |
黒中曜 /モノローグ | 何かないのか…何か…。 |
四谷ヒカル | 瑠璃色…キミは、本当にボクの知っているキミなのかい? |
古池瑠璃色 | 当たり前でしょ~。ヒカルちん、 ウチが本物だってわからないわけ? |
黒中曜 /モノローグ | …! |
黒中曜 | 本物は、ひとりだ。 |
古池瑠璃色 | はぁ? |
黒中曜 | お前がこの統治ルールで負けることがないのは、 本物か偽物か、誰からもわからないからだ。 |
黒中曜 | 逆に言えば、本物を特定さえすれば 本人が負けていないなんて言い訳はできなくなる。 |
小日向小石 | そうか…そうだよ! |
ゼロ(マスコット)が登場 | |
ゼロ | あれれ~曜くんったら今日はめずらしくかしこい… ぼく、感激して涙が出ちゃう…。 |
黒中曜 | …どうなんだ? ゼロ。 |
ゼロ | ま、ゲームっていうのはちゃんとルールに則ってこそ 楽しいものだからねー。 |
ゼロ | ヘイ、カモン! |
どこからともなくMr.Dが登場 | |
Mr.D | Heaven or Hell! |
Mr.D | 黒中曜は本当の古池瑠璃色を 見つけ出すことができるか、できないか? |
Mr.D | ベット玉数は決着時のオールインで 勝者の総取りとします! それではベット開始! |
古池瑠璃色 | なっ… なによ、その二択は!? |
ゼロ | 瑠璃色ちゃんは不敗なんでしょ~? だったら自信もって勝負すればいいじゃない。 |
古池瑠璃色 | ッ…ふっざけんじゃないわよ大福ヤロー!! いいわ…やってやるわよ…!! |
ゼロ | うんうん、その意気その意気~! で、曜くん達は? |
黒中曜 | 俺達は「できる」にオールインだ。 |
古池瑠璃色 | ……………… |
古池瑠璃色 | …「できない」にオールインよ。 決まってるでしょ。 |
Mr.D | ベット終了! それでは、決着のときにお会いしましょう! |
Mr.Dが走り去る | |
ゼロ | うんうん、盛り上がってきたね! |
小日向小石 | でも…どうやって本物を特定しよう…。 |
十条ミウ | ……………… |
十条ミウ | …曜、あなたのここに来るまでの話は、 みんなから聞いたわ。 |
十条ミウ | あなたの得意な方法で…いえ、 あなたのやりたい方法で挑むべきよ。 |
黒中曜 | ミウさん、それって…。 |
黒中曜 | …わかった。 |
黒中曜 | 瑠璃色。 俺達と…XBで勝負しろッ! |
古池瑠璃色 | はぁ? な、なんでウチがそんなダサいこと しないといけないの? |
黒中曜 | XBは、勝者が敗者に命令できる。 |
黒中曜 | お前が俺達に勝てば、パチンコ玉を奪う以上に 俺達から搾取できるぞ。望むところじゃないのか? |
黒中曜 | それとも、俺達に本物を見抜かれるのが怖いのか? |
古池瑠璃色 | っ…! |
四谷ヒカル | …ボクも曜くんの意思に従うよ。 負けたら…キミのものになろう。 |
古池瑠璃色 | ……………… |
古池瑠璃色 | いいわ。受けてやるわよ。 |
古池瑠璃色 | XBだろうとなんだろうと、 ウチがこのシンジュクで負けるはずがないもの。 |
ゼロ | うんうん、これは熱い勝負の予感… じゃ、心の準備ができたらいつでも教えてね~。 |
ゼロが消える | |
古池瑠璃色 | 準備なんて必要ないし。 だって勝つのは…ウチらだもん。 |
瑠璃色が立ち去る | |
小日向小石 | ふぅ…どうなることかと焦ったけど…結局また XBで決着をつけることになっちゃったね。 |
秋葉市之助 | 我々の得意分野ではあるが… 少々人数が足りないでござるな。 |
四谷ヒカル | もちろんボクも参加するよ。 瑠璃色には言いたいこともあるしね。 |
黒中曜 | ありがとう、助かるよ。 |
日和と夜宵が駆けつける | |
落愛日和 | ちょっと! 近くで聞いてたけど、 瑠璃色とXBやるんでしょ? |
落愛夜宵 | 私達を置いて行くとかありえない…刺す…。 |
四谷ヒカル | 日和、夜宵…でも、店を出ても大丈夫かい? |
落愛日和 | ええ、特別なアフター扱いにしてもらったから。 |
落愛夜宵 | 少しだけ店長刺しておいたから大丈夫…。 |
秋葉ひなぎく | 店長さん…ちょっと可哀そうにゃ。 |
四谷ヒカル | わかった…曜くん。 9人には少し足りないけど…今は仕方ないね。 |
黒中曜 | ああ…やろう! |
シーン12 | |
不舞喜町入口 | |
古池瑠璃色 | 負ける準備はできた? 言っとくけどウチ、 XBが苦手なんて言ってないかんね。覚悟しなさい。 |
秋葉ひなぎく | えっと…そっちはひとりなのかにゃ? |
古池瑠璃色 | あは、そんなワケないじゃ~ん! |
瑠璃色の合図で、新たに6人の瑠璃色が登場 | |
秋葉市之助 | な…こんなにっ!? |
十条ミウ | 思ってた以上に数がいるのね…。 |
古池瑠璃色 | さすがに人数まではわからなかったでしょ~? 古池瑠璃色の数はナンバーズの数字と同じ7人! |
古池瑠璃色 | あ、あとのふたりは瑠璃色になりたい希望者ね。 |
小日向小石 | 男性もいるんだ…。 |
古池瑠璃色 | あったりまえじゃ~ん! 瑠璃色になりたいのに男も女もないもん! |
四谷ヒカル | へえ…その考えはステキだね。 |
古池瑠璃色 | お、ヒカルちんに褒められちゃった。えへへ~。 |
ゼロ | あれ? 曜くん達、ちょっと人数足りなくない? XBって9人でやるんじゃなかったっけ? |
黒中曜 | …今は仕方ない。俺達の味方はこれだけだ。 |
ゼロ | あれ、そうだっけ? ここにちょうどもうひとり、いるんじゃない? |
ジオウが登場する | |
滝野川ジオウ | ……………… |
十条ミウ | ジオウッ! 生き返れたのね!? よかった…。 |
滝野川ジオウ | …ああ、そうだね。 |
十条ミウ | …? |
ゼロ | ちょっとちょっと、感動の再会は楽屋でやってよね。 もうゲームがはじまるよ! |
XB開始 | |
黒中曜 /モノローグ | 最初はヒカルさん達を助けるために始めた シンジュクの統治ルール。 |
黒中曜 /モノローグ | けど、気がつけば多額のパチンコ玉の借金を背負い、 自分達も命の危機に晒される状況になっていた。 |
黒中曜 /モノローグ | このシティを支配していたのは、 理不尽なギャンブルと、借金による無慈悲な搾取構造。 |
黒中曜 /モノローグ | 俺達はいつの間にかその沼にはまり込んでいた。 いや、ハメられていたんだ。 |
黒中曜 /モノローグ | すべてを操っていたのはこの街のチャンピオン、 ナンバーズ7の古池瑠璃色。 |
黒中曜 /モノローグ | その正体は強運と情報を共有する、 7人でひとりの存在となっている瑠璃色達。 |
黒中曜 /モノローグ | その現実離れした光景に、俺は目眩がした。 どこまでが現実で、どこまでが虚構なのか。 |
黒中曜 /モノローグ | 虚構のようなシンジュクという場所が、 俺からさらに現実感を奪っていく。 |
黒中曜 /モノローグ | だから俺は…今から取り戻す。 |
黒中曜 /モノローグ | XBボールを握ると、 それが確かにそこにあることを感じられた。 |
黒中曜 /モノローグ | これを武器に…虚構を打ち崩すんだ。 俺達やヒカルさん達の現実を取り戻すために。 |
黒中曜 /モノローグ | この戦い…XBで。 |